最近気になること

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モリのいる場所
2019年1月3日、京都シネマにて。

2018年度作品
監督:沖田修一
脚本:沖田修一
出演:山崎努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、光石研、青木崇高、池谷のぶえ、黒田大輔

山崎努と樹木希林という、ともに日本映画界を代表するベテランが初共演を果たし、伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた人間ドラマ。30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたという熊谷守一=モリのエピソードをベースに、晩年のある1日を、「モヒカン故郷に帰る」「横道世之介」の沖田修一監督がフィクションとしてユーモラスに描いていく。昭和49年の東京・池袋。守一が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていた。それら生き物たちは守一の描く絵のモデルであり、じっと庭の生命たちを眺めることが、30年以上にわたる守一の日課であった。そして妻の秀子との2人で暮らす家には毎日のように来客が訪れる。守一を撮影することに情熱を傾ける若い写真家、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣に暮らす佐伯さん夫婦、近所の人々、さらには得体の知れない男まで。老若男女が集う熊谷家の茶の間はその日も、いつものようににぎやかだった。(映画com解説)

あまり強く主張しない作風は、私の好みです。
それに、あえてすべて見せず、観客に想像させる作り方も、気に入っています。

作り方によっては、自然を愛する主人公を芸術家にして、擁護派と自然破壊の社会派ドラマにもできるところを、そうはしない。

あくまでも、変なおっさんの個人の感性を描いたユーモアたっぷりのお話に終始する。

30年も家から一歩も出たことがないとTVで紹介されて、反発したのか、散歩に出かけるも、小学生の女の子と目が合い、慄いて家に帰ってくる小心者。

隣にマンションが立てられる予定で、家の自然が壊されると自然団体が抗議する。
オーナーが家に説明に来るも、主人は私ではないとすごすごと部屋に閉じ込もうとする。
そして工事担当者に見つかり、怯えていたら、息子の絵を見てほしいというお願い。
こういうユーモア感覚も好きです。

それでいて、今まで育てていた魚を代わりに育ててほしいと交換条件にする。
力づくではなく、個人の自分の生き方を人に託そうとする。

主人公に魅せられて?集まってくる周りの人たちの個性もいいです。
落語の長屋のような映画にも見えます。

最初のイメージは、老夫婦の愛情ドラマがメインかなと思っていたら、全然違っていた。
マカロニウエスタン風の音楽、ドリフのタライ落ちのギャグ。

庭が小宇宙か。
死のいざないも断る。

「滝を見にいく」の、この監督のセンスの良さが、自分とは相性がいいようです。
面白い映画でした。

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