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ほとんど映画、ちょいと小説、きまぐれに音楽、の感想など気になることを記事にします!

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暗殺のオペラ
2018年8月13日、CSにて。

1970年度作品
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ、マリル・パロリーニ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ、フランコ・ディ・ジャコモ
出演:ジュリオ・ブロージ、アリダ・ヴァリ

「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」などで知られるイタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチが、1970年に手がけた長編監督第4作。ラテンアメリカ文学の鬼才ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」に収められている「裏切り者と英雄のテーマ」を原作に、物語の舞台を北イタリアの架空の町に置き換えて描いた。ファシストによって暗殺された父の死の真相を探るべく、アトスは北イタリアの田舎町を訪れる。この町で父は英雄的存在になっており、謎は少しずつ解明していくが、そこには意外な事実が待ち受けていた。ジュリオ・ブロージが若き日の父と息子の2役に挑戦し、「第三の男」のヒロイン役で知られるアリダ・バリが父の愛人役を演じた。日本では1979年に劇場初公開。2018年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。(映画com解説)

遅ればせながら。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。


裏切りのお話。

ドイツファシスト時代のイタリアのある町、一人の反ファシストの男が暗殺され、語り草の英雄の伝説と化した。
時代は変わり、その英雄の息子が、その町の女性から招待され、父親が誰に殺されたかを探るミステリードラマにもなっている。
でも、ミステリー色は強くない。
あくまでも監督の個性が強調される。

この映画を観ると、「暗殺の森」の原点がここにあることが分かる。
ただ、危うさ、狂気は「暗殺の森」には及ばない。

元々は、反ファシズムの若者たちによるムッソリーニの暗殺計画。
それが、いつの間にか、スパイ、裏切り、英雄を殺せという自作自演の陰謀劇へと変貌する。
勇気と反逆、色んな思いが交錯する。
真実には意味がないと言う。
個人は全体の一部、全体は個人の一部と言う。
人の感情の脆さは感じ取れる。

その時代を過ごした監督の苦悩ぶりが色強く反映しているように思える。
思想的な裏切りと諦め、信じることへの不毛。

ラスト、まるで、忘れられたかのような町。
時間が止まったように、主人公は生い茂った草から抜け出せない。
過去から抜け出せない。

緑の鮮やかさ、青空のブルー、ヴィットリオ・ストラーロの絵画のような切り取った映像は美しい。

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夜は短し歩けよ乙女
2018年12月20日、CSにて。

2017年度作品
監督:湯浅政明
原作:森見登美彦
脚本:上田誠
声優:花澤香菜、星野源

「四畳半神話大系」「有頂天家族」などで知られる人気作家・森見登美彦の初期ベストセラー作品で、黒髪の乙女に思いを寄せる冴えない大学生の物語をユーモラスに描いた「夜は短し歩けよ乙女」をアニメーション映画化。監督は、テレビアニメ化された「四畳半神話大系」や「マインド・ゲーム」「ピンポン THE ANIMATION」など独特な表現手法のアニメ作品で人気の湯浅政明。同じく「四畳半神話大系」も手がけた、劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠が脚本を担当。シンガーソングライターのほか、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などで役者としても人気の星野源が、主人公の声を担当した。所属クラブの後輩である「黒髪の乙女」に恋心を抱く大学生の「先輩」は、「なるべく彼女の目に留まる」ことを目的とした「ナカメ作戦」を実行する日々を送っていた。個性豊かな仲間が巻き起こす珍事件に巻き込まれながら季節はめぐっていくが、黒髪の乙女との関係は外堀を埋めるばかりでなかなか進展せず……。(映画com解説)

なかなか面白かったです。
でも、感想がまとまらない。

学生の頃の匂いが、よくも悪くも伝わってくるのです。

京都という古の街の、妖怪たちがうごめうているちょっと不穏な感じとか、酒豪たちの勝負とか、変な人たちとの出会い、繋がりとか、それを普通に描くのではなく、シュールに大胆に、色鮮やかに、幻想的に、最後は、ボーイミーツガールの純愛のお話でした。

観る者を混乱の渦に落としまくり、下品そうで上品で、京都という街が、古書の神が現れたり、本を大事にしている原作者が垣間見える。

まあ、学生のノリの悪ふざけとも見えるしな〜。

真面目にストーリーを追っていってはダメな映画のような気がする。
流れにまかせて、気楽に観れば、それなりに楽しめる。
一日の話のようにも見えるし、何日かのようでもあり、人生のように長いようでもあり。
さらに、文学的な匂いも強い。

京都の妖怪的危うさの楽しさ、脳内パニックの爆発した妄想のシュールな映像美。

凄いな〜。
まあ、独創的な映像に酔いしれることは間違いない。

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サムライ
2018年12月3日、CSにて。

1967年度作品
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル
撮影:アンリ・ドカエ、ジャン・シャルヴァン
出演:アラン・ドロン、ナタリー・ドロン、フランソワ・ペリエ

ジェフ・コステロは一匹狼の暗殺者である。多額の報酬をもらい、恋人のコールガール・ジャーヌにアリバイを頼んだうえで依頼された暗殺を実行していた。ある日、いつものように暗殺を実行したジェフは退散する途中、歌手のヴァレリーに顔を見られてしまう。これで警察にマークされる事となってしまったジェフは命を狙われるはめになる。 そんな中、ジェフは新たな殺しの依頼を受けるが、そのターゲットはヴァレリーだった。(ウィキペディアより)

クールな殺し屋のお話。
大昔、子供の頃TVで観たきりで、昔から見たかった映画。

ちょっとした感想です。
ネタバレあります。

冒頭、殺伐とした寂寥感の部屋の中で、タバコの煙だけが漂う。
そして、「サムライの孤独ほど深いものはない」とテロップが流れる。
その後も、醒めた映像は、実に冷たくて決まっている。

無表情のアラン・ドロンが、憎いほどかっこいいのだ。
トレンチコートを着て、いつも帽子のツバを気にして、真っすぐに直すクセ。
小鳥を飼っているが、部屋に盗聴器が仕掛けられているかを察知するため。
誰にも愛情を注ぐことはしない。

雰囲気はバッチリなのに、お話が、う〜ん、ちょっとイマイチかな。

依頼を受けた殺しを冷静に実行するだけ。
その時にピアノ弾きの女性に顔を見られてしまう。

そりゃ、顔もバレバレだし、堂々と殺しをするんだから当然だ。
今まで何回も殺しをしているなら、普通捕まってしまっているだろう。
計画が緻密ではないんですね。
まあ愛人にアリバイ工作を頼んで、男が来る前にわざと出会って違うアリバイを作ってしまうのはうまいと思いますが。

警察に容疑者として捕まって、うまく釈放されたけど、依頼人は自白するのではと、主人公は追われることに。
そして、別の殺しの依頼が。

ラストがまたカッコいいんです。
空砲です。

でもよく考えたら、何故ピアノ弾きの女性を殺さなかったのか、何故助けたのかよくわかりませんでした。
それほど彼女に愛情を感じたようにも見えなかったし、不可解なんですよね。

車を盗む時に、当たりが出るまで大量のカギを一つずつ鍵穴に差し込むシーンも気に入っています。

まあ、クールな雰囲気とアラン・ドロンのカッコよさを楽しむ映画かなと思いました。

ナタリー・ドロンはクールな美人ですね。

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万引き家族
2018年6月30日、市川コルトンシネマにて。

2018年度作品
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆ、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優

「三度目の殺人」「海街diary」の是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。2018年・第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮らしていた。彼らは初枝の年金では足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家だったが、いつも笑いが絶えない日々を送っている。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林と是枝組常連のキャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝作品に初参加した。(映画com解説)

今更ながら、これまでなかなか書けなくて。
ここまで熟成していましたよ笑。
ウソです、結局、思いのままに綴ってしまうことにします。

やっぱり、血のつながりを描いているんだと思います。
他人でも、人を育てることが果たしてできるのか。

ここで、監督は普通の家族を選択しなかった。
ごく普通の家族なら、もしかしたら一般的にはそれを認めることになったかもしれない。

でも、監督は、敢えて万引きする家族を選んだ。
ここが、挑戦なんでしょう。
是枝裕和監督としてはかなり無理をしている気もします。
今まであまりみない男女関係、ヌードシーンを入れていますからね。
生身の生きざまを見せたかったんでしょう。
山下敦弘なら全然普通なんですが。

どうみても、少女の家族より、楽しそうな生活。
ウソの家族だからか、ちょっと普通の家族のニュアンスとは違う、あけすけな罵倒するシーンはなく、見方によっては気を使っているかのように見える家族。
みんなでちょっと元気を出そうとしていることが覗える。

安藤サクラが言う。
うちらには無理なんだよ、わかったでしょう。

このセリフからすると、本当の親でしか無理だと言っているように聞こえるのです。
本当にそうなのかな。

お婆さんには実の息子がいるんですが、ほとんど近寄ってはいない様子。
遠くの親戚より近くの他人、ってよく言いますよね。
正直、近所の人の方が、心配してくれています。

たぶん、監督は、本当は血が繋がっていなくても、他人でも、生きていくには関係ないと言いたかったんだと思う。
子供は誰の子供でも育てる。
そのことさえできない日本への腹立ちを見せたかった。
置き去りにされた年寄りも孤独。
若い人も孤独。

そのことを屈折させて、敢えて逆説的に描いた。
リリー・フランキーの父親は、自分の名前を少年の名前につけた。
親の愛情に飢えていて、少年に本当の親になりたい気持ちを見せていた。
悲しい人たちが集まったウソの家族たち。

やっぱり、泣けてくるんです。

是枝裕和監督は、信頼できる人だなと思うんです。
この人が作る映画は、もし失敗作であっても、絶対観ようと思わせてくれる監督の一人です。

この映画は、自分なりに最高級の★です。
今年のベストワンかも。

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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
2018年11月18日、CSにて。

2016年度作品
監督:ガース・デイビス
脚本:ルーク・デイビス
出演:デヴ・パテル、ニコール・キッドマン、ルーニー・マーラ、

インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。(映画com解説)

素直な映画ですね。

構成も、子供の頃の迷子になって、大人へと成長していくさまを、現在に戻ったりせず、フラッシュバックも使わずに、凝った演出もなく丁寧に順番に描いていく。

色んなダマシにも会い、これが1987年でもインドはこんな状態かと思うとちょっとショックだったな。
社会自体が貧困で、だから迷子になっても誰も助けてくれなくて、警察も人さらいの味方だし、助けてくれる人はやっぱりうさん臭い。

国の貧困は子供を不幸にする。
大人の責任でしょうね。

だから、子供でも、自分の察知する感性で生きていかないと、生きていけない厳しい現実を目の当たりにする。

施設もひどいところよという女の子の言う通り、男色?の職員が男の子を無理やり夜な夜な連れていく。

そんな話が続くと、観る側も自然に同情して、怒りを覚え、感情移入するようになる。
でも、彼はラッキーでもらわれたオーストラリア夫婦がとてもいい人で幸せだったと思う。

そして、なんとか実の家族と会わせてあげたいと思うようになってくるんです。
最近、よくある実話の映画化です。

凄いと思ったのが、オーストラリア夫婦は子供ができなくて養子縁組したと思っていたら、わざと子供を作らずに、敢えて養子にした。
それは、神のお告げのようだと。
もう一人の養子は過去の傷からか、情緒不安定で、主人公といつも喧嘩をする。
母親は心を痛める。
ラストのハッピイエンドの中、このエピソードだけがどうにも解決できない苦悩の
話。
この映画の中で、一番気になるエピソードだった。

ニコール・キッドマン自身も二人の養子を引き取っている。
まさに、この映画の役にぴったりで、自身の心の投影もあったのではないか。

主人公サルーの名前はライオンということのようです。
なるほど、タイトルの所以か。

やっぱり、シンプルな感情移入の映画は、人にパワーを与えますね。

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