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古いカメラ遊びの憂鬱はそのカメラが故障してしまうことだ。もちろん写真を撮るためのカメラは他にいくらでもあるのだが、使えないカメラがあるというのは精神衛生上よくない。とくにお気に入りのカメラだとなおさらである。
そこで修理を依頼するのわけだが、何十年もまえのカメラだから、そのメーカーで直してもらえるわけではない。そのカメラメーカ自体が存在しないものも多数ある。
巷には古いカメラ専門の修理屋さんがいて、そういうカメラを扱ってくれるのだが、どこにお願いするかがまた問題である。
まず、修理費用が安いにこしたことはない。下手すると買った値段よりも高い修理代になってしまうこともある。
以前相場よりもだいぶ安く修理を請け負ってくれる業者さんがいたので、曇ったレンズとシャッターのリボンが切れた一眼レフを一台づつお願いした。
暫くして修理品が届いたが、あまりにもその仕事がお粗末なので愕然とした。確かにレンズのクリーニングの形跡があるが、拭きムラがすごい。さらにカメラにつけてのぞいてみると全くピントが来なくなっていた。素人目にもレンズの組付けを間違えたことが分かった。カメラもシャッター幕交換と言うことだったが、どう見てもリボンを接着しただけのようだった。レンズは再修理してもらったが、その業者様とはそれ以降お付き合いはない。
最近では高くても納得する仕事をしてくれるところを選んでいたが、年に1台か2台出すのがやっとなので修理をお願いするより壊れたカメラが溜まるほうが早かった。
そこに、救世主が現れたのである。いぜんこの拙ブログにコメントしてくれたのがきっかけで、お知り合いになった修理屋さんである。彼の修理ブログを見ていると、その情熱とか仕事の質がうかがえるのだ。こういう仕事の中身をオープンにしてくれるのは信用できると思った。
まよわず、ずっと故障者リストにあったお気に入りのカードンと、ブログでも紹介した安価だがシャッターの動かない大珍品のオリンパスワイド−S(黒いの)をお願いした。
人気の修理屋さんだし、丁寧な仕事なので時間がかかるのは全く気にならなかった。そしてついに修理が上がったカメラを操作したとたん、思いは確信に変わったのだ。
多くを述べる必要はない、カンペキだった。
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