原典聖書研究

ギリシャ語はギリシャ語の書庫や聖書関連記事は「無題」の書庫です。2018年5月29日より新投稿不能31日回復しました。

全体表示

[ リスト ]

聖書の問題箇所

聖書の問題箇所 創世記13章15節 

今日の原典通読は創世記の13章でした。読む度に、考えさせられるのが上記の聖書箇所です。何時もの様に直訳を記しましょう。

創世記13章15節 ヘブル語原典直訳 

15 ・ として を 全ての その地 所は をあなた 見ているは にあなた 私が与える彼女 そして に子孫あなた まで永遠

創世記13章15節 70人訳ギリシャ語原典直訳 

15 ・ それは 全てを その 地を、する所を あなたは 見ているは、 あなたに 私は確かに引き渡す 彼女を そして その 子孫に あなたの 迄 その 永遠。

翻訳 あなたが見ているその土地は 私があなたとあなたの子孫に永遠に与える。

ものすごい言葉です。今日の世界の火薬庫と言われる紛争の地パレスチナを「アブラハムの子孫に永遠に与える。」と言うことが記されている聖書箇所です。当時そこには他の民族が住んでいましたが、「その先住民を皆殺しにして、そこにいつまでも住め。」と言う意味なのです。植民地にするのではなく、「住民を殺戮し家も畑も井戸も道路も町も横取りしていまえ。」と言う意味です。

 そして、この時から約600年の後モーセに率いられてエジプトを脱出したイスラエル民族は、その言葉を現実の物としたのです。 

  この事の是非、評価はさておき、あまりに凄惨な聖書の記述が、さも当然の如く記されていることに戦慄します。あの、ノアの洪水の記録もそうでした。さらに紀元前608年のネブカデネザルによるエルサレム陥落の記述も実に残忍です。また新約聖書に記されたマタイ24章のローマテトウス軍によるエルサレム陥落の予告も実に凄まじいものです。そればかりではありません、ヨハネの黙示録に記された当時のローマ帝国によるキリスト教迫害も、文字通り殺戮の連続です。

  日本人が今までに経験した戦国時代の戦争や、明治維新の戦いや日清日露に加えて先の太平洋戦争も悲惨では在りましたが、民族皆殺のようなおぞましい戦争ではありませんでした。

  しかし、聖書が記す「神様の御心」はどうもその様な尋常な戦争の有り様ではなく、「住民全員の殺戮」と言うことが「さもあたりまえ」の事として記されている事に注目する必要が在るようです。

 自然の豊かな温帯の照葉樹林帯、降水量も気温も恵まれた地域では、たとい住処を追われても、山や森に逃れて川や海や山の幸で飢えをしのぎ、生活を維持出来ます。 しかし、中東の乾燥地帯では、その土地が支持する事の出来る人口には自ずから限界が在りました。その様な自然の厳しい条件では、自分が生きるためには、多民族は殺戮しなければならず、もし殺戮を躊躇すれば、自分が殺戮されるか餓死するかの二者択一を余儀なくされたのです。

  そして、こちらの思考=「自民族が生きるためには他民族を殺戮しなければならない。」と言うことが世界の常識であると言うことを日本人は認識する必要があると思います。

  「仏教は戦争をしない唯一平和な宗教だ。」などというお話を良く聞きますが、平和惚けして世界の常識を知らない、無知で間の抜けた間違った歴史認識だと思います。キリスト教国が派手に戦争をしていますが、仏教国の日本もキリスト教国を全て敵に回して戦争をした事も記憶しなければならないかと思います。

  聖書が記しているのは、平和や愛ではありません。聖書は創世記の初めから黙示録の最後まで、憎しみや殺戮に満ちています。そして、平和や愛がいかに欠如しているかを教えているのです。

  その意味で、今日の聖書の箇所は戦争によって先住民を殺戮しその土地を自分の物にしろという意味であり、大変考えさせられる聖書の問題箇所なのです。

この記事に

閉じる コメント(1)

顔アイコン

「殺戮」に関してイスラエルの民は、神のことば通りを実行したのではなく、自分達の都合に従ってあるときには殺し、あるときには先住民を奴隷にしたり略奪したりしたといえると思います。いのちの源である神がその所有物をどう取り扱おうが自由ですが、人間が自分の利益のための殺戮に神を大義名分にするのは責められるべきことと思います。神はご自身で先住民を聖絶することもできますのに民に殺戮を命じたということについて意味を見出すことも価値があるのではないでしょうか?

2007/1/18(木) 午後 9:23 [ tya*h1*9* ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事