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▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 天国編…。 〜前回のあらすじ〜 HIVを宣告され、病院へ行き、友達や家族に連絡をし 残るは好きな人への別れを覚悟した告白…。 自分が送った「今日の夜、大事な話があるからどうしても会いたい」メールの返事は、 30分ほどで相手からスグに返ってきました。 向こうは何となくシビアな空気をメールから感じたのか 仕事の終わる時間と、場所をどうするかの質問だけをしてきました。 もしかしたら会うのが今日で最後になるかも知れないと思った自分は 相手の家ではなく、自分の職場近くのファミレスを指定しました。 待ち合わせ場所に先に着いた自分はソワソワとドキドキを繰り返し かるーく吐きそうになってました。 軽蔑されて、これっきりになったらどうしようとか、 キスしちゃってるから、うつしてたらどうしようとか、 それで責任取ってくれって慰謝料請求されたり…。 とにかく最悪なパターンを考えられるだけ考えて心の準備をしていました。 軽く息を切らせて待ち合わせ場所に現れた彼は 「おつかれさま」といつもと変わらぬ言葉を掛けてくれて、 でもやっぱり何処か張りつめた緊張感が二人の間にはあって、 自分は緊張からか何を話して良いか分からず とにかく先導されるままにファミレスに入りました。 ファミレスに入って、席に着き 彼に「何か食べる?」と聞かれたけどとても食べる気になれなくて、 「いや、あんまり食欲無いです」と、完全にくらーい感じに…; 明るくいつも通りにして、その後の拒絶されるギャップに耐える 自信が無かったので終始くら〜い感じでいました; 彼は無言で、自分の話を待っているようだったので 仕方なく話を切り出しました。 「今日俺検査結果聞きに行くって言ってたじゃん? 実はさ、その結果でHIVに感染してるって事が分かって…。」 しどろもどろにそれだけを言うと、 「なんとなく予想はしてたよ。すぐに結果のメールが来なかったから」 「でもさ、今は癌よりも先にHIVの治療薬が完成するって 言われてるくらいだから大丈夫だよ」 「それに薬をちゃんと飲んでればこわい病気じゃない。 セックスだってセーフセックスをしてればうつらないし」 「逆に自分の体の事を真剣に考えられるし、これから先一生懸命色んな事をやれる。 そう考えたらただダラダラ生きてる人よりもずっと良いよ。」 予想外の返答にしばらくポケーっとしてました。 結局の所、これから先も一緒に居てくれるのか? それとも、励ますだけ励まして、じゃーねーなのか?? 頭の中が大混乱してました。 自分「で、その、それで、今日は別れを言いに来たんだけど…。」 って言ったら、 彼「なんで??別に必要なくない?」 自分「えぇと、それは、その、これからも一緒に居てくれるって事ですか?」 彼「そうだよ、今までと何も変わらないよ」 自分「これから先ずっと一緒に居てくれるんですか?」 彼「うん」 たぶんその時の俺の顔はニヤニヤニヤニヤしてたと思います。 必死に隠そうとしてたけど、絶対ニヤニヤしてたはずです。 完全に緊張してた気持ちがゆるんで、テーブルの上にダラーっとなりました。 「よかったーーーーーーーーーーーーー!!! マジでよかったーーーーーーーーー!!! 俺、絶対もう会えないと思ってたーーー。 ホントによかったーーー。」 ちょっとだけ泣きそうになったけど、泣きませんでした。 宣告された時も泣かなかったけど、告白した時も泣かなかった。 人間って意外と強いなーって思った。 自分の事を分かってくれる友達がいて、恋人がいて、家族がいる。 俺すっげー幸せものだな。やっぱ俺スゲー。と連呼。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ これだけの俺を支えてくれる人達が居て、後は俺がこのウィルスに勝つのみ!! 俺の足下はゆるがない。 このしっかりした土台があるうちにこのウィルスを俺の体内から消し去るべく 俺の「ガチンコ★ウィルス」が始まりました。 これだけ恵まれてると、ホント申し訳ないくらいです。 だからこんなBLOGを書けるんだと思う。 いつ何があっても後悔しないように、明日突然死んでも良いように それだけは、HIVに感染する以前から自分の中にあった信念なので それがより一層強いものになりました。 病は気から。 CD4が精神状態や喜怒哀楽で左右されるなら その気と、サプリでウィルスを消去してみせる。 出来なくても、完治させる薬が出来るまで 今と変わらず元気に楽しく一生懸命生きていきます。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 2006/12/25 仏滅 25年間生きてきた中で、最低な出来事と、最高な出来事を体験出来ました。 まさに天国と地獄。 この日のクリスマスは一生忘れないんだろうなw ※一部彼との会話は実際の会話とは違う部分もありますが
記憶を頼りに書いているので、なにぶんご了承下さい。 |
HIV宣告★天国と地獄
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▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 地獄編その2…。 運転手の行動に改めて事の重大さを再認識し、運転手にお礼を言い、 紹介状を初診受付に提出し、しばらく待たされました。 すると何処からともなく、看護師が一人やってきて 自分の名前を確認するとちょっと移動しましょうかと言う事で、病院の奥の方へ…。 その間にした話は、 「ちょっと遠くてごめんなさいねー」 「この病院大きいから迷うのよーw」 「体調はどう?気分悪くない?」 「今日はお仕事は?」 とかそんな話でした。 で一旦病院を出て、また別の病棟へ入り、個室に通されました。 そこで初めて挨拶がありました。 「わたくし、これからあなたと一緒にこの病気に関して付き合っていくナースのNと言います。 ほぼ、一生の付き合いだと思ってくれて良いです。 この病気は薬さえきちんと飲んでいれば、決して怖い病気ではないし、 今すぐどうなるとか、余命半年とかそんな病気ではありません。」 他にももう一人看護師がして、その人もサポートで入る専属のナースだそうです。 自分専属ナースが2人!!スゲーーーっとそっちに驚きました。(病院出た後でねw) 一通り看護師に、病気の事、薬の事、性生活の事など色々説明されました。 まだ現状を飲み込む事に精一杯だった自分はひたすら「はい」って言ってました。 ナースN「なにか分からない事とか、不安な事はありますか?」 自分「いや、まだ自分の中で整理出来てないので、今は何もないです。」 ナースN「そうだよね、今朝言われてきたんだもんね; それじゃこれから、色々と検査をしましょうね」 と言われ、今日丸一日かかるので会社に連絡する事と これからは、病院に定期的に通うので、その際に必ず行う事を説明されました。 担当の医師はまだ決めずに、とりあえず今日いる医師の中で一番早く見てくれる人に通されました。 それでこれから血液検査をする事とか、定期検査で見ていく数値の事、その名称など説明されました。 ちなみに主に経過を見ていくのは 免疫値のCD4 HIVウィルス量のコピー数 の2つの値です。 その後、他の性病にかかってないか検査しますねと言われ、 ベッドに横になるように言われ、下半身を脱ぐようにと…。 マジですか〜〜〜!?いきなりですか!? こ、心の準備が・・・。 でも先生は至って平常。ビックリドキドキしてるのは自分だけのようなので 大人しく下を脱ぎました。全部脱ごうとしたら 「あ、膝までで良いよ」 とあっさり言われました; そして自分の分身をゴニョゴニョいじられ、 めくられ、押され、握られ・・・。 「はい、横向いて。次は肛門ね」 ままままままま、マジスカ?! そこまで見るんですか!? 仕方なく横を向き、されるがままに肛門をいじり倒されました。 まさかこんな事されるなんて思ってなかったから 病気そっちのけで羞恥心に苛まれていました。 最後に血液検査用と保存用の採血をして(計7本ほど抜かれました;) 今日中にCD4の値が出るのから、良ければ聞いていって下さいとの事で 会社に連絡をし、直属の上司に簡単に事情を説明し今日は一日検査で休む事を告げました。 この時にHIVの事は話してしまいました。隠しても面倒なので。 【余談ですが…】
入社の時の面接で自分がゲイである事も説明済みで、その時はそれが受け入れられないのなら 今の会社に就職する気がなかったってくらい高飛車なんです自分。 仕事のスキルもその当時の社内一だったし、居心地の悪い空間で仕事するくらいなら 他にも自分を欲しがる会社は沢山あると、とんでもない自信を持っていましたwフォフォフォフォフォ そういう性分なので、HIVの事もサラーっと話しました。 むしろ上司がテンパっていて、大変でした。 この時には持ち前のポジティブですっかり落ち着きを取り戻していて 淡々と上司に説明して電話を切りました。 CD4の値が出るのには結構時間がかかり、その間専属ナースと話をしたり 病院内のレストラン?で遅めの昼ご飯を食べたりして時間を潰しました。 そうこうして2時間強くらい時間を潰したと思います。 先生に呼ばれて今現在の自分のCD4の値を聞きました。 先生「えぇっと、キミのCD4だけど…、っと151かな」 自分「それって、やばくないですか??!(健常者で700〜1500)」 先生「まぁ、良くはないよね。 いま日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)を発症したらエイズ発症だね」 自分「・・・・・・・・;」 ホントに淡々と言ってきます。 そのお陰でコッチも比較的冷静でいられるんですがね。 とりあえず、今の自分のCD4の値で発症する恐れのある日和見感染症の一つニューモシスチス肺炎。 こやつの予防だけをしておこうという事で30分ほど酷くニガーイ霧状の薬を吸引させられました。 これはかなりあなどっていましたが、本当に苦いです。しびれます。口内。 あめ玉が沢山入ったカゴが側に置いてある理由がわかりました; かるーく自分のCD4の低さにショックを受けたまま 今日はこれで全部終了という事で、最後に専属ナースの方と 今日一日を振り返るように少し話をしました。 免疫というものは精神状態や喜怒哀楽でも左右されるらしく 宣告直後の最初の採血では普段よりも低くCCD4が出るらしいです。 (それでも151は酷すぎますがね;) それと、HIVウィルス感染直後というものは ウィルス量が爆発的に多く、免疫値が著しく下がる。 その後その状態が逆転し、そこから徐々にまたウィルス量が増え、免疫値が下がるゆるやかな経過を辿るそうです。 (その期間は人によって様々ですが5年〜10年と言われています。) 今の自分の状態が、感染したてのCD4が著しく低い状態なのか、 それとも実は感染7年目ほどで、発症の可能性がある非常にシビアな状態なのか。 その辺は2ヶ月ほど経過を追わなければ分からないと言われました。 とりあえず今は肺炎の予防もしてるし、風邪ひきが多い所ではマスクをしたり とにかく自分の体を外敵から守るように、まさに自分の身は自分で守れですね; ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ HIVで一番怖いのは、周りの人達よりも、感染した本人だと言われました。 感染者がマスクをするのは、人に移さないようにではなく、人からもらわないようにしているんです。 感染者と健常者の傷口や粘膜がふれあっても、肝炎よりも感染力の弱いHIVウィルス。(その時のウィルス量にもよります。) そのウィルスを過剰に恐れるのは間違っています。 これも一昔前の「HIV=死」この考えが人々の頭に深く染みついているのだと思いました。 だからHIV感染者はなかなか人に言えません。今もあなたの身近な人がそうかもしれない。 風邪をひいたら自主的にマスクをする、どこかしこで路上喫煙をしない、etc… これらは感染者が居るかもしれない以前に、人として周りを思いやる最低限のマナーだと思います。 自分は今の会社で、風邪をひいてる人や、ちょっと前に流行ったノロウィルス感染者には マスクをするようにと言っています。煙草も一緒に歩いている時に路上喫煙しようものなら激が飛びます。 これは自分のキャラクター(お局オカマキャラ)のなせる行為で、言いたくても言えない人は沢山居ます。 だから、あと少しの広い視野を、あと少しの思いやりを、意識的に持って下さい。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 病院を出た後に、連絡の取れる今まで付き合った人。 自分の携帯に入ってる仲良し友達フォルダの7人。 それから高校生の時ゲイである事を初めてカミングアウトした妹。 みんなに電話をして、事情を伝えました。 自分以上にショックを受ける人や、励ましてくれる人。 以前からHIV感染者だと一番最初に俺に伝えてくれた友達は 「お前がねー、意外だな」 って言ってましたw 口は悪いけど中身は凄く良いヤツで 後から、数通のメールで病気の事とか自分なりに知ってる事を ポツリポツリとメールしてくれました。 妹は、カミングアウトした時と一緒。 「へぇー」って。 そのあと「大丈夫なん?」って言われましたが、相変わらず冷静ですw そんな感じで、残るは今好きな人、 今日告白する予定だった人。 半分諦めで、どうしても今日の夜会いたいとメールをしました。 大事な話をしたいからと。 この続きは変わって【天国編…。】で書きますw ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ あ、最後にひとつ。 よく感染経路について聞く人が居ますが、この質問だけはタブーです。 誰がうつしたとか、何時うつされたとか、その辺が分からない病気です。 HIVウィルスの陰性陽性は約2ヶ月後から分かると言われています。 他の性病にかかっていた場合などは、その期間が早まったり、遅くなったり。 人によっても検査結果のCD4の値も違うので、どのタイミングでかかったと言うのは 毎月採血をしているような人でなければ特定は難しいです。 心当たりはあるけど、決して確信ではない。 そんな微妙なラインで感染者はゆらいでます。 自分でも分からない事を人に聞かれても言葉に詰まるだけです。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ |
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2006/12/25 自分がHIV宣告を受けた記念すべき仏滅DAY. そして今の恋人に全てを話し受け入れて貰った大安DAY. 正式(なんだ正式って?)に付き合ったのがこの日でした。 まさに天国と地獄をいっぺんに味わいましたw ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ まずは地獄から…。 朝一番、会社へ出社する前に検査結果を聞きに病院へ。 受付を済ませ自分が呼ばれるのを待つ。 やっぱり待つ間はアレコレと考える。 陽性だったらどうしよう…。 いやいや、別に発展場とか行った事ないし…。 それに付き合った人としかしてないし…。 でもだからずっと生だったよな…。 そういえば浮気されてた時期もあったよな…。 なーんて考えてました。 結構ドキドキ心臓言ってたと思います。 で名前を呼ばれる。 診察室に入り、先生の前に座る。 手荷物や上着を膝の上に乗せ 先生の一言を待つ。 先生「えぇっと、肝炎の方はB・C共大丈夫です。」 自分「あ、はぁ、そうですか。」 先生「で、あなたねぇ。」 自分「ハイ」 先生「HIVが陽性です。」 呼吸の仕方よりも先生の言った言葉の意味を 必死に理解すべく、頭をフル回転。 とにかく意味が分からなくて、 「え?は?あぁ、で?はい??」 みたいにテンパりました。 先生「だから、あなた、HIV陽性です。感染してます。」 自分「は、はぁ。そうですか…。」 考える間もなく先生はこれからすべき事を事務的に淡々と説明していきました。 目の前には大きな病院への地図、手書きで電話番号や行き方を改めて書かれ 出来るだけ早く行くように言われました。 自分もとにかくHIVに関する詳しい説明は大きな病院で改めて受けるように言われたので とにかく早く大きな病院に行かなくてはと今から紹介先の病院に行く事を言いました。 するとすぐに紹介状を書いてくれる事になり受付で20分ほど待たされました。 その時一番何を考えていたんだろう。 多分今の恋人の事だった気がします。 検査結果を今日聞きに行ってる事は知っている。 せっかくお互い良い感じで、付き合えると思ってた。 陰性結果をもって告白しに行こうと思ってた。 友達にも大丈夫でしたメールを送ろうと思ってた。 今日が仏滅だからいけなかったのか? 前の週に聞いてれば陰性だったかな? 延々と自分で考えては自分で否定しての繰り返しで 病院を出てスグにタクシーを拾いました。 タクシーの運転手に行き先を告げると 「随分大きな病院に行くんですね?どこか悪いんですか?」 なんとなく聞かれる事は予想してた。 でもとっさに答えられなくて、しばらく沈黙した後に何を思ったか 「実は今HIVに感染してると言われて、 それで大きな病院に行かなくちゃいけないんです。」 運転手さんは「えっ?」って言ったきり、 またしても沈黙。 ・ ・ ・ ・ ・ 運転手「まぁ、でもあれでしょ?同じお風呂入ったり、 ご飯食べたりしてもうつらないって言うじゃないですか」 自分「はぁ、そうですね」 運転手「そうですかぁ、大変ですねー」 その後は運転手が一人で「そうかぁ」とか「まぁねー」って ブツブツ言ってました。 そうこうしているうちに某病院に到着して運転手にお金を渡し おつりを受け取ろうとした時、 運転手はおつりを投げるように自分の手の平に置いてきました。 それがとても印象的で、あぁそうかぁーって。 俺ってばそういう事になっちゃってるんだーって。 軽くショックでした。 余計な情報は言わない方が良いですねw ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ と、病院に着いてからの話がこれと同じくらい長くなるので
一旦ここで切ります。 |
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