原典聖書研究

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写本の損壊

写本の損壊 出エジプト記39章1節 

今日は出エジプト記の終わりの部分にさしかかりました。気になる箇所をご紹介しましょう。

出エジプト記39章1節 ヘブル語原典直訳 
39 01 ・ そして から その スミレ色 そして その紫色 そして 虫の その 緋色 彼らは作った 長い上着らの 織物 に 徹底的に奉仕する事 中でその聖 そして彼らは作った を 長い上着ら その聖 所は に アロン として 所は 彼が徹底的に命じた ヤハウエ を モシエ 

出エジプト記39章1節 70人訳ギリシャ語原典直訳 
39 01 ・ 全てを  その 金を、所を 彼が下に仕事された なかへ その 仕事ら 下に 全てら その 仕事を その 聖らの、 彼が起きた 金の その  その 初穂の 9 そして 20 タラント(36Kg) そして 700 20 シケル(11.42g)ら 下に その シケル(11.42g)を その 聖を (ヘブル語38章24節相当)

  一目瞭然ですが、ヘブル語の原典とギリシャ語の70人訳の原典はこの当たりはものすごく相違しています。勿論70人訳の方に問題があります。実際に原典を読んでみると章と節に大きな食い違いが在るだけではなく、総節数も派手に異なっていて、驚くほどの違いが顕著です。

  勿論、問題の70人訳の方の相違している原因も明白なのです。ご存じの通り古代の聖書は羊皮紙に記された巻物でした。おそらくその相違の原因は70人訳の翻訳者が持っていたヘブル語の旧約聖書の巻物原本の外側のある部分が欠落していたようです。 

  欠落箇所の位置や分量がどうも保存されていた状態で巻物のおそらく下側の部分が虫が喰ったか、あるいは黴で判別不可能に陥っていたと思われます。

  そして、驚くのは欠落していた部分を想像や創作によって補わなかったことです。その理由は簡単です。70人訳の方がこの部分(35章から40章)の分量が少なく、順序がかなり入れ代わっています。その理由は以下のようなものと思われます。翻訳者が入手できた翻訳の底本となる旧約聖書の巻物の出エジフト記の終わり=外側のこのあたりがかなり酷く腐ったか、あるいは火祭等が原因と考えられる出来事で巻物のこの部分のかなりの分量が脱落、あるいは断片化して順序も不確定となったのが原因と思われます。

  そして、明らかに分かっている他の平行記事が在るにも関わらず、敢えて70人訳はその部分の翻訳をさけているのです。 それは、彼らが聖書原典に対して抱いていた聖書原文に対する慎重で人間の意志や想像が混入しない様に、最新の注意を払った事が判明するのです。 

   その意味で此の箇所のヘブル語原典と70人訳ギリシャ語訳原典の相違は、70人訳が翻訳されたであろう紀元前3世紀にも明白な聖書聖典の認識が存在していた事が分かるのです。

  というわけで、今日は、写本の損壊を敢えて修復させないで、そのまま訳出したことに隠されている重大な当時の聖書聖典にたいする畏怖の念をご紹介しました。

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