原典聖書研究

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預言者に騙された預言者

 今日はなんともややこしい表題の箇所を読みました。早速直訳です。

旧約聖書 ヘブル語原典 列王記 13章18節 直訳

18 ・ そして彼は言った に彼 更に 私は 話す人(預言者) として あなた そして使者 彼が徹底的に言葉した に私 中で言葉の ヤハウエ に言う事の あなたは戻させろ彼 共にあなた に 家あなた そして彼は食べる パン そして彼は飲もう 水ら 彼が徹底的に騙したに彼

旧約聖書 70人訳ギリシャ語原典 列王記 13章18節 直訳

18 ・ そして 彼は言った 方に 彼 そして私 預言者 私が存在し続けている 丁度同じように あなた、 そして 使者は 彼が喋っていた 方に 私 中で言葉 主の 言っているは あなたは戻せ 彼を 方に あなた自信 中へ その家 死鉈の、 そして 彼は食べ続けている パンを そして 彼は飲み続けしている 水を。そして 彼は自分の為に騙した 彼に。

旧約聖書 ヘブル語原典 列王記 13章18節 意訳

18・そして老預言者はあの若い預言者に言った。 「私もあなたと同じ預言者です。じつは、私にヤハウエの使いが現れてこう言いました。『あなたはあの若い預言者をあなたの家にお連れしろ。そして彼にパンと水でもてなしなさい。』」彼はこうしてまんまと若い預言者を騙した。

  背景からご説明しましょう。ソロモンが死に後を受けたレハブアム王子は父以上の贅沢を願い増税政策を取ったのです。その時エジプト王の庇護を受けていた元ソロモンの家来で有能なヤロブアムが急遽帰国します。彼はイスラエルの10部族を纏めて10部族の国家、北イスラエル王国を建国してしまったのです。独立は達成しましたが新興ヤロブアム政権には反ダビテ王朝以外に何の求心力もありません。ヤロベアム王は国家の行く末を思いエルサレムのソロモン神殿に対抗して、ベテルの町にエジプトの神々を奉った神殿を建立したのです。おそらく彼は昔お世話になったエジプト王の願いをかなえなければならない立場にあった様です。(彼の妻はエジプト王スサキムの妻の実姉を嫁にしたと70人訳の異本に記されている。以下※参照。)

※70人訳列王記12章24節e(異本)
24e ・ そして スサキム 彼は与えた その イエロボアム その アノオ 姉妹を セケミナス その長老女(=姉)を その 女の 彼の 彼に 中へ 女 彼女は 存在している (女)兄弟は 中で 真ん中 その 娘らの その 王 そして 彼は子を産んだ その イエロボアム その アビイア 息子を 彼の。 

  ヤロベアム王はイスラエル建国の神ヤハウエを捨てて外国の、事も有ろうに自分達が元奴隷であったエジプトの神を国教の主神に据えたのです。誰が見てもこれは言語道断の暴挙(orまさしく背教) です。 その事をいさめる預言者は残念な事北王国にはいませんでした。権力者に反対する勇気が無く、無用な報復や迫害をさけ、自分達の生活を優先させたのです。そこで神さまが遣わしたのが南王国ユダにいた一人の青年預言者だったのです。 この若い預言者が北王国の老預言者に騙された預言者です。

 さて、この若い預言者を騙した北王国の老預言者なのですが、おそらくエジプトの神々を導入したヤロブアム王に国民と祭司や預言者達を代表して物申すべき立場に有ったのです。しかし、保身の為にそれをしなかった背教者と思われます。

  そんな状況で南王国の若い預言者がヤロブアム王の面前で厳しい非難の預言をしてのけたのです。その結果、意外やヤラベアム王がその若い預言者を高く評価し王が導入した神殿の専属祭司、北王国の預言者として重用する事を確約したのです。しかし、その若い預言者は王の厚遇の申し出をあっさり拒否し南王国への帰途についたのです。

それは、若い預言者が出発する時に、神さまに「絶対に北王国ではパンも水も飲むな、また道を引き返すな。その時あなたは必ず死ぬ。」と厳しく命じられていたからです。そして、それら一切を知った老預言者は若い預言者を連れ戻す為にその後を追跡します。追いついた老預言者は口から出任せの嘘を言ってその若い預言者を騙すのです。

  老預言者が騙す為に切り出した言葉が今日直訳で紹介した言葉なのです。「私はあなたと同じ神様の預言者である。」といって純真な若い預言者を信用させ、そのあとに言った「ありもしない嘘」を信じさせたのです。その結果若い預言者は、あれほどきつく神さまに命じられていた「神の命令に逆らう罪」を犯し「北王国ではパンを食べ、水も飲み、また道を引きして」しまうのです。

その結果神さまの警告通り彼は、獅子に襲われはかなくその生涯を閉じてしまうのです。

  本当に嘆かわしく悲しい出来事なのです。腹立たしいのは若い預言者を騙した老預言者です。彼の嘘によって、一人の前途有望な若い預言者は、迂闊にも神さまに背かされ、その結果神さまから死の刑罰を受け、自滅してしまうのです。

しかし、その老預言者の気持ちも分からないわけではありません。自分が成すべき事をしないで、それを仕方がないと正当化していたが、青二才がそれをいとも簡単に成し、しかも、老預言者が悲願としていた王国専属の預言者、祭司としての高い地位を王に約束されたのに、その素晴らしい地上の栄誉を若い預言者は「何のためらいも無く、いともたやすく捨た」のです。
 
  そうして平然と帰国する若い預言者を「このまま生かしておく事」は老預言者には耐え難い屈辱でした。それ故に、この老預言者は若い預言者を騙し、神さまの言葉に逆らわせて自分と同じ惨めな状況に陥れ、神さまに呪われ殺される様に仕向けたのではないでしょうか。そうして「若い預言者が獅子に襲われて死んだのは神さまに呪われた存在である」、逆に言うと「私こそ本物の預言者である」と人々に布告したかったのです。そうして、人々の面前で自分のプライドと面目を保ち、「人々から真の神の預言者として尊敬され崇められたい」という邪悪な虚栄心を満足させたのです。

今日はなんとも不可解ですが「老いた神さまの預言者が、一人の正しく若い預言者を騙し、罪を犯させ死に至らせた。」と言う聖書記録のご紹介でした 。

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この箇所は何時読んでもひっかかる後味の悪い物語ですね。
詳しい時代背景を教えて頂きありがとうございました。

2007/10/21(日) 午後 9:43 [ n77ichiro ] 返信する

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コメントを有り難うございました。本当になんとも心の重くなる出来事ですね!

2007/10/21(日) 午後 10:29 [ 油食林間 ] 返信する

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