原典聖書研究

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7人の王

7人の王

 今日はイスラエル王国が滅びる直前で20年あまりの間に7人も王が入れ代わる箇所でした。早速直訳です。直訳に興味のない方は★印にお進み下さい。

旧約聖書 ヘブル語原典 列王記第二 15章37節 直訳

37・中でその日ら その彼ら 彼が神聖を汚さした ヤハウエ に 送る事の 中でイエフダー レツイン王の アラム そしてを ペカ(目開き) 息子の レマルヤフウ

旧約聖書 70人訳ギリシャ語原典 列王記第二 15章37節 直訳

37・中で その 日らに あのらに 彼が自分の為に始めた 主は 外に遣わす事 中で ユダ その ラアスソオーン 王を スリヤの そして その フアケエ 息子を ルメリウの。

旧約聖書 ヘブル語原典 列王記第二 15章37節 直訳

37・その頃から神さまはアラムの王とイスラエルの王のレマルヤの子ペカの同盟軍をユダに送り始められた。

  ★何気ない聖書の記録ですが、大変重要な出来事が記されています。この北王国とアラムの王の連合軍が南王国ユダとエルサレムの町に押しかけたことが結果的に北王国イスラエルが地上から消滅し、それがやがて南王国ユダがバビロンに敗北する引き金となるのです。

  これを、順を追って説明することに致しましょう。

  先ず北王国は昨日ご紹介した悪王のヤロベアム二世の時代に繁栄を謳歌します。しかし、繁栄の恒として国家の指導者から底辺に至るまでの道徳的堕落と頽廃をもたらします。その結果国家も経済も軍事も不安定になり、政変が連続するのです。

  実際ヤロブアム二世が死んだ726年に彼の子ゼカリヤが王位を継ぎます(1節)、しかし6ヶ月(8節)でシャルムがクーデターを起こし(10節)王になり、またその一月後に(13節)メナヘムがクーデターを起こし10年間在位します。(17節)そして彼は若死にしその子ペカフヤが王位に着きます(23節)しかし、その2年後にペカがクーデターを起こし(25節)そしてその20年後にホセアがまたクーデターを起こすのです。 

  凄まじい北王国末期の政変の連鎖です。 そしてこの政変を免れる為に為政者が取る常套手段が外国との戦争なのです。 歴史上の現実の戦争の多くは確かに国際紛争の様相を程します。しかし、本当の原因はそうでないことが多いのです。

  多くの場合国際紛争としての戦争の目的の実際は国民の眼を現政権の腐敗や失策から逸らせ、全てを外国のせいにして政権の安泰を図る目的で戦争が成され非常事態宣言を発して強権政策をする事が目的であることが多いのです。

  今日、ご紹介した北王国とアラムの連合による南王国ユダへの侵略はその様な政策に起因するものと思われます。そして問題は窮地に陥った南王国の対応なのです。

  強力な連合軍に攻め込まれ窮地に陥ってしまった小国ユダが北とアラムの連合軍に勝つには、何処かの国の援軍が必要でした。その様な援軍を要請出来る周辺の外国は限られています。必然的にアラムのさらに北のアッシリヤに援軍を要請する以外に手がなかったのです。(16章7節)

  その結果、連合軍に攻め込まれていた南王国ユダを助ける為に来たアッシリヤの援軍は先ずアラムを征服し、次いで北王国に攻め入り首都サマリヤを包囲攻撃し北王国イスラエルがこの戦いで滅亡する結果をもたらすのです。 

  元はといえば北王国のこのペカが体制を守る為に便宜上始めた戦争が結果的に自国を歴史から消滅させる皮肉な結果をもたらしたという事なのです。

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いつも分かりやすい解説嬉しく拝見しています。
南北に分裂し、遂に滅亡の憂き目を前にしての政変はほんとにすさましいですね。下克上の世界みたいで。 しかし、
>政変を免れる為に為政者が取る常套手段が外国と の戦争なのです。
---というのは、よく分からない所ですね。
普通であれば、人は城なり、国なりと言われるように、国が安定してこそ出兵することもできるのでしょう。
敵は本能寺とばかりに謀反者がとって返して、自分が危うくなる危険の方が少ないと判断したのでしょうかね。
神の預言お通りにプログラムは進行して行くのでしょうね。

2007/11/14(水) 午前 10:24 [ n77ichiro ] 返信する

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いつもご覧頂きありがとうございます。おっしゃる様に「神さまの預言の通り」に「人間の心にも計算が働く」と言う事ではないでしょうか? よく言われるのはアメリカ合衆国では「戦争をすると大統領の支持率が向上する」と言う事です。大統領の支持率が下がったら、選挙の前に戦争をすると再選に有利と言うわけです。だから国民の人気が下がると戦争したいと言う心理が働くのではないでしょうか。(もちろんブッシュのお父さんの様に戦争に勝っても落選すると言う例も有りますが。)きっと同じような事が何時の時代の何処の国にも有るのだと思います。教会でも全く同様で「伝道しない教会はそこにいる人々の目が内部に向けられて批判が内部に渦巻き牧師が交代したり分裂し易い。」などというお話をよく耳にします。会社でもスポーツ等のサークルでも同じことが言える様に思います。

2007/11/15(木) 午前 0:18 [ 油食林間 ] 返信する

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