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仙台四郎

イメージ 1私が仕事で出入りするスーパーの事務所に、左図のような小さな人形が飾ってあります。
ドテラ姿で腕組みし、にこにこ笑っている男性の姿。それは福の神の仙台四郎です。仙台市(宮城県)では、多くの店に四郎の人形や写真が飾られているという。もっとも私は仙台を訪れたことはありませんが。
実在した人物で、本名を芳賀四郎といい、江戸末期に鉄砲職人の家庭に4番目の子として生まれました。7歳の頃に広瀬川に落ちて流され、意識不明になった時から知能の発達が遅れたようです。
言葉は話すことはできず、「シロバカ」と呼ばれながら、仙台の町を歩き回って人に金品をもらったりしていた。人に危害をなすことはなく子供が好きで、なんとなく人の家に立ち寄り、笑顔を振りまいて、なんとなく帰っていくような少年でした。
でも、そんな四郎を町の人たちは皆歓迎して、もてなしていました。というのも「シロが立ち寄った家は栄える」といわれていたからです。この噂が広まるにつれ、四郎は福の神だと評判になっていきました。
 福の神かどうかはともかく、四郎自身はズルい人やウソをつく人、不正を働く人が大嫌いで、直感的にそれを見抜く力が備わっていたそうです。だから、そういう人の家にはけっして立ち寄らない、
つまり、誠実で正直な人の家に立ち寄ったからこそ、その家が栄えるのはある意味、当然のことなのかもしれません。
もうひとつは、彼の無邪気な笑顔、どんなに不幸せな目に合っている人も、屈託のない天真爛漫な笑顔の四郎が来ると、まるで幸せそのものがやって来たような気になるのです。こうやってあちこちの家に幸せを運んだ仙台四郎は、やがて、ふっと仙台の町から姿を消してしまいました。
ただ一枚だけ残された四郎の写真30歳頃の写真といわれています)が、いまも仙台の人たちの間で大切に伝えられ、その笑顔に元気づけられているのです。
イメージ 2
 
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初めまして、訪問して頂き感謝しております。実は私も以前に仙台四郎をブログで取り上げ、これに創作を加えてエッセイに綴っておりました。
こちらに掲載された内容は概ね把握しておりましたが彼の出生や死にまつわることの多くは謎を残しております。
私はこれを仙台浪漫と捉え研究したい所存ですがなにせ資料がありません。
宜しければ私の関連記事をトラックバックをさせて頂きたいと思いますので是非をご検討ください。掲載ありがとうございます。

2014/2/2(日) 午前 9:18 横町利郎

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ミックさん、コメントありがとうございます。
仙台四郎は実在の人で、町の人から愛されたということは確かなのでしょうが、なにか特別なことををしたというわけでもないから、資料がないのも当然かもしれません。まあ多くの庶民も存在したというわけで名も残りませんが、後世こうして写真が伝わるといことだけでも彼にとって名誉なことだと思います。

2014/2/2(日) 午後 0:05 勢蔵

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はじめまして、ブログ村から来ました、うぃぬっと申します。
タイトルに引かれて参りました。
生まれ育ちが仙台で、仙台四郎の文字にはつい反応してしまいます。

確かに仙台四郎は市内そちこちの店で見かけます。
子供のころ親に外食に連れて行ってもらうと、
どこの店に行ってもレジのあたりに写真が飾ってあって、
親に「これ誰?」と聞いて教わった覚えがあります。

今はもう仙台を離れていますが、
何だか記事を読んだら四郎の写真を部屋に飾りたくなりました。
それでは。

2014/2/2(日) 午後 10:58 [ うぃぬっ ]

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うぃぬっさんコメントありがとうございます。
仙台出身の方から、こうした裏付けあるコメントをいただけることを大変嬉しく思います。
この写真を飾ったら「勢蔵さんの若い頃の写真ですか?」と訊かれるかと思います。

2014/2/3(月) 午後 5:30 勢蔵

先日はご返事を頂きありがとうございました。きょうはわたくしの作ったエッセイエッセイ「仙台四郎に学ぶ美徳」を披露させて頂きます。
時代は江戸時代後期、天明、天保と飢饉が相次ぎ仙台藩もその例に漏れず、往時経済は疲弊し人身売買も横行していた。彼の生家があったのは火の見櫓の近くで芭蕉の辻からは北北西に1キロという街中であった。彼は芳賀という鉄砲職人(仙台藩お抱えの鉄砲職人で後に芳賀銃砲店となる)の4番目の子供として1855年仙台に生まれた。

幼少のころは聡明で思慮深い少年であったが、7歳のとき、広瀬川に落ちて流されて一週間ほど生死の間をさまよってからは今でいうところの知的障害となった。彼にとってこの事故が人生の大きな転機となったのは事実だったが、彼は幼少の日に培った情緒、純真さをけして失っていなかった。彼には少年のころ友達や兄弟と暗くなるまで遊び回った櫓がそびえ立つあの町の辻の面影、せせらぎの絶えることのない広瀬川の河原、町中に点在する雑木林、田畑、宮城野の原っぱに人一倍の愛着があったのだ。

2014/2/9(日) 午前 8:58 横町利郎

この事故の後、一方で彼には不思議な能力が備わっており、ずるい人や意地の悪い人を本能的に見抜くという不思議な力を身につけていた。それを証拠に彼はこれから繁盛しようという店を事前に察知することができたとされる。また彼自身いつも笑顔を絶やさなかったので多くの人から好感を持たれ、特に客商売に携わる人には厚い人望があったという。遊廓、料亭、芸技屋、酒屋、魚屋、八百屋、雑貨屋…彼自身が気に入った店を訪れると誰から頼まれるともなく箒をもって店の前を清めたり、水桶をもって水撒きをするなど自主的に行動した。

そして彼の力添えを受けた店は例外なく繁盛した。口を動かす前に体を動かすのは今昔を問わず大切なことだが、彼は誰にも教わらず己の中にそのような悟りを既に開いていたのだ。ここで彼の風采について触れておきたい。丸顔の輪郭と人懐っこい表情とでっぷりとした体形、そして衣装はどてらにしまの半纏、とぼけたような印象を与えるがここが大きなポイントで、全身から人々に安心感を与え得るようなオーラを発していた。その風采、動作は版画家の山下清のような雰囲気があった。

2014/2/9(日) 午前 8:59 横町利郎

彼には放浪癖もあり、人気が故にただで鉄道に乗れた。そして気が向けば宮城県内の白石や、福島県の福島、白河、さらには山形県の山形まで足を伸ばしたこともあった。列車の中でも彼は人気があり彼の姿を一目見てご利益に授かりたいという客が周囲を取り巻き、その様相たるやまるで芝居小屋のような趣さえ与えるものであった。

一方で彼はその風貌と愚鈍な動作から、周囲からは偏見と好奇の目で見られていたのも事実である。しかしこれは商売人の目から見ると別な捉え方にもなり得る。「口は災いのもと」という言葉もある通り、彼はいつも笑顔を絶やさず簡単な会話しか話せなかったが、それが却って幸いしたのだろう。彼が訪れた店は商売繁盛となることから、彼はあちこちの店で歓迎を受け、食べ物を施されたりして「お客さん」として扱われることになる。

2014/2/9(日) 午前 8:59 横町利郎

そんなときにあっても彼は自らは笑顔を振りまき、物や金に左右されず、相手を人物本位で見分ける人間としての徳を持っていたのだ。世の道徳では「人はしゃべりすぎないほうがよく、聞き手に回り相手の話をよく聞くことが大切」とされているが、彼は誰にも諭されることなく生まれながらの資質としてそんなものを身につけていたのである。

相手の話をよく聞きそれに同調することは相手から好感をもたれることに繋がり、敵対の意思がないことを相手に示し、安心感を与える。これは人間にとって立派な徳と言えることなのでないだろうか。特に人に物を売ろうとする人間が一方的にしゃべりすぎるのは禁物であり、時として反感を買うことさえある。私には四郎バカと陰口を叩かれた彼は実は表面でバカという役者を演じながらも、真の徳、商売とは何かを教えてくれる神からの使者であったように思えてならない。
長文を失礼致しました。

2014/2/9(日) 午前 9:00 横町利郎

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ミックさんありがとうございました。
吉川英治氏の『我以外皆我師』という言葉を思いました。
「四郎バカ」と呼ばれながら、笑顔をふりまく彼から学ぶことは多いですね。

2014/2/10(月) 午後 8:58 勢蔵

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せいぞうさん
素晴しい話をありがとうございました。不勉強で恥ずかしいですが仙台四郎の話初めて聞きました。これからもこの様な話を期待しています。

昨日はありがとうございました。

2014/3/10(月) 午前 9:59 [ tir*te*e ]

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山浦さんありがとうございます。
皆さん実に、甚句がうまいです。
さて、仙台四郎のことは、西日本ではあまり知られていないと思います。私も「この方は誰ですか」と去年スーパーの社長に訊ねるまで知りませんでした。

2014/3/10(月) 午後 6:26 勢蔵

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