原典聖書研究

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アンタ アポ ドジン(ανταποδοσιν:対し離れ引渡し=同価値の報復)

旧約聖書  サムエル記 19章37節 ヘブル語原典 直訳 

  37 ・ として少ない 彼が越える 奴隷あなた を そのヨルダン 共に その王 そしてに 何故 彼が離乳(or分け与え)する私 その王 その 離乳(or待遇) その此の(女)

旧約聖書  サムエル記 19章37節 70人訳ギリシャ語原典 直訳 

37 ・ 様に 少ない 彼が確かに通し来る その 奴隷 あなたの その ヨルダンを 共に その王。そして 為に 何 彼らが対して離れ与えた(同価値のお返し)(為) 私に その 王 そのを 対して離れ与え(同価値のお返し)を このを?

旧約聖書  サムエル記 19章37節 ヘブル語原典 翻訳 

37・それは相応しくありません。あなたの奴隷が王と一緒にヨルダン川を越えるのは! せっかく王が私のお世話下さっても、大きなお世話ですよ!

旧約聖書  サムエル記 19章37節 70人訳ギリシャ語原典 翻訳 
 
37・それは迷惑です。あなたの奴隷が王と共にヨルダンを越える事は何の感謝のお返しにもなりやしません。それが王の私への感謝のお返しになるとお思いですか?
 
  今日は何も人種差別や偏見をご紹介するわけではありません。70人訳ギリシャ語聖書原典の中に大変良く使われるアンタ アポ ドジン(ανταποδοσιν:対し離れ引渡し=同価値の報復)と言うことばをご紹介しようと思うのです。ダビデ王と大勢の家族がマハナイムでの逃亡生活を大量の物資で支えてくれたギルアデ人のバルジライをこれから帰還するエルサレムに招き、その恩に報おうとした時に、バルジライがダビデの行為を拒否する時に用いたのが今日ご紹介しているアンタアポドジンと言うギリシャ語です。

  この言葉は大変良く70人訳聖書に登場します。大抵は悪を成した相手に神様が報復する事を期待して用いられています。しかし、今日の箇所は珍しい「恩に報いる」と言う意味で使われている箇所でした。

そして、この言葉は聖書が神様について教える「義なる神」が善を成した人に善を報い、悪を成した人に悪を報いると言う事を的確に表している言葉なのです。

そして大変興味深い事はこの語が最も多く対応するヘブル語なのです。何と平和=シャロームと言う言葉がその言葉なのです。もちろん動詞形や名詞形と品詞はさまざまですが言葉の意味は変わりません。 最初に使われるのはと創世記44章の4節で申命記や詩篇イザヤ書やエレミヤ書などに随分と登場してきます。

そうして新約聖書のギリシャ語では10回用いられています。例えばルカの福音書14章の14節に「宴会に人を招く時は、貧しい人や障害者にしろ そうすればお返し(アンタアポドジン)出来ないから天国の宝が増える。」というキリストの教えの中にもこの言葉(アンタアホドジン)が登場しています。

と言う事で、今日ご紹介したこのアンタアポドジンは神様が義な神であられるので、神様のアンタアホドジンは有る場合は復讐となり、又善行の報いの意味にもなり、さらには神様の報復=報いの結果神と人、人と人に平和が保たれると言う意味の平和となり、ひいてはそれが隠れた善行の勧め(神様が行為に相応の報いを下さるので)につながると言う事なのです。

 以前にご紹介した黄金律の誤訳(URL: http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/611722.html)や、聖書の翻訳に見られるさまざまな問題はこの言葉の理解でかなり改善されるのではと思います。そして、少しでも聖書を原典で読んだなら原典の聖書は翻訳と随分と違った内容である事に驚かれる事でしょう。そして、問題箇所の殆どは誤訳ではなく、教派の神学や教理に聖書を合わせた意図的な改竄訳の多い事に肝を冷やされることでしょう。

 と言う事で今日は、神様の報復あるいは報いと言う意味で使われるアンタアホドジンというギリシャ語の一つの言葉だけでも聖書全体を正しく理解するのにかなり重要な知識を提供する言葉であると言う事のご紹介でした。

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