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カプリコン・1
2019年2月12日、BSにて。

1977年度作品
監督:ピーター・ハイアムズ
脚本:ピーター・ハイアムズ
出演:エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、ハル・ホルブルック、カレン・ブラック、テリー・サヴァラス、サム・ウォーターストン、ブレンダ・バッカロ

打ち上げ寸前だった有人火星宇宙船カプリコン1の3人の乗組員が船外に連れ出される。宇宙船の故障が発覚したものの、それを公表できず、やむなく関係当局は大掛かりなセットを組んで、その成功をでっち上げることに。中継映像から不審なものを感じた新聞記者コールフィールドは調査を開始。一方、3人の乗組員たちは闇に葬られようとしていた! 全世界をあざむこうとする陰謀に立ち向かう者たちの戦いを描くサスペンス巨編。(映画com解説)

最近「ファースト・マン」を観たので、まったく逆の映画を観てみようかなと。

なかなか面白かったです。
大昔、アメリカが月に行ったのはウソででっち上げではないかという噂があったような気がする。

この映画も実際火星に行っていないのに、行ったことにしたダマシのお話。
内容からして、コメディだと思っていたら、あらら、意外にも真面目で、薄ら寒い映画にもなっています。

生命維持装置が業者のミスで不具合、発射の時間に間に合わない。
失敗だと発表すると、宇宙開発予算がカットされてしまう。
責任者は、それを恐れて、密かに別の場所に乗組員を移動させ、そこに火星の撮影所を作る。
そして、火星に降りる瞬間を中継でTV放送する大胆さ。
この辺りは、バカバカしくて絶対コメディだと思っていた。

しかし、責任者は本気モード。
気乗りしない乗組員に、家族の安全を保障できないと脅かす始末。
さらに、中継位置が近くにあるのではと不信を抱く社員が行方不明に。
権力によって事実が歪められ、あることがなかったことにして葬られる。
それができることが怖い。
まあ、現実には、どこかでは行われているんだろうなと思いますが。

それをかぎつけた記者が、一人で調査を始める。
同時に、乗組員3人が撮影所から脱出、責任者の追跡が始まった。

「ファースト・マン」のリアルな描写からすると、発射前の宇宙船の内部はチャチ。
でも、そういう内容ではないので、まったく気にならない。

責任者は、宇宙船が火星からの帰還途中、わざと保護シードが故障させ(それも架空なんですが)、宇宙船を消滅させ、乗組員を見事に抹殺した。
ウソが漏れないように、証拠を隠滅したのだ。
さすが、ここまで周到に考えられていたんだ。

シリアスなポリティカルミステリータッチから、後半は一転追跡アクションへ。

逃げる乗組員と追いかけるヘリ。
途中、農薬散布の飛行機に助けられ、ヘリとの一騎打ちが、迫力あって面白い。

農薬散布の飛行機のオヤジ(テリー・サヴァラス)が、乗せるから金儲けの半分よこせよというちょい悪オヤジの雰囲気で唯一ユーモアを味わせてくれる。
緊張ある内容でも、こういうユーモアを入れる余裕のある映画は好きだな。

ラストは、ストップモーションのハッピイエンド。
気持ちのいい痛快なエンタテイメント映画でした。

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