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肉体の冠
2019年1月23日、シネ・ヌーヴォにて。

1952年度作品
監督:ジャック・ベッケル
脚本:ジャック・ベッケル、ジャック・コンパネーズ
出演:シモーヌ・シニョレ、セルジュ・レジアニ、クロード・トオファン、レイモン・ビュシェール

19世紀末のパリを舞台に、実在した伝説の娼婦マリーをめぐる愛憎劇を描く。監督はフランスの名匠ジャック・ベッケル。美しいブロンドの髪を兜型に結っていることから、黄金の兜と呼ばれる娼婦マリー。彼女にはロランという情夫がいたが、彼への恋心は冷め、気まずくなっていた。ある日彼女は、カフェで仕事をしていた大工のマンダと恋に落ちる。激しい決闘の末、マンダはロランを殺してしまい、マリーを連れて逃亡するのだが……。(映画com解説)

ヤフーブログのサービス終了という、突然のショッキングなニュースに動揺していますが、とりあえず、書きます‼

この映画、なかなか面白かったです。

フィルムノワール特集の中の1本です。
主人公の女性がファムファタールと言われているようですが、自分にはそんな風には見えなかったです。

ちょっとした感想、ネタバレあります。

娼婦の女(シモーヌ・シニョレ)を巡って男二人が取り合い、喧嘩となり殺してしまう。
男(セルジュ・レジアニ)は警察から追われることに。

逃げた男と女は、田舎の小屋に隠れて、ばあさんに世話をしてもらいながら、まるで新婚夫婦のように暮らしていた。
たぶん、こんな幸せな生活はずっとできないことをお互い知っていたはず。

ギャングのボスは、女に惚れていた。
だから、わざと男の友人が殺したとウソの情報を警察に流した。

友人が無実の罪で捕まった友人を助けるため、自首する。
そして、脱走し、卑怯者のボスを銃で殺す。
このシーンの見せ方はうまいです。
殺すシーンを見せない。
見せないで想像させるセンスを感じます。

さらに、ラストが凄い。

朝早く、女が男とホテルに入っていく。
もう別の男と一緒だと思わせる。
そして、2階に上がると、男は1階に降りていく。

窓から見えるのは、処刑の様子。
女は、男の最後を見るため、このホテルにやってきた。
冷静に見つめる女。
わめきも泣きもしない。
ファムファタールではない、男を愛した女の覚悟をそこに見ることができる。
まさに、素晴らしいラストシーンでした。

シモーヌ・シニョレは、もうすでに貫禄ありますね。

セルジュ・レジアニは、「冒険者たち」に出ていて、ジョアンナ・シムカスが死ぬきっかけを作った男の役だった。
昔は、主演級の俳優だったんですね。

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さざなみ
2019年2月21日、CSにて。

2015年度作品
監督:アンドリュー・ヘイ
脚本:アンドリュー・ヘイ
出演:シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ

長年連れ添った夫婦の関係が1通の手紙によって揺らいでいく様子を通し、男女の結婚観や恋愛観の決定的な違いを浮かび上がらせていく人間ドラマ。結婚45周年を祝うパーティを土曜日に控え、準備に追われていた熟年夫婦ジェフとケイト。ところがその週の月曜日、彼らのもとに1通の手紙が届く。それは、50年前に氷山で行方不明になったジェフの元恋人の遺体が発見されたというものだった。その時からジェフは過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や夫への不信感を募らせていく。「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリングと「カルテット!人生のオペラハウス」のトム・コートネイが夫婦の心の機微を繊細に演じ、第65回ベルリン国際映画祭で主演男優賞と主演女優賞をそろって受賞した。(映画com解説)

仲のよかった熟年夫婦、ある1通の手紙から、二人の関係が狂い始めるというお話。

まるで、成瀬監督の映画を観ているようで、男女のちょっとした機微がまるでホラー映画のごとく、ドキドキ緊張しながら観ていました。

昔の恋人が山で遭難して、50年ぶりにその遺体が見つかったという手紙が届く。
それから夫は、昔の恋人を思い出し、今までの考え方が変わっていく。
久しぶりのラブもうまくいかないのも、恋人の影響かも。

もし、恋人が死んでいなかったら結婚していた?
現実主義の君がどうしたんだ、珍しい。
ああ、と答える夫。
ダメだな、それを言っちゃ。
夫は女性の心理が分かっていないようだ。

そして、昔の恋人の写真を見せる。
懐かしそうに、恋人との思い出を語り始める夫。
まったく、妻の様子を感づいていない様子。
ダメだな、危ないですよ。

妻は、そしらぬ顔をしながら、我慢しきれず、納戸を探して彼女の写真を見つけ、スライドフィルムを映写する。

その時、ウっと声を出す妻。
このシーンが分からなかった。
もしかしたら、恋人は妊娠していたのでは(考えすぎかな)。
何か、見つけたのは確かだ。
それとも、ネックレスかな。

自分たちには子供はいない。
作らなかったのか、できなかったのかは不明だが、自分にないものを恋人は持っている。
妻は恋人に嫉妬する。

夫の気持ちは、もう自分ではなく、恋人に注がれていると。
あなたの周りには恋人の匂いが漂っていると言い切る。

せめて、結婚45周年パーティだけは、仲良く見せたいからお願い。
大丈夫だ、凄いスピーチをするから。

夫の素晴らしい挨拶は、自分自身が感動して涙を流していた。
しかし、妻は固い表情のまま。
二人のダンスも次第に不機嫌になり、手をほどく。
ここで映画は終わるのです。

この後、果たしてどうなるのかな。
嫌な予感がする、離婚しそうかな。

ジワジワと真綿で締めつけてくる感じ。

1通の手紙が届く前は、仲睦まじい夫婦だったのに。

こんなに変わってしまう。
人の感情は一瞬で変貌する。
妻は、夫に愛情を持っていたかどうか、でも大事にしていたと思われる。
心の移り変わりは激しく、なかなか元には戻らない。
夫に裏切られたと思ったかもしれない。
さらに、嫌悪感が増していくんだろうな。
ホントに怖い話です、身につまされる。

シャーロット・ランプリングの微妙な表情が怖いんです。
元々あまり笑わない役が多いし、目が醒めているように見えるんです。
今回は、シャーロット・ランプリングの表情をずっと見ていました。
今公開中のシャーロット・ランプリング主演の「ともしび」も面白そうだ。

話は変わって、シャーロット・ランプリングって、倍賞千恵子に似てません?

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ファイブ・イージー・ピーセス
2019年1月27日、CSにて。

1970年度作品
監督:ボブ・ラフェルソン
脚本:エイドリアン・ジョイス
出演:ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック、ビリー・グリーン・ブッシュ、ロイス・スミス、スーザン・アンスパック

裕福な音楽一家にそだった青年ボビーは、自分の階級を離れ、石油採掘の仕事をする浮き草のような生活を送っていた。そんなある日、彼の恋人で下層階級の女性レイが妊娠する。ボビーは家庭に戻ることを決心するが、彼もレイも、家族の中ではドロップ・アウトした存在になってしまっていた……。生きる価値を見いだせない青年の苦悩を描いた青春ドラマ。<allcinema>

題名の「ファイブ・イージー・ピーセス」とは、簡単にピアノで弾ける5つの曲のことで、ピアノを習っていたボビーが、それも弾けないほどに普通の生活から離れてしまっていたという意味(ぴあの解説)、らしい。

いいタイトルだな。

映画の内容はともかく、カレン・ブラックが、最高によかったですよ。
主人公から馬鹿にされ、肉感的で、あんまり賢そうに見えない。
主人公を愛していて、歌を教えてほしいと主人公にいつもすり寄っている。

主人公も、面倒くさそうだけど、しゃあないなと一緒に行動する。
邪魔くさそうだけど、表裏がなくて、こんなに情の深い女は可愛いと思うんです。
途中で知的遊びをする女性を罵倒する。
ストレートで現実派の女性。

カレン・ブラックの代表作じゃないかな(と言っても数本しか観ていないけど)。

石油採掘の仕事をしているけど、どこか気ままな自由人。
同じ職場の友人が、警察に捕まった。
1年前にガソリンスタンド強盗をして、この石油採掘の仕事にたどり着いたという。

全く予想外の出来ごとに、主人公は、ふと自分の家族を思い出した。
人の人生は分からないものだ。
そして、音楽一家の実家にカレン・ブラックと出かけることに。

父親とは確執があり、家を飛び出した経緯がある。
父親は弱っていて、表情を見ても、もう人を識別できるのかもわからない。
普通に接しているように見える兄貴は、下品な主人公を見て、恋人を連れて部屋を出る。
どこかやっぱり、居心地が悪いのだ。

兄貴の恋人と肉体関係になる。
主人公に向って、あなたは人を愛せない。

たぶん、愛してほしいと思っているけど、不器用だからうまく言い表せないでいる。
愛してほしい人からは愛されない。
疎外感、はぐれもの。
すねて、逃げているのかも。
でも、束縛されることはイヤ。
まあ、我儘になるんだろうけど。

ラスト、カレン・ブラックを置き去りにして、またどこかへ彷徨うつもりだ。

この時代性もあるけど、この映画は、自分は、気に入っているのです。


そうだ、カレン・ブラックが好きな歌はこんな主題歌でした。

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ドラゴン・タトゥーの女
2019年1月21日、CSにて。

2011年度作品
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:スティーブン・ザイリアン
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー

スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。主演はダニエル・クレイグと「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ。(映画com解説)

ほんの、ちょっとした感想です。

猟奇殺人を巡るミステリー。

2作目はほとんどアクションだったけど、この映画はサスペンスに重きを置いた映画に仕上がっています。
自分はこの映画の方が面白かった。

写真に写っている人物が重要な人物だと、誰であるかを探すダニエル・クレイグとルーニー・マーラ。
同時進行で、別々の行動を起こして、一人の人物にぶつかる。
こういう展開のスリリングな感じはうまい。

リスベットの個性が色濃く出ていますね。
女を虐げる男を許さない。
彼女の過去は、あまり見えない。
そういうところがいいんでしょうね。

今まで孤独であったことが覗える。
ダニエル・クレイグに対しては少女のような仕草。
手を繋ぐ。

ラストで、プレゼントを渡そうと待っていたけど、女と部屋に入るのを見て、あっさりゴミ箱へ。

愛に飢えているんだな。

ルーニー・マーラがよかった。
ダニエル・クレイグも渋い。
2作目の俳優より、二人は断然いいのだ。

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日の名残り
2019年1月28日、大阪ステーションシネマにて。

1993年度作品
監督:ジェームズ・アイヴォリー
原作:カズオ・イシグロ
脚本:ルース・プラバー・ジャブバーラ
出演:アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、ジェイムズ・フォックス、クリストファー・リーヴ、ヒュー・グラント

1958年、ダーリントン邸の執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)に、かつて一緒に働いていたミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙が届く。20年前、職務に忠実なスティーブンスと気の強いケントンは、互いに淡い恋心を抱くようになるが、スティーブンスは仕事に没頭するあまり自分の気持ちに気が付かずにいた。あるとき、ケントンに結婚話が舞い込み……。(シネマトゥディ解説)

長年にもわたる恋心を抱きながら、伯爵に仕え、第二次世界大戦も経験して、ほとんど屋敷で過ごしてきたに執事のお話。

ネタバレあります。

主人である伯爵に忠実に仕える主人公。

特に第二次世界大戦の前、伯爵は疲弊していたドイツの力になろうとイギリス政府との橋渡しをする。

会議でアメリカの議員は、伯爵たちをアマチュアと揶揄する。
素人は政治に手を出さない方がいいと。
屋敷に来る要人の会話で、ナチスが勢力を増し、イギリスの立場、伯爵が苦悩していく姿と重なりながら物語は進む。

案の定、伯爵はドイツが言う平和の言葉を信じるが見事に騙される。
その様子をすべて見ていた主人公。

一度不満を抱いた時がある。
雇った使用人がユダヤ人だった。
伯爵はクビにするように言った。
よく働きますと言っても聞いてくれない。
ハウスキーパーは憤慨して、伯爵に物申すと言う。
しかし、翌日、やっぱりやめた、自分にはそんな力はないと。
主人公は言う、得難い人だ(この日本語は素晴らしいと自分は思う)。
その後、伯爵が申し訳なかった、どこにいるか探し出してほしいと。
やっぱり、自分の主人は悪い人ではないと感じた主人公。
伯爵は弱っていたのだ。

こんなエピソードから、信頼できる人となり、次第にハウスキーパーへの恋心も増していく。
決して、自分の感情を出さないのは、職業病か。
ハウスキーパーも主人公が好きだったのに、ハウスキーパーは別の男性と結婚する。

戦後、伯爵はナチスに味方した裁判で負け汚されて、やがて亡くなる。
屋敷はアメリカ議員が買い取り、新しい主人にまた仕えることになる。

ファーストシーンは、このシーンから始まる。
人手不足で、昔のハウスキーパーにもう一度来てもらおうと手紙を書いて、いい返事をすでにもらっていた。
休暇を利用して、旅をしながらハウスキーパーに会いに出かける。
車の故障である村の人に助けられる。
伯爵のことを聞かれ、知らない人だ、私は別の人に仕えていましたとウソをつく。
伯爵はナチスに味方した悪人扱いされていたから。

最後に、助けてもらった人に、伯爵に仕えていたと本当のことを告げる。
立派な人でした、私は誇りに思うと初めて自己主張する。

遅かったのです。
ハウスキーパーは娘に子供ができたので、屋敷には行けないと。
もう二度と会うことはない最後の別れ。
過去には戻れない、後悔と孤独であることの寂しさ。

限られた屋敷の中、世間を知らず、仕事人間で生きてきた男の物語。

ラスト、屋敷に舞い込んだ鳥を逃がすと、鳥は勢いよく飛んでいく。
主人公は、たぶん一生この屋敷で生きていくのだ。

丁寧にどこか儚さや憂いを帯びたお話は、しみじみと味わい深い映画になっています。

イギリスの伯爵の様子、執事の仕事ぶりがきめ細かく描かれて、深い余韻の残る、まさにタイトルに相応しい映画だと思います。

また、伯爵の没落は、イギリスが、第二次世界大戦を契機に、衰退していく姿とダブって見えるのです。

アンソニー・ホプキンスは見事としかいいようがない。

エマ・トンプソンもよかった。

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