原典聖書研究

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使役殺人

使役殺人 民数記17章6節 (邦訳16章41節)

今日は出エジプトのモーセに取って最大の危機のご紹介です。早速直訳です。

旧約聖書民数記17章6節(邦訳16章41節)ヘブル語原典直訳 

06 ・ そして彼らは呟いた 全て 会合の 息子らの イスラエル から翌日 上 モシエ そして 上 アロン に言うことの あなた方は あなた方が殺さした を 民 ヤハウエ

旧約聖書民数記17章6節(邦訳16章41節)70人訳ギリシャ語原典直訳 

06 ・ そして 彼らは呟いた その 息子らは イスラエル そして 翌日 上に モーセ そして アロン言っているらは あなた方は あなた方は殺した その 民を 主の。

旧約聖書民数記17章6節(邦訳16章41節)ヘブル語原典翻訳

06・その翌日イスラエルの全ての会衆はモーセとアロンについて呟いて言った。お前らはヤハウエの民を殺さした。 

 これは有名なレビ部族(=モーセの身内)コラとイスラエル12部族の長子ルベン部族の首長たちによる対モーセクデターの記録です。今日の聖書箇所はそのクーデターの首謀者全員がモーセの言葉によって地割れ(おそらくアフリカプレートとユーラシヤプレート境界にあたるソドムゴモラ近くの渓谷で起きた地割れ)によって地底に飲み込まれた翌日にイスラエルの民全員がモーセとアロンに対して語った言葉です。

この前後には随分と面白い箇所が一杯在るのですか一点だけご紹介しましょう。

そう、この箇所はヘブル語でヒフイル形=使役形が使われているのです。「モーセが神様を使って神の民を滅ぼした」 と言う悪口です。 じつは聖書にはこの使役形がふんだんに使われています。例えば「男が子を産んだ」と邦訳に記されている箇所が多くあります。(創世記の殆どの系図)
この事を以前著名な学者がこれを批判して「男が子を産むものか」と記しているのを本で読みましたが、それらの箇所も全てこのヒフイル形=使役形なのです。はっきりと言うと「男が妻あるいは女に子を産まさせた」と言う意味なのです。きっとその偉い学者さんはこんな当たり前の事も知らないで聖書を批判し無教養をさらけ出しておられるのでしょう。

そして興味深いことに、ヘブル語と同系統の言語であるイスラム圏の言葉にはこの使役形が数種類も在るのです。と言うことはこの使役形を使えば行為の実行者ではなく、首謀者を一言で表現できるのです。

これが理解できないヨーロッパ特に英語圏の人々は「単純に誰が実行したのか」に注目しがちです。しかし、回教圏の人々は「誰がその行為を成さしたか?」という黒幕や背景に対して何時も注目して物事を伝えていくのです。

「何が言いたいか!」お分かりでしょうか? そう、中東の様々な紛争、特にサウジやクエート等の石油の利権に関して表面上は確かに現地の部族間の抗争に見えている紛争ですが、中東の人々の言葉は明確に「誰がそれをやらせたのか」を常に注視して、それを世代から世代へと継承していくのです。

と言うことはいくら英米諸国が策謀を巡らして石油利権を入手して、上手に傀儡政権を樹立しても、彼らは誰がその戦争の真犯人で何が起きているのかを的確に認識してしまっているのです。

そして、困ったことに中東の言語には時制がありません。過去も現在も未来も同じ時制で表すのです。と言うことは今年の事件や戦争も、千年前の事件や戦争も同じ時制で表されるのです。と言うことは永遠に事件や戦争の記憶は薄れないで、いつまでも継承されるのです。所が英語では実に単純に過去になり、さらに過去完了になって記憶から消えていくのです。

しかし、侵略を受けたアラビヤ半島の国々では現在の出来事として「誰がこの戦争をさせたのか(=英米)」という表現丈が永遠に世代から世代へ継承されて行くのです。

本当に言葉の違いとは恐ろしい物だと思わされます。今日はモーセの時代に起きたクーデターから「言葉の違いによる、問題の認識や理解に加えて、時間による忘却すらも相違する」と言う面白い違いのご紹介でした。

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