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のどかな左沢線は山形中央部をとろとろ走る。
最上川を渡る鉄橋がなかなかいい。
トラス橋の連続。
南寒河江から羽前長崎まで
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山形県大江町・寒河江市・山辺町
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大江町の左沢は江戸の昔最上川海運で栄えたということは、他の流域の町と同じ。
今は、左沢線(あてらざわせん)というローカル線の終点だ。
最上川舟歌の故里でも知られる。
そのかつての栄光はお雛様を見ればわかる。
立派なものだ。
最上川がもたらした富は莫大なもの。
娘が嫁ぐ時には最高のお雛様を持たせたのだろう。
大江町の歴史民族資料館で展示されている。
また、町内の旧家が代々伝えられた立派なお雛様を来週26日(金)から29日(月)まで公開する。
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寒河江市の北のほうにある慈恩寺は一千数百年昔の奈良の時代聖武天皇の勅命により建立されたというたいへんな古刹。
岩槻にも同じ名前の大きな寺があるが、法相宗慈恩大師からきたのだという。
左沢線羽前高松駅から北のほう歩いて30分ぐらいか。
山の中腹に、本堂、三重塔、薬師堂、山門等古刹にふさわしい堂々とした建造物が配置され周りは杉の大木群に被われて深山の様相を呈している。
案内を乞うて本堂、薬師堂の仏様を拝まさせてもらった。
本堂は元和四年最上氏により再建されたというから、江戸時代初期の建物だ。
雪の進入を遮るためにシートで被われている。
薄暗い本堂に入った。
ご本尊の弥勒菩薩は秘仏。案内の同年代の方も何十年の人生の中で一度しか拝んだことがないという。
前仏の弥勒様、左右に阿弥陀様、観音様、その外側に持国天、多聞天がはさむ。
しんと静まった本堂内、かすかな灯りに照らされたそのお顔を拝むことができた。
次は薬師堂。本堂に比べるとずっと小さなお堂だが、そこには薬師三尊と十二神将がおられた。
薬師如来を挟んで日光、月光菩薩、その後にはずらり十二神将が並ぶ。
彫刻として観ても素晴らしい躍動感に溢れていた。
薬師如来様の目には宝石が入っているのだと。
薄く開かれたまぶたのその奥は人々の願いを聞き入れようと慈愛に満ちた輝きを放っていた。
山門
本堂
薬師堂
十二神将のひとつ 干支の四番目の兎 頭に兎がいる
昨年大晦日のNHK行く年来る年で全国に紹介された慈恩寺の鐘。小生も3回つかせてもらった。
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寒河江の名酒は『澤正宗』。 この古い酒蔵で雛まつりをやっているのでさっそくいってみた。 創業は天保七年というからかれこれ180年も前になる。 紅花で栄えた豪商古澤家がこの地で酒作りを始めた。 以来、数々の名酒を生み出してきたのだ。 その酒蔵で古澤家はじめ旧家のお雛さまが飾られていた。 金賞受賞の大吟醸『紅花屋重兵衛』がものすごい。 磨き度35%。 係りの女性の方からいかがですかと問われるも、しばし言葉を失う。 簡単に『とってもフルーティーです。』 などと言うとこの酒に失礼になるとの思いからどう答えようか悩んだのだ。 そして言ったのが、 『とろとろと雫が落ちる深い山奥の湧水を口に含んだような・・・』 表現できない清純な香り、味、旨み・・・ 澤正宗、またひとつ山形の地酒のお気に入りが増えた。
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左沢線は、山形から終点左沢までの短い線路。フルーツラインの愛称がある。 二両のディーゼル車両が山形盆地の田園地帯をとことこ走っていく。 東には蔵王連峰から面白山、正面から西には月山、朝日連峰とまだまだ白く輝く名峰を見ながらしばしのローカル線の旅と洒落込む。 最上川を渡る鉄橋は相当老朽化の進むトラス橋。三角の組み合わせで強度を保つ。 しばしの車窓風景を楽しまれよ。 ほどなく寒河江駅に到着 なお、地元か鉄ちゃん以外にはたぶん読めないだろう。 左沢→あてらざわ 寒河江→さがえ |



