原典聖書研究

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サロメと生首

サロメと生首 マタイ14章8節

聖書を読んでいて、考えさせられる箇所の一つが上記です。とりあえずこの聖書箇所の直訳をご覧ください。

08・その も 唆されたは 下に その 母 彼女の、あなたは与えよ 私に、彼は言った、ここへ 上に 薄皿 頭を ヨハネの その 浸すの。 
09 ・そして 悲しまされたは その 王 通して その 誓いら そして その 共に上に横に寝るらは 彼は口頭で指令した 与えられる事。
10 ・そして 送ったは 彼は打ち首した その ヨハネを 中で その 牢。 
11 ・そして 彼は運ばれた その 頭 彼の 上に  薄皿 そして 彼は与えられた その 少女に、そして 彼は運んだ その 母に 彼女の。

洗礼者ヨハネは牢に捕らえられていました。その原因はこの時代のヘロデ王(アンテイパス)が自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤを横取りしたのを咎めたのが原因でした。このヘロデ王が開催した大宴会で踊りを披露したヘロデヤのサロメと言う美しく若い娘がいました。あまりに評判がよかったのでヘロデ王は何でも褒美を取らせると大見得を切ったのです。そのサロメが踊りのその褒美に申し出たのが「洗礼者ヨハネの首」だったのです。
  
 そこに列席したもの一同が、どれほど驚いたかは聖書に一切記されていません。即座に獄屋で洗礼者ヨハネの首は跳ねられました。そして、血の滴る生首が、美しく飾られた盆に乗せられてその宴会場に運ばれたと言うのです。

  気になるのは、その生首が乗せられた盆と訳出されている言葉です。直訳では薄皿と訳出した「ピナキイ」と言うかわいらしい言葉なのです。これは御馳走を盛り合わせる美しい大皿でおそらく銀製品であったと思われます。当然のこととしてその生首の回りには美味しそうに見せるサラダ野菜に美しい香りのただよう花も飾られていたでしょう。あまりにちぐはぐなその取り合わせに驚きます。

  思えばヘロデ王家の初めからおぞましい出来事の連続でした。あのクレオパトラとアントニウスの連合軍とオクタビアヌスとの決戦に両者から援軍を要請され、それを両者に援軍として通告して戦場に向かい、合戦に遅れるという手口で勝敗を確認してから勝者オクタビアヌスに取り入り、ユダヤの王として独立を褒美に獲得したヘロデ大王の息子であるヘロデアンテイパス。ヘロデ王家に吹き荒れる権力闘争や政略結婚の謀略の浅ましさに苦言を呈した洗礼者ヨハネの首が、その宴会の余興の褒美に見せ物として、美しく食卓に飾られたトレーで着飾った人々の間を通り抜けて、美しい一人の娘の前に運ばれると言う現実は、本当に考えさせられます。 

  今日は、美味しい御馳走が美しく盛り合わされる「ピナキイ=薄皿」に盛り合わされた洗礼者ヨハネの生首と言うなんともおぞましい聖書の記述の紹介でした。 

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