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東への道 2019年2月17日、PLANET studyo+1にて。 1920年度作品 監督:D.W.グリフィス 脚本:アンソニー・ポール・ケリー 出演:リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス、ローウェル・シャーマン、バー・マッキントッシュ 「イントレランス」「國民の創生」とはまた違ったグリフィスの清教徒的側面を覗かせる、「大疑問」などと同系列の小市民メロドラマだが、そうは言っても、凍河が砕けて流れる氷ともどもヒロインのギッシュが滝に落ちなんとする、活劇調の大クライマックスは用意されている。ニュー・イングランドの片田舎に母と住むアンナは、生活に困って頼った富裕な縁者トレモントの屋敷で知りあった遊び人のレックス・サンダースに結婚をダシに騙され、体を求められた挙句、捨てられる。やがて彼の子を宿したアンナは人知れず僻村で出産するが、すぐにその子を病死させてしまう(洗礼を受けなければ地獄に落ちると陰険な家主に言われ、自ら赤児に洗礼を施す場面は泣かせる)。そして、虚脱状態でそこを後にし、近くの村に職を求める。グリフィスが理想化して描いた、そのバートレット村は、慎み深い郷主をはじめ、気立てのよい連中ばかり住んでおり、レックスの非道とは対称的である。前にも伏線的挿話が語られ、郷主の息子デヴィッド(バーセルメス)は、いわゆるグリフィス的霊感というヤツで、アンナの予知夢もみていた。彼はアンナを“運命の人”ということで慕うが、彼女は“過去”ゆえにそれを受けつけない。やがて、同地に別荘を持つレックスが再び彼女の前に姿を現わし、陰険な女大家も編物の集会で訪れて、アンナの古傷は白日の下に晒されるのだが……。とにかくストーリー的には大新派なのに、どうして今観てこうも新鮮かと思うが、それは一途に“愛の奇跡”を尊重するグリフィスの乙女チックな信念と、こんな話にうってつけのヒロイン、ギッシュの可憐さのお蔭。スペクタクル場面はまるでマンガだが、最高のカタルシスを与えてくれるだろう。<allcinema> 久しぶりのサイレント映画。 ピアノ演奏は鳥飼りょうさんです。 ちょっとした感想です。 じ〜っと画面を見つめていると、登場人物の表情に見惚れてしまうのです。 情感の揺らぎが、こちらに伝わってきます。 特にリリアン・ギッシュの可憐な瞳に魅入られたのかもしれません。 それに強い女性なんです。 ああ、映画だな〜、ってしみじみ思いましたね。 遊び人の男、妻にすると騙され子供を宿し捨てられ、ひとりで産むも死んでしまった。 未婚で子供を産むのはふしだらな女。 そんなことが色濃く表れた時代。 優しいキリスト教信者の農家に仕事をもらい、そこの息子に見初められるが、自分の過去があるから、それ以上は親しくしない。 子供を産んだことを近所のおばさんが農家に伝えに歩いてくるシーンと主人公が遊び人の男と出会うシーンがシンクロさせて一気に緊張する。 こういう描き方ができること、1920年としてはレベルが高いと思います。 結局、息子の言う正義に、両親が同調して理想的なハッピイエンドに。 こういう映画は、絶対ハッピイエンドであるべきで、遊び人の男はあくまでも悪人として終わるところがいいのです。 ちゃんと頑張って生きてきた人は、最後は救われるという大団円が似合う。 吹雪の中、ラストの流氷に流され滝に落ちる前に救われるシーンは、まじリアルで怖いぐらい迫力ありすぎ。 リリアン・ギッシュありきの映画ですが、好きな映画です。
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