原典聖書研究

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アラバストロン 雪花石膏薬瓶 新約聖書マルコの福音書14章3節

今月になって読み始めたマルコの福音書も明日には読み終えそうです。原典で読んでいて気にかかるのは上記の高価なナルドの香油が入れられていた自然石の薬瓶のことです。以下に直訳を示してみます。

マルコ14章3節直訳

・そして 存在しているの 彼の 中で ベタニヤ 中で その 家 シモンの その 皮むき病 下に寝るの 彼の 彼が来た 女が 持ったは 雪花石膏薬瓶を 塗油の ナルド(甘松香)の 信頼に足るの 多関税の。へし折ったは その 雪花石膏薬瓶を 彼は下に注いだ 彼の その 頭。 

・説明も加えながら翻訳してみます。

エルサレムのすぐ近くのベタニヤと言う町で恐ろしい皮膚病にかかっているパリサイ人シモンの家の晩餐会の時でした。美しい石膏薬瓶を持った女が入ってくるなり、イエスの側に行きいきなり薬瓶をへし折ったのです。紛れもない甘松香をイエスの頭に注いだのです。

 となります。この薬瓶はさぞ美しい物だったのでしょう。雪花石膏と言うのですから白と赤が鮮やかに縞模様を成してしっとりとした半透明の石膏の小瓶だと思います。当時の良家のお嬢様がお嫁入りに持参するお道具の一つでした。青年男子一年分の年収に匹敵する時価であったと記されています(5節)から相当見事な物であったことでしょう。

  何故、この女がこんなことをしたのかは他の聖書箇所を比較検討すると分かってきます。平行記事と呼ばれるルカの7章の37節によると「罪深い女」と知るされています。 おそらく売春をしていた様です。 別の平行記事であるヨハネの福音書の12章を見るとマルタの妹マリヤと言う名前の女であることが記されています。弟が病気で死んでイエスが甦らしたラザロの下の姉と言うことになります。 
 
  とすると何故マリヤが自分の大切な嫁入り道具をイエスにささげたのかがわかります。
第一に、弟ラザロを生き返らせて頂いたお礼と思われます。
第二に、両親が早死にして女二人で弟を成人させる為にマリヤが出来た仕事が売春であった事もわかります。
第三に、売春をしていることが知れ渡っていた為普通の結婚は望みえない事もわかります。
第四に、何時もイエスのお話を聞いていたので十字架で処刑されると言う話を知っていたと思われます。

  おそらくマリヤは、イエスが処刑される前にせめて死体に塗る防腐剤(松脂)として葬儀のつもりであったがゆえに涙を流しながらこの行為に及んだ事がわかります。

  政治的メシヤをイエスに期待していた良く惚けの弟子達には、全く意味不明の行為であったのは自明です。しかし、子供3人を残して早死にした両親の無い三人の家庭では当時の女性の社会的地位から見て売春以外に生きる術が無いことを悟って、その道に進んだマリヤにとってキリストの罪の贖いの為の死の教えは身につまされて聞き入っていたに違いありません。本当にこの聖書の記録は、生きると言うことは何かとを考えさせられる箇所です。

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