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瓢箪から駒

 「瓢箪(ひょうたん)から駒」

 私の娘の友人が、買い物の帰りに、「宝くじを買え」という、「天の声」が聞こえ、生まれて初めて宝くじを買ったところ、5千万円が当たった。こんなことあるかいと思うが、本当の話である。当選がわかるまでは、友人に話しても、一笑されるだけであったが、まさしく「瓢箪から駒」で、駒は馬のことだから、起り得ないことが起きた。(瓢箪から駒が出るとは、思いもかけないことや道理上ありえないことが起こること)
 羨ましくは思うが、宝くじは、どうも金をドブに捨てるような気がして、買う気にならない。全部買い占めても戻ってくるのは4割である。しかし買わなければ瓢箪から駒が出ることはない。

 瓢箪は、乾燥させると容器として使えるために、世界各地で、古代から使用されてきました。横に割れば御碗に、縦に割れば皿やひしゃくの代わりになります。ひしゃくは「ひさご」が転訛したという。ただし、果実は食べることが出来ない。食べると腹を壊すそうです。

 捉えどころのないこと、のらりくらりしていて要領を得ないことを「瓢箪で鯰(なまず)を押さえる」という。
 浮き浮きしていて落ち着きがない様子、のらりくらりとしていること、あてもなくぶらぶらしていることを「瓢箪の川流れ」という表現があるが、どちらも瓢箪にとって、あまりいいたとえではありませんね。瓢箪の軽さのように、軽い扱いです。
 瓢箪は、末広がりの形から古来より縁起の良いものとされ、三つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起がよい。六つ揃えば無病(六瓢)息災といい、六瓢の掛け軸を飾ったら難病でも回復するという言い伝えがある。

 秀吉が、馬印として千成瓢箪を使用したことは、よく知られています。斉藤竜興が籠もる稲葉山城を囲んだ織田軍は攻めあぐみ、そこで藤吉郎が、小勢を率い裏山から忍び寄り、竹に差した瓢箪を合図に奇襲をかけて落城させたという。史実かどうかはわからない。ともあれ、この手柄から、秀吉は信長から金の瓢箪をもって馬印とすることを許されたというのが由来。
 その後、秀吉は長浜に城を築いたことから、長浜市の市章は瓢箪をデザインしており、瓢箪愛好の組織である全日本愛瓢会の本部も長浜に置かれているそうです。大阪府の府章は「千成瓢箪」ですね。

 秀吉の馬印は大きな瓢箪がひとつだけ、というものらしいですね。これが「千成瓢箪」になったのは、太閤記に「武功を立てる度に小さな瓢箪をひとつずつ増やしていった」とした記述があるためでしょう。この辺りは後世の創作と言われています。
 
 「瓢箪から駒」に戻りますが、まあ、宝くじでも買わないかぎり、十年一日はおろか、三十年一日で、判で押したような毎日が続き、仕事のことは、ブログに記すべき事がまったくない。これからも「瓢箪から駒」のような出来事が、我が人生に訪れる確率は極めて低いと言えよう。「瓢箪から駒も出でず」なのです。それが、幸福なんでしょうがね。
 

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