原典聖書研究

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聖書の間違い

聖書の間違い ヘブル書9章4節 

今日は新約聖書のヘブル人への手紙の10章まで読み進みました。単語も、また語形も頻度の少ない物が多く幾度か辞書を引く事になりました。新約聖書の中ではヤコブ書の次にギリシャ語の難しい箇所に当たるかと思います。

 問題に感じたのは上記の箇所です。何時ものように直訳を記します。
ヘブル書9章4節 直訳 
04 ・金を 持っているは 祭壇 そして その 木箱を その 契約の 周りを隠されている あらゆる方角から 金に、中で 所 土器壺は 金は 持っているは その マナ そして その 杖は アロン その 生え出たは そして その 平石板らは その 契約の、

翻訳にしてみます。

金の祭壇とそして 全面を金で覆われた契約の箱、その中には マナの入った金の壺、そして芽を出したアロンの杖 そして 契約の平石板 が入れられていました。

一体何が、問題かと言うとこの箇所の記録にはかなりいい加減な事が記されているのです。まずこの箇所の背景を簡単に記しましょう。

この箇所は旧約聖書の出エジプト記25章から30章に記されている移動式神殿「幕屋」の聖所の中の備品が記されているのです。聖所の中は前方の聖所とその後方の至聖所に区分されていて、このヘブル書9章には奥の方の至聖所に置かれている備品が記されているのです。

その事を踏まえた上で問題点を記しましょう。何が間違いかと言うと、以下の三点です。

第一に問題なのは「金の祭壇」です。旧約聖書を読めば自明のことなのですが、この金の祭壇は旧約聖書では至聖所ではなくその前の聖所に置かれていると言うことなのです。(参照出エジプト30章5節)

第二に問題なのは「契約の箱の中身」の金の壺です。旧約聖書にはこの壺は明確に契約の箱の側、すなわち外に置かれていたと記されています。(参照出エジプト16章34節)

第三に問題なのは 同じく「契約の箱の中身」の芽を出したアロンの杖です。基本的に羊飼いの杖は長いので箱の中に収まり切らないのです。そして、歴代誌第二5章10節にはこの「契約の箱の中には二枚の石の板以外は入っていいなかった」と明記されているのです。

この幕屋の契約の箱の中の備品に関しては、明確な聖書の記述の矛盾です。そして、少なくとも旧約聖書の記述にはどこにもこのヘブル書の言っている幕屋の中の備品の位置や、契約の箱の中身に関して、上記3点は明白に相違しているのです。

  おそらく、ヘブル人への手紙の著者が思い込みで間違いを記したとしか考え用の無いのが結論です。
幕屋に関しては次のリンクを参照してください。

http://bible.co.jp/tabernacle/

そして、唯一の説明は、「このヘブル人への手紙の9章の幕屋の記述は、旧約聖書の時代の事ではなく、旧約聖書の幕屋の喪失とその後の神殿の破壊後に再建された新約聖書時代のヘロデの神殿において制作された神殿の至聖所はその様な構造で、そして契約の箱には金の壺と芽を出したアロンの杖が納めるられていた。」と言う苦肉の説明を支持する事以外には手の打ちようが無いのです。

まあ、その様な無理な解釈や説明を弄する以前に、どうも、この件に関してのヘブル人への手紙は不正確であると結論せざるを得ないと思うのです。それが故にこのヘブル人への手紙は聖書聖典に加えるかどうかで随分と揉めたそうですから、少なくとも初代教会の教師たちはこのような矛盾を熟知していたことがわかります。

そして、残念な事に聖書の多くの間違いを指摘する多くの書物にこの箇所の問題や矛盾をあげている著者を私が見たことが無いのはこれもまた寂しい事かと思います。

今日は、聖書の記述の矛盾点に関してでした。
 

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