原典聖書研究

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政略(血族)結婚

政略(血族)結婚 

今日は、アブシャロムの復権の箇所でした。早速直訳です。 

旧約聖書 ヘブル語原典 サムエル記 第二 14章27節 直訳 

27 ・ そして彼らが生まされた に アブシャロム(私の父は平和) 3 息子ら そして娘 一 そして名彼女 タマル(椰子の木) 彼女は 彼女が存在した 女 美しいの 見目

旧約聖書 70人訳 ギリシャ語原典 サムエル記 第二 14章27節 直訳

27 ・ そして 彼らが産まされた その アベサローム 3 息子は そして 娘 一、 そして 名 彼女に タマル。 彼女は 存在している 女 良い 非常に そして 彼が起き続けている 女は その ロボアム 息子に サルモオーン そして 彼が子を産んだ 彼に その アビア。

  今日はややこしい事(アブシャロムの娘のタマルの後の結婚)が追記されている70人訳の方を意訳にしてみます。

旧約聖書 70人訳 ギリシャ語原典 サムエル記 第二 14章27節 意訳

27・復権しエルサレムに戻ったアブシャロムは結婚し3人の息子と一人の娘が与えられた。その娘はタマルという名で非常に美しく、ソロモンの息子レホベアムの妻となりアビアの母となった。

 聖書と言うのは中々手ごわい書物です。何故ならば相当複雑に編まれているからです。今日はその様な典型的な箇所をご紹介しましょう。

 先ず第一に、アブシャロムの3人の息子です。第二サムエル記の18章18節を見ると「私の名を覚えてくれる息子が私にはいない。」と有ります。今日の箇所には3人息子が有り、18章の所ではどうも息子が無いと言うのです。3人とも死んだと言う可能性がかなりありますが、まあ何らかの事情が隠されている様です。またアブシャロムの娘のタマル(椰子の木)は王子アムノンに強姦遺棄された実の妹と同名です。同じ名を付けた事から考えられるのは、実の娘タマルが生まれた時にはおそらく妹のタマルは他界していたと思われます。でなければ同名を実の娘に付けるのは考えられません。まあ想像ですが。

  そしてこのアブシャロムの娘タマルは、父アブシャロムが父ダビデに反逆して将軍ヨアブに殺害され、父ダビデの後を継いだアブシャロム(父)の異母弟ソロモンの実子レハベアムの妻に成り、レハベアム王にアビヤ王子を産み彼が父レハベアム王の後を継いでダビデ王朝第4代のアビヤ王となるのです。

  しかし、ややこしいのはこの「ダビデの3男アブシャロムの娘のタマルがアビヤ王の母である」と言う事です。

 列王記第一の15章1節ではアビヤの母はアブシャロムの娘タマルでは無く、マアカとなっているではありませんか。更に 平行記事の歴代誌第二13章2節ではアビヤの母はギブアの出のウリエルの娘ミカヤとなっているのです。

 纏めるとこう言う事です。アブシャロムの妹はタマルで彼は一人娘にもタマルと言う名を付けた。娘の方のタマルは在る所ではアマカと呼ばれ、また別の所ではミカヤと呼ばれており、彼女の母の名は(=アブシャロムの妻)ウリエルだと言うのです。 

  聖書を単純に読むとタマル=マアカ=ミカヤという3人が同一人物の様な印象を受けるのです。しかし、聖書では子も孫も、更に日曾孫に至るまで「息子」あるいは「娘」と言う言葉を使うので要注意です。そして基本年代情報はアムノン殺害から逃亡が3年+自宅謹慎2年+復権後4年=6〜9年?でアブシャロムのクーデター、そして1年でほぼ鎮圧され4年後にダビデ死去、そしてソロモンの治世が40年でレハベアムが41才で即位です。とするとレハブアム20才のおりに結婚出来るアブシャロムの娘タマルも年頃と推定されます。ソロモンの王即位の直後にレハブアムは生まれておりその20年後にタマルも年頃と言う事は年代的に見て、アブシャロムの娘タマルの子や孫ではなく、タマル本人がが数才年下のソロモンの子レハベアムの妻(or妾) になったとする可能性が高いと思われます。 
 
  そんな事を言われると、いったい何が何だか分からないで、混乱させられるのが聖書と言う書物の恒なのです。まあ今日の所で明確に分かる事はアブシャロムの美しい娘タマルは複雑な王家の権力闘争に巻き込まれ、父アブシャロムの政敵ソロモンの息子レハベアムと政略結婚させられ血族結婚の恒として、改名や複数の名で呼ばれていたと言う事の様です。

 まあ、聖書を読み解くのはかなり煩雑で相当読み込んで自在に関連箇所が脳裏に浮かばないと全く手がつけられないほどに複雑であると言う事です。 

 と言う事で今日は聖書を読み込む面白さと、煩雑さの一端のご紹介でした。 

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同じ内容について、自分のブログでも取り扱っていたので驚きでした。確かに、マアカ、ミカヤの記事は、疑問が多いですね。政略結婚による、改名の連鎖だという説は、興味深いです。この疑問に対して、聖書の誤りとして対峙しないというのが、クリスチャンとして謙遜な立場だと思います。

2007/9/26(水) 午後 11:48 [ yas**iue*s ] 返信する

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yasukiuedes様、投稿時に表示された参考ページで御ページ拝見し驚きました。良く研究されていますね。まあ本当の所は分からないと言う事で良いでしょうか?これからも宜しく!!

2007/9/27(木) 午後 2:37 [ 油食林間 ] 返信する

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