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嶽駒神社
福島市北沢又宇稲荷48
御祭神
保食神(うけもちのかみ)五穀の神、養蚕の起源神、食物を司る神
伊邪那岐命と伊邪那美命の子
境内社
嶽駒稲荷神社
福島市指定天然記念物「嶽駒神社 馬場の桜並木」樹齢70年以上
昔、吾妻嶽には荒駒が住み、里に出ては田畑を荒らした。
大同四年、空海が出羽国湯殿山を詣でてのち、吾妻嶽の麓を通ったとき、
里人の訴へを聞いて、荒駒を捕へようと吾妻嶽に向かった。
折しも秋の台風の季節で、俄かに空を黒雲が覆ひ、暴風雨となった。
松川も洪水であふれ、川岸で空海の一行が立ち往生していると、
突然いななきとともに荒駒が現はれた。
早速、空海たちが駒を生け捕りにしようと構えると、
どこからか白髪の神人か現はれて告げた。
「我は当地の氏神なり。今汝の捕ふる荒駒を我に与へよ。我これを宥め、永く駆使せん」
と言って、藁に握り飯を包んで空海に与へ、更に歌を詠んだ。
「陸奥の吾妻の嶽の荒駒も、飼へばぞなつく。なつけばぞ飼ふ」
こうして白髪の老人は駒を引いて立ち去って行った。
空海は、握り飯の包みの藁で祠を建ててまつり、嶽駒大神と名づけ、祈祷を続けた。
まもなく洪水は止み、いつのまにか地表の川の流れは消えて、地底を通って流れてゐた。
今でもこの川は秋以降は社の付近の地底を通り、流れの末まで魚は住まない。
よって「祭川」と言うと社記にあり、この地を馬除とも魔除とも言う。(嶽駒神社由緒)
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