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●実況中継する古舘伊知郎
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「こんばんは、毛利小平太です。 −霊談忠臣蔵−」 ◆◆★☆★☆★☆★☆★☆◆◆ 2016/12/08号 ◆間違いだらけの古舘伊知郎トーキングヒストリー
忠臣蔵吉良邸討ち入り完全実況中継◆ 2016/12/10、テレビ朝日で「古舘伊知郎トーキングヒストリー・忠臣蔵吉良邸討ち入り完全実況中継」という番組がありました。古館のおしゃべりは完璧でしたが、残念ながら設定されたシナリオが間違いだらけで、それをいくら忠実に実況しても無残な結果に終わりました。
まず、びっくりしたのは、元禄15年(1702年)12月15日、未明に討ち入りをしたのは事実だとしても、浪士たちが集合した場所が違っていました。実況では吉良邸裏門前にあった浪士の一人前原伊助の米屋に集合したことになっていました。しかし、実際には前原伊助の米屋には10数人が集まっただけです。
ほかに、近くにあった堀部安兵衛の剣術道場に20人近く、またもう一軒の借家に10数人が集合、全部で3カ所に集合しています。集合してから、剣術のけいこをしていた浪士がいましたが、当日はもうけいこなんかしていません。午後4時頃に集合して、すぐに夕食をたべ、寝てしまいました。それから、午後10時頃になって起きて、それから朝飯を食べたのです。
そして、午前2時に3カ所の集合場所から2人、3人と静かに吉良邸へ向かいました。実況中継のように、47人が勢揃いして吉良邸に向かったのではありません。ホントに、ひどいシナリオですね。わたしが書いた「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」を読んでくれれば、こんな大きな間違い中継はしないで済んだと思います。
それに、最大の問題は、討ち入る赤穂浪士を正義の人たちにしていることです。そもそも、討ち入りは正しかったのか、そこから物語を始めなくてはなりません。「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」では、討ち入りに参加するかどうか、迷った毛利小平太が千住宿の町医師池田玄鶴先生に相談します。
●「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」の表紙
そこで、玄鶴先生は赤穂浪士が正しいと思っている仇討ちそのものに問題があるというのです。吉良上野介義央に恨みがあるとしても、その家臣たちを殺すのは殺人だというのです。報復は殺人の連鎖であり、恨んでいない人を殺すのはいくさ(戦争)だというのです。戦争は絶対にいけない。なぜなら、国家が人を殺すからだ。いかなる理由があっても国家が人殺しをしてはいけない。もちろん、「死刑制度」も国家による人殺しなので絶対にいけない、というのです。
玄鶴先生は正しい人殺しは絶対にない。といいます。それで毛利小平太は討ち入り4日前に脱盟を決意します。玄鶴先生は「戦争は絶対にしてはならない。人を殺すことで解決する問題はなにもない」といいます。人が人を殺す、それはどんな理由があろうと許されない。吉良邸に討ち入った赤穂浪士を正義の人たちとして実況中継したとしたら、それこそが大間違いなのです。
炭小屋に隠れていた吉良上野介義央がいかにも悪者のように演出し、それを実況させられる古舘伊知郎は可哀想としかいいようがありません。人を殺すことを賛美する物語、忠臣蔵を正義の戦争、聖戦として実況するのは、そもそも間違いなのです。
300年間戦争をしなかった江戸時代から、明治になって、少しずつ、少しずつ、ゆっくりとゆっくりと戦争のできる国に変化しました。わたしたちの国は、本当にこれでいいのでしょうか。再び、正義といわれる戦争をする国になるのでしょうか。玄鶴先生は、命を守るとはどういう意味なのか、毛利小平太に語るのです。
◎ 講釈師、見えない真実は語れない(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ …………………………………………………………………… ◆「こんばんは、毛利小平太です。−霊談忠臣蔵−」 殿岡駿星著・46判上製・360頁。 忠臣蔵、最後の脱盟者毛利小平太の言い分とは? 小平太「討ち入りせず」に真の武士道を見た。 ◇全国書店で発売中 定価 2000円(税別) 「勝どき書房」の直売申し込みはメールで syunsei777@yahoo.co.jp 郵便振替 00120-9- 538001 資)勝どき書房 …………………………………………………………………… |
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