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泳ぐ人
2018年12月1日、CSにて。

1968年度作品
監督:フランク・ペリー
脚本:エレノア・ペリー
出演:バート・ランカスター、ジャネット・ランガード、キム・ハンター

プール付きの豪邸ばかりの高級住宅地。海パン姿の男がプールを完泳する。彼は家々のプールを泳ぎ継いで帰宅しようとしていた。住民達とは旧知で親しく言葉を交わす。洗練された会話術、中年とは思えぬ筋肉美、ニカッとした笑顔、美しい思い出を懐かしむような遠い眼…彼もまたこのソサエティの一員であり周囲に馴染んでいる。だが一軒また一軒とご近所(のプール)を訪問するうち、人々の態度は次第に険のあるものへ変化していく。(ザ・シネマ解説)

まあ、変てこな映画。
独創的な映画。

ネタバレあります。

高級住宅街の金持ちの家に、海パンの主人公が現れる。
家の人は、旧友のように親しげに語らい、元気だったんだ、久しぶりだなと言う。
プールを泳いで渡って自分の家まで行くんだよ。

家族は元気にしているのかと聞かれ、
娘はテニス、妻は家にいるよ。

最初は元気いっぱい。
若い女性と出会って、馬に乗ったりして、楽しそう。

そして、次第に、人々がよそよそしくなる。
ある人は、顔も見たくないと。
あまり好まれていなかったことが分かってくる。

昔の恋人とも出会う。

そして、日差しの強い夏のような季節から、寒々とした景色へ変化していく。
まるで、人の一生を見ているかのような描き方。
若々しい若者のような姿から、後半は、中年の老人へと変貌していくように見える。

最後は痛々しい。
嵐の中、海パン一丁で自分の家と思しき場所にたどり着くが、家は朽ち果て、扉は空かない。
「娘はテニス、妻は家にいる」というのは多分違うようだ。
そう信じたいと思う自分の幻想か、妄想か。
思い出したくない厳しい現実を見た。
今までの過去を忘れたいため、ウソのことばで現実から逃げていたんだろうな。
哀れな主人公。
人の一生を一日で描き、幻想シーンも盛り込んだ、なかなか面白い映画でしたよ。

邦題の「泳ぐ人」は原題通りのようです。

それにしても、バート・ランカスターという役者は色んな役をする俳優だと感心します。
この映画も最初から最後まで海パンでしたから。

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