原典聖書研究

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偶然の必然

偶然の必然 創世記37章3節

偶然の必然とは随分ふざけたテーマです。しかし、聖書を読んでいるとこれが特別なことではなく普通の事であると言わざるを得ません。今日はその事を上記の聖書箇所から考えてみましょう。とりあえず何時も様に直訳を記します。

創世記37章3節 ヘブル語原典直訳

03 ・ そしてイスラエル 彼は愛した を ヨセフ から全ての 息子ら彼 として 息子の 老齢ら 彼 に彼 そして彼は作った に彼 上着の 長袖ら

創世記37章3節 70人訳ギリシャ語原典直訳

03 ・ ヤコブ も 彼は愛した その ヨセフを 側で 全てらの その 息子ら 彼の、 それは 息子は 老齢らを 彼が存在している 彼に。彼は作った も 彼に 長服 多色を。

今日の箇所の発端となったのがこの聖書箇所です。早速翻訳にして見ましょう。

創世記37章3節 ヘブル語原典翻訳

3節・イスラエル(ヤコブ)は他の11人の子供達以上にヨセフを愛した。それは年寄り子だったから、そしてイスラエルはヨセフに筒袖のローブを着せていた。

創世記37章3節 70人訳ギリシャ語聖書翻訳

03節・ヤコブは彼の他の息子達の目の前でヨセフを愛した。それは年寄り子であったから。そして、ヤコブはヨセフに多色織物の長着をつくってやった。

お父さんのヤコブにとってヨセフは特別の子供でした。それは愛するラケルの産んだ子である上に、年寄り子であった為です。そしてヤコブ(=別名イスラエル)はヨセフに筒袖のローブを着せたのです。その意味することは「跡取り息子」と言う事でした。そんな親の溺愛に10人の兄たちは黙っている事は出来ません。かといってヨセフを愛している父に物申せば、父に嫌われている母レアの息子や奴隷の息子達である自分達の立場が不味くなるのは自明でした。そして事も在ろうにヨセフは父の寵愛を良いことに、兄達のあること無いことを上手に父に告げ口して、さらに父の信頼を得ていたのです。

 つもり積もった憎しみが、ある日爆発するのは必然でした。ルベンとレビが中心になって虐殺したシケルの町の周囲にあった放牧地がその舞台となりました。おそらく熱い夏だったのでしょう。兄達は焼けるような熱さを耐えて放牧に出ていました。ヨセフは父に頼まれ兄たちの安否を尋ねに出かけた時のことでした。彼は兄達に捉えられ、筒袖のローブを剥がされ、裸で銀20シケルで奴隷に売り飛ばされたのです。そして父にはその跡取り息子の着る服を引き裂き山羊の血にひたして、弟は獣に引き裂かれて死んだ様に偽装して父を騙すのです。
  
 聖書で明確に命じられている相続の規定を無視して、ヨセフに財産を譲ろうとしたヤコブ、その寵愛をいいことに兄達を馬鹿にしたヨセフと、それを妬み、憎しみを行動にしてしまった10人も兄達の赤裸々な姿を聖書は包み隠さず記しています。

 これらの出来事は、一つ一つ偶然の様です。しかし、同時に起こるべくして起きてしまった必然の事件なのです。
 

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