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サンセット
2019年3月31日、シネ・リーブル梅田にて。

2018年度作品
監督:ネメシュ・ラースロー
脚本:クララ・ロワイエ、マチェー・タポニエ
出演:ユーリ・ヤカブ、ブラド・イバノフ

長編デビュー作「サウルの息子」がカンヌ国際映画祭グランプリのほか、アカデミー賞やゴールデングローブ賞の外国語映画賞も受賞したネメシュ・ラースローの長編第2作。第1次世界大戦前、ヨーロッパの中心都市だったブダペストの繁栄と闇を描いた。1913年、ブダペスト。イリス・レイテルは、彼女が2歳の時に亡くなった両親が遺した高級帽子店で職人として働くことを夢見て、ハンガリーの首都ブタペストにやってくる。しかし、現在のオーナーであるオスカール・ブリッルはイリスを歓迎することなく追い払ってしまう。そして、この時になって初めて自分に兄がいることを知ったイリスは、ある男が兄カルマンを探していることを知り、イリスもブタペストの町で兄を探し始める。そんな中、ブタペストでは貴族たちへの暴動が発生。その暴動はイリスの兄とその仲間たちによるものだった。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。(映画com解説)

この映画は自分には難しかったです。

第一次世界大戦の1年前。
オーストリア=ハンガリー帝国が栄華を極めた時代のブダペストが舞台。

主人公の女性が、ある高級帽子店を訪れるところから始まる。
昔、両親がその店を経営していたが火事で亡くなり、養子に出された。
今の経営者は、どうも彼女が来たことを好ましく思っていない様子。

やがて兄が生きていることが分かる。
兄たちの仲間は、今の時代の権力者である貴族に反抗し暴動を繰り返している。
さらに、この帽子店とオーストリア伯爵の間には大きな秘密が隠されていた。

主人公の目線で描かれる映像は、前作「サウルの息子」と同じ手法。
しかし、悲惨なシーンを敢えてぼやけさせたり、息子が本当に息子かどうか疑心暗鬼にさせたり、とにかく収容所という閉鎖的な場所でのありえない行為を、観客の頭にイメージさせる圧倒的な緊張感は半端なかった。

しかし、この映画である謎の部分は前作に比べて弱く、その謎を映像で見せるだけの素材が不足していたのでは。
興味を最後まで保つことができなかった。

果たして、この映画で、監督は一体何を伝えたかったのだろうか、自分の知識と理解力では到底おぼつかなかった。

ラストがまたわからない。
1年後に始まった第一次世界大戦の真っただ中に、主人公はいたのだ。

兄たちの暴動が、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者である伯爵が暗殺された「サラエヴォ事件」に繋がったということなのか。

さらに、ハプスブルク家の崩壊によりオーストリア=ハンガリー帝国も崩壊し、民主化となったことの「歴史」を描いたものなのか。
監督はハンガリー出身だから、もしかしたらそういう意図があったのかもしれない。

もしそうであるなら、日本人には、なかなか理解できない題材です。
たぶん、違うだろうな。

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静かなる決闘
2019年3月15日、CSにて。

1949年度作品
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、谷口千吉
出演:三船敏郎、千石規子、三條美紀、志村喬、植村謙二郎、宮崎準之助、山口勇

戦争中、当時不治の病といわれた性病“梅毒”を真摯に取り上げたヒューマンドラマ。野戦病院で手術中に梅毒に感染した青年軍医藤崎。彼は復員後も恋人の美佐緒を遠ざけ、誰にも打ち明けることなく一生を病と戦いながら、独身のまま生きる決意をする。軍医として生命を救った兵士から不治の病をうつされるという皮肉に絶望しつつも、医師としてひとり静かに人生と闘っていく姿を描いた良心作。(映画com解説)

黒澤監督の戦争の傷を受けた日本の戦後を描きたかったんだろう、かな。

野戦病院で、手術中に梅毒を感染させられた医師。
戦後、婚約者に打ち明けることもできずに、相手から婚約破棄を待っている一人苦悩の生活を送る医師のお話。

ここでも黒澤作品によく見られる天使と悪魔の対比が描かれる。

天使である医師の主人公(三船敏郎)と悪魔である梅毒をうつした男(植村謙二郎)。
苦悩する医師とまったく梅毒を気にしない自分勝手な男。
もう一つは、医師の中にある天使の良心と悪魔的で無頼な心の葛藤。

常に自分を自制しようとする医師は、戦後のやけっぱちになりそうな日本人の耐え我慢する心情まで通じるものがある、のかな。

千石規子の破天荒な女が、最初は主人公の病気を馬鹿にしていたけど、本当の理由を知って医師を尊敬するようになる姿ともオーバーラップする。
大袈裟かもしれないけど、千石規子は日本の女優の中でかなり独特の存在感がある人だと思う。

あまり、黒澤作品の中では、あまり評判は良くないようですが、黒澤監督の心情を吐露した戦後を描いた作品と見ると、また興味深いものがある。

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チャンス
2019年1月30日、TOHOシネマズ なんばにて。

1979年度作品
監督:ハル・アシュビー
脚本:イエジー・コジンスキー
出演:ピーター・セラーズ、シャーリー・マクレーン、ジャック・ウォーデン、メルビン・ダグラス

ワシントン郊外。主人が亡くなり、行き場のなくなった中年の庭師チャンスは町をさまようことに。彼は屋敷の外を知らず、草花をいじり続け、テレビだけを楽しみに生きてきた男だった。やがてチャンスは政治をも左右する財界の大物ベンジャミンと知り合う。無垢な心を持つチャンスはベンジャミンや彼の妻といった人々を次々と虜にしていくが……。天真爛漫な庭師を通じ、社会を風刺したコメディ。ピーター・セラーズが名演を見せる。(映画com解説)

この映画、大好きなんです。

ありそうでいて、ありえないちょっと浮世離れしたお話。

リアルと寓話をごっちゃまぜにして、ブラックユーモアで走り抜ける。
今の時代にはない、こういう70年代独特の道で迷い彷徨う結論が見えない映画が好きです。

ネタバレあります。

家から出たことがなく、TVを見るのが好きで、まったく世の中を知らない、ちょっとお頭が弱い庭師の男。
主人が突然亡くなり、家を追い出されることに。

あるきっかけで財界の大物と知り合いになり、大統領と同席したり、ただ庭の手入れの話をしているだけなのに、周りが深読みして、政治評論家、次期大統領だと呼ばれることになっていく風刺の効いた可笑しさ。

なんといっても、ピーター・セラーズ。
ただのTV好きの庭師の飄々とした振舞いが、もう最高です。
特に、シャーリー・マクレーンとの延々と描かれる掛け合いラブシーンは絶対アドリブだと思う、笑ってしまう。

ラスト、池の上を歩いていくシーンを見て、やっぱりファンタジーだったんだ。
現実には存在しない人間だったんだと。

でも、忙しい世の中の出来事に右往左往する中、浮遊するかのように飄々と世の中を渡り歩いていく男に、つい微笑んでしまうのです。

ハル・アシュビーという監督は、独特の世界観を持った監督。
「さらば冬のかもめ」も好きだな。

調べたら、メルビン・ダグラスって、ルビッチ監督の「天使」「ニノチカ」「淑女超特急」に出ていた俳優さん、懐かしい。

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ジョイ・ラック・クラブ
2019年3月22日、BSにて。

1993年度作品
監督:ウェイン・ワン
脚本:エイミ・タン、ロナルド・バス
出演:ミンナ・ウェン、キュウ・チン、ツァイ・チン、リサ・ルー、フランス・ニューエン

全米でも予想外のヒットを記録した、エイミ・タンのベストセラー小説の映画化。脚本は彼女と「レインマン」のロナルド・バスが共作。監督にカルト的快作「スラムダンス」のウェイン・ワン。題名のジョイラック倶楽部とは、語り手ジェーンの母が、仲のよい三人の女友達と、それぞれの喜びも幸運も分かち合おうと始めた麻雀会のこと。アメリカに移住して30年。それぞれに筆舌に尽くしがたい苦労はあるが、映画は上品なソープ・オペラといった体で、それらの挿話をまとめている。そして、故国に残してきた双子の姉の存在が、母の死に際し語られる。居ても立っても居られぬジェーンは、まだ見ぬ姉たちを訪ねる。これを小説で読むのは、どんなうまく書けててもお断りだな。映画だから見ちゃうし泣けもするのだが、思い起こすと、その感動はあまりに底が浅い。映画が映画に自家中毒を起こしているのだ。<allcinema>

移民として故郷の中国から苦難の人生を背負って生き抜いてきた4人の母親と、アメリカ人として生まれ育った4人の娘たちの世代間の相違と心の絆を描いた群像劇。(映画com)

歳のせいか、一代記みたいな映画には滅法弱いんです。
涙腺が緩みっぱなし。

ジョイ・ラック・クラブとは、喜びも幸運も分かち合おうと始めた女性4人の麻雀会。

移民としての母親の壮絶な過去が一人ずつ自らのモノローグで語られる。

さらに、母と娘の確執、そして母と娘の溶解。
分かり合えるシーンには、ジーンとする。

娘のシーンは娘自らの語りで。
そう、この映画は一人称の映画。
4人の母親と4人の娘、8人の語りで描かれるのがユニーク。

自分を取り戻すのよ。
結婚して夫に合わせようとしている姿を見て、母親が娘に言うことば。
母親の願い、思いが伝わってきて、また泣いてしまうのです。

あなたは美しい心を持っている。
美しい心は学べるものじゃない。
母親のこういうことばにまた泣ける。

中国からアメリカに渡った女性たちの生きざま。
オトコはダメ男ばかり。

語り口のうまさ、エピソードの工夫に、映画的なエモーションを感じるのです。

Allcinemaの解説はボロクソですが、自分は単純によかったのです。

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ちいさな独裁者
2019年2月8日、シネ・リーブル梅田にて。

2017年度作品
監督:ロベルト・シュヴェンケ 
脚本:ロベルト・シュヴェンケ 
出演:マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル

「RED レッド」や「ダイバージェント」シリーズなどハリウッドで活躍するロベルト・シュベンケ監督が母国ドイツでメガホンをとり、第2次世界大戦末期に起きた実話をもとに描いたサスペンスドラマ。1945年4月。敗色濃厚なドイツでは、兵士の軍規違反が続発していた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、偶然拾った軍服を身にまとって大尉に成りすまし、道中出会った兵士たちを言葉巧みに騙して服従させていく。権力の味を知ったヘロルトは傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺戮へと暴走しはじめるが……。出演は「まともな男」のマックス・フーバッヒャー、「ヴィクトリア」のフレデリック・ラウ、「顔のないヒトラーたち」のアレクサンダー・フェーリング。(映画com解説)

何とも、怖い映画です。

軍隊を脱走して逃げまくっていた男が、たまたま拾った大尉の軍服を着て、大尉になりすます。
見せかけの権力を得た男は、どんどんエスカレートして、自分と同じ類の人たちを死刑にして虐殺し、それでも逃げる。

ブタと呼ばれ虐げられていた小心男とは別人の自信に満ちた行動をとる。

人間とは、不思議だ。
そして怖い生き物ですね。

人は、権力を持つと変貌する。
権力に酔いしれるんだろうな。

強気が強気を呼ぶ。
狂気めいてくる。
さらに、彼は自分と同じように大胆な振る舞いをする人間を集める。
乱痴気騒ぎ。

次第に周りもニセモノだと知っていながら、それを利用したりする。
えせカリスマ。
いやもしかしたら、最初はみんなニセモノで、踊らされてカリスマに仕立てあげられるのかもしれない。

ラスト、現代に登場して、人からモノを没収する。
いつの世も、こういう輩は存在しているということか。

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