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百年後の日本
大正9年(1920)に 『日本及日本人』という雑誌が、「百年後の日本」を特集した。予言されている時期は2020年。編集部が著名人370人に百年後の日本について回答を求めたアンケート。書かれてから来年が百年後です。読み返して見ると面白い。「神ではないからわからない」、「想像できない」などの声も多かった。百年後の予想は、当時の知識人たちにとっても難題であったことがうかがえる。 夢を抱いて大胆な予想をした人も、もちろんいた。日刊紙「萬朝報」の記者だった石川半山は、「世界が統一され、中央政府ができる。日本人は78億人になる。火星との交通が開けて、富士山は火星に向かう飛行機の停留場となる」といった趣旨の文章を寄せた。彼は、明治期に「ハイカラ」という言葉を生んだ人物だった。
「一寸先は闇、いわんや百年後など夢想だに及ばざるところ」という回答がある。一寸先の分からないのは、今の政治、経済だけではなく、いつの時代もそうだった。3年後の大正12年には、関東大震災が起こり、東京は焼野原になってしまうから、まさしく一寸先は闇である。 「芝居も寄席も居ながらにして見、聞きできる対面電話が普及するでしょう」 今のパソコンとスマホの普及は、私の若い頃でさえ夢想することもできなかった。 「土を化して米となし、草を変じて肉を作る法」とあるのは笑ってしまうが、現代までの科学技術の進歩は、当時の人々の想像を超えるものであろう。しかし、人間自身の進歩についての見通しには、悲観的である。 「女権は拡張すれど、一般女子の貞操観いちじるしく低下す」とは女学校長。 「みんなが浮かれ出す世になる」という予言は、正宗白鳥。これだけでは、百年後をうらやんでいるのか、危惧を抱いているのかよくわからない。この人は、人との約束は違えたことのないきちんとした作家でしたが、自分のこととなると寝衣で外出するなどまるで無頓着な皮肉屋でしたから、おそらく後者でしょう。 「すべての女性が食物の進化(主として肉類などから)に従って、非常に美しく繊細(デリケート)な明るい女が増えるだろうと思います。肉体的にいえば、やや小柄に、だんだん西洋化された皮膚の細かい傾きを予感させます」とは、室生犀星。
「自分が生きていそうもない100年後のことなどは考えてみたことがありません。ただしかし、人間がだんだん幸福になってゆくかどうかは疑問だと思う」 と菊池寛は述べている。文明の発達と、心の充実、進歩とはまた別である。現代の自殺者の多さがそれを物語っている。 「百年後の日本は、百年後の予想を忌憚なく答えても、縛られる心配のない世の中になるであろう」 社会運動家・山川均の言葉。幾度も入獄しているマルクス信奉者ならではですね。当時は権力の圧力が、社会主義者に対して凄まじかった。 同じような言い方で、今から百年後を語るならば、 「すべての人が、愛と希望を持ち、老後も何の不安もなく、安心して暮らせる世の中になるでしょう」 と予言したいが、一寸先は闇なことは変わらないであろう。 参考・『百年後の日本』(「日本及日本人」大正9年刊の復刻・ジェーアンドジェー・コーポレーション)
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100年後 生まれ変わって 落語の名人に、貴兄は大横綱 懸賞金を
持って 何処へ行くのやら、、、
2019/3/19(火) 午後 7:10 [ kei***** ]
> keiさん コメントありがとうございます。
「生まれ変わって・・」 輪廻転生を信じているのですね。
いい歳をして相撲取りになった夢を見て、目が覚めてから時々苦笑しています。
来世のことはわかりませんが、先日夢を見て、前世は忍者だったんじゃないかと思いましたね。もっとも敵方の凄腕忍者に捕えられて、あまりの拷問のつらさに目を覚ましたのです。
2019/3/20(水) 午後 7:59