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出羽三山というと羽黒山、月山、湯殿山を指す。
このうち湯殿山には行ったことがなかった。
今回この湯殿山にお参りした。
芭蕉おくのほそ道追っかけの旅も、だいぶ埋まってきて、空白区の最大がこの湯殿山。
芭蕉の行程では、羽黒山を発して、月山に登り、下って湯殿山にお参りするというもの。帰りも同じ。
なんとこれを二泊三日でやりとげる。
現代の旅は、三年前に山交の観光バスで最上川舟くだりと羽黒山の三神合祭殿と五重塔を見たので、羽黒山は終わり、二年前の秋、姥沢からリフトに乗り姥ヶ岳、牛首、月山山頂と登ったのでこれも制覇。
残るは湯殿山となっていたが、せめて芭蕉の苦労の一端でも味わおうと月山の途中から湯殿山に行こうかと思っていたが、足があるとらくちんルートを選択してしまう。
仙人沢まで車でいける。その先は徒歩20分。専用バスで5分。
湯殿山本宮は社殿がない。ご神体はむき出し。
それ以上は書くことができない。
写真もご法度。
スケッチした人がいたが、それもご法度だろう。
芭蕉も曰く
『惣而此山中の微細、行者の法式として他言する事を禁ず。仍て筆をとゞめて記さず。』
そして
語られぬ湯殿にぬらす袂かな
の名句を残す。
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山形県西川町
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鶴岡と酒田からの帰路、月山湖の見えるこのレストハウスで休憩した。
この湖は寒河江ダムによりできた人造湖。
背後に名峰月山をひかえ絵葉書的景色を見せてくれる。
向こうにはまだ雪が残っている朝日連峰も見える。
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紅葉はどんどん山を下り、ちょうどこのあたりが最盛期かも。 ここは、六十里越街道も通っていて、志津口留番所がおかれ、常夜燈も残っている。 |
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月山の帰りは、志津温泉でのんびり汗を流す。 実は町営バスの発車まで二時間ほどあり、下の志津温泉まで足を延ばしそこで温泉に入るとした。 その姥沢のバス停にいたご夫婦から、上の様子を聞かれしばし談笑。奥方がリフトいやで、ここまでで諦めるのだとか。 歩いて20分ほど、後ろから先ほどお会いしたご夫婦に声をかけられ乗って行けと。本当にありがたく、1時間半ほどの歩行を覚悟していたが、これであっという間に着くことができた。 本当にありがとう。 志津温泉はかしわやさんにご厄介になる。 3階の展望風呂を独り占めして悠々としていたら、ご老体の方が入ってこられた。 風呂の中でしばし旅談義。 何と関西の方だとか、一週間、東北の紅葉を追い求め、その絶景を写真に撮るのだと言う。もちろん車だが旅館になどは泊まらない。夕方になると温泉に入り、食材を買い求め、道の駅で夕餉とし、そこで一泊。 なんとも執念のすさまじさかな。写真求道の方のそれはものすごいものがある。 4月三春の滝桜の時のおじさんもその一人。また、8月青森駅の寝袋の方も。 生き生きとしたお顔は、歳を感じさせない。 はつらつとしている。 大根を葡萄の汁で漬ける。 あけびを味噌味で煮る。 |
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昨日は、頂上到着まで書いた。 今日は、頂上から下山するまで。 芭蕉が頂上に着いた時はすでに日が落ち、月が顕れたと。 〜〜〜。笹を鋪、篠を枕として、臥て明るを待。日出て雲消れば湯殿に下る。 谷の傍に鍛治小屋と云有。此国の鍛治、霊水を撰て爰に潔斎して劔を打、終月山と銘を切て世に賞せらる。彼龍泉に剣を淬とかや。干将・莫耶のむかしをしたふ。道に堪能の執あさからぬ事しられたり。 (奥の細道から) 当時も山小屋はあったようだ。布団、寝袋は当然ないから、笹を敷いて篠竹を枕にして夜が明けるのを待った。 翌朝、湯殿山の方に下山するのだが、ちょっと行った所に鍛冶小屋があり、見学したのだろう。 その、刀鍛冶のひたむきな仕事振りを見てまた感動したのだろう。 今は、その後は石積として残っている。 下りは、軽快にリズムをとって飛ぶように下りていくが、膝ががくがくなりつつあり、多少ブレーキも必要だ。 それにしても、敷石は見事に整備されている。ガレ場ではなく、ちょっとした参道だ。 いったいどのくらい労力をかけて整備したか気が遠くなる。 芭蕉一行は、例の金姥というとこから右の湯殿山に向かう。 当方は、牛首からリフト乗り場へ直行。 10時ジャストに行動開始して、姥沢に戻ってきたのが13時40分。 レストハウスでの芋煮(200円)が無性にうまかった。 なお芭蕉は、湯殿山から鶴岡に向かったのかと思いきや、なんと元来た道、羽黒山から月山へのルートを戻ったのだと。(その日のうちに到着) やはり芭蕉の真髄を極めるには、まったく同じルートをたどらねばならない。 ・羽黒山の随神門から五重塔を経て、例の三神合祭殿に行く。 (現代は、観光バスで合祭殿を見た後、下に降り、五重塔まで少しだけ登って見学) ・月山は、月山八合目から入り、弥陀ヶ原を経て、行者返しの坂の難所に苦労して、頂上へ。その後羽黒山に向かう。月光坂を苦労して、湯殿山本宮、湯殿山大日坊、湯殿山注連寺、森敦文庫など見学。 今回は、とりあえず登ったということ。 次回来年の新緑のころ、実現しなければ。 (芭蕉の道を忠実に歩かれる方はおそらく大勢いるでしょう。中には竹馬に乗って歩かれるという方まで現れた:本年7月ごろの河北新報に紹介記事あり。 そこまでいかなくとも、安直なポイント踏破ではなく、少なくとも苦労の一片でもわかるような旅をしたい。) 月山頂上 神社から見る 湯殿山が見える、先の小高いところ。(月山よりはずっと低い) 芋煮 きくらげがあることに、びっくりの宮城の人がいた。 |






