独り言は得意

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旅の終わりの海の底

彼が先に死んでくれと言う
看取りたいからと

わたしはもう彼が居れば目をつむるその瞬間まで彼に包まれて居られる

そんなことを誰かに言われたのは初めてで

誰かの人生を変えるようなそんなことは怖くて勇気がいることだ
この前それを誰かに話したら

こんどは郁の番だよ
甘えていいんだよ

そう言われた

いつも在りのままを愛してきた
いつも
愛されなくっても
傷ついても
在りのまましか愛せなかった

辛くなったら誰かに抱かれたりしてみた
愛を性欲で誤摩化せば
痛みは薄れることは知っていた
自分が疲れていることや悲しんでいることには鈍感だった

こんな世界は知らなかった

そしてずっとずっと彼の傍で眠っていたいと思う




まるで家に帰ってきたみたいだよ
長く辛かった日々 遠い昔のよう
誰かの腕の中 私は眠る

ハンバートハンバート 旅の終わり


彼が
こんな気持ちになることは一生ないと思っていた、こんな気持ちでこの歌を聴く日が来るなんて

そう話すと私の手を握った

私に出来ることは少ないけれど
とても小さな温かい家を造ろうと思う
セナがそこで笑う
私はそこで生きてる意味を初めて感じる
初めて長生きしたいなと感じる

そしてふと海の底のジョゼを思い出す

初めて長生きしたいとありきたりの感情を持った私は
何を失ったって
きっと
前の私には戻らないし 戻れない

何だかそう思う





贅沢

彼と春から一緒に暮らすことを決めました

ずっとずっとこわかった
誰かと生きていくことを決めることが恐ろしかった
でもブログを読み返して
わたしはずっと誰かを求めていたと感じました

ふとどんな気持ちでだーりんはこれを読んでいたのかなと想いをめぐらせました
受け止めてほしいというとてつもない私の裸の心の叫びを

私以上に私の気持ちを知っていたであろう愛した人のことを今日は少し思い出しました

そしてずっと辛く重い心を押し付けていたのではないかと


彼がこのブログは私の足跡だと
少しずつさかのぼって読みたいとそう言ってくれて
パートナーとして心から彼の存在は私への人生のプレゼントだと思いました
彼は優しい声で言います

ありがとうと

たくさんの気付きを
旅の終わりを
そしてあたらしい3人の旅を
どんな世界の果てよりも私と私の娘の景色が一番おもしろいと

どうしてありがとうなんだろうと
ありがとうはわたしのほうだと私は胸がいっぱいになって言葉に詰まります

貴女がおらんくなったらしんどい、おらんくなったら困る
そうあなたは言うけれど
わたしがそれを言わないのは

もう今だけで充分すぎるくらいで言葉が見つからないからです

あなたが居なくなったら困るなんてそんな贅沢を言ったらばちがあたりそうで

家族以外の幸せを本当に心から願うのは

はじめてのこと



取り組む勇気

彼と初めて沢山話をして一緒に過ごしクリスマスを祝い今日また別れる。

小さなこの繰り返しをこれからどこまで繋げていけるのか
不安がないと言えば嘘になるけれど

抱き合ったときに泣きたくなったのも
ただただ頭ではわかっているのに離れ難くて泣けてきたり
小さな感動と幸福を実感するのはまるで初めて恋をした頃のようで

夕方最終日時計を見ながらため息をついて
バックパックを用意する彼の手際がよいのが何だか妙に寂しく感じて

私は小さな出会いと別れを繰り返す旅のような人生を送ってきたのにも関わらず
自分から支度をして何かから離れることに対しては私は不慣れで

南米でもアジアでも日本各地でも出会いと別れの支度を繰り返してきた彼が
私よりもこの小さなさよならを辛く感じていないような気になって
目が見れなくなったりして


まっといてなと関西弁で彼が言う
うんしかいえない自分がもどかしく
隠れてちょっと泣いた




23日彼と娘が科学館に行って
沢山の動画を彼が撮ってきて私に見せてくれた

娘の笑顔や仕草がかわいらしくて
撮ってる彼の優しい心が映した映像に
母親として毎日こんな素敵な笑顔を見せてくれていることが
当たり前になってしまっていたことに気が付いた


あたたかい気持ちになって
そして娘との時間を共有して
そのあと死ぬ程辛い別れを経験した古傷がたまに私に目眩を起こさせる
でも恐れないで受け止めようと思う
たくさんの幸せを

フェリーが遅れて泣いて別れたはずの彼がまた明日苫小牧から旭川に戻るとさっき連絡があって
予定変更に無駄な経費でイライラするはずのアクシデントになぜか彼は嬉しそう

もうすこし一緒にいれるようになったよ
苫小牧がすごく寒く感じたけどまた旭川に戻れると思ったら心が温かくなったと

到着も出発も待つしか出来ない私だけど

こわがらないではじめてみてもいいのかもしれない
人生は長くて短い
別れの繰り返しを前提として生きていくより
ちいさなことから取り組む勇気を
たとえ別れという悲しみがやってきてしまう可能性があっても
別れを前提にした人生よりも
誰かと生きていく希望を感じる人生を

泣いて絶望している過去の私に
もうそろそろいいかなと

そう語りかけている自分が居る
イメージ 1




理解と愛について

とうとう彼がさっきフェリーに乗った
ありふれた夜が更けていくのに
もう彼はこちらに向かってるなんて
不思議な気分になる

清算することは残っていないし
楽しみなことばかりなのに
何だか落ち着かない

どきどきする

1ヶ月と10日出会ってから毎日のように繋がってきた
何が起きてしまったのかお互いわかんないまま

急に今まで麻痺させていた自分の本当の気持ちが見えたり
急に今まで無理して繋げてきた恋愛が最初からうまくいくはずなかったと思い出されたり

そりゃあ今までだって恋愛に夢中になったら運命論者になってしまうことも
過去の恋愛が無駄に色あせたりしたことはあったのだけど

今回違うのは
今までがあったから今こうなれてるとなんだかゆっくりと染み込むように感じるところ

あせってないし急いでないし
なんだかあったかいこと

確信とかよく私は口にするのだけど
今回はそんな強いエネルギーの感覚ではなく

なんだか自然な感じなこと

だーりんから離れないと!
って正直焦ったり迷ったりしながら
沢山の殿方が私の前を通り過ぎていったのだけど

最後にすれ違った人の影響も強いのかもしれない

彼は正直であろうとした
そして私に正直さを求めた
うざったい程
1年かけて彼と過ごした時間は私の心の殻をゆっくりはがしていった
私の土俵で恋愛させてくれない彼のやり方は私をイライラさせたけど
結果的に新しい出会いのために私を変化させてくれたようなそんな時間だった

私のことを理解できない人にだって私は恋をしてきた
でも今
私を理解する人を私は深く愛そうと思う

理解しなくても諦めないで伝えてくれたり怒ってくれたり見守ってくれたりした沢山の人達のおかげで

私を理解し包もうとする人と明日
手のひらを合わせます。

しあわせ

なんて?
 
何て言ったの??という意味でいつもあなたが聞き返すそれは
私の土地ではなじみのないイントネーション。
 
優しく聞き返すそれにわたしは少し早口をやめて
ゆっくりと伝えなおす
 
どうしてこんなことになってるかわからないよねと笑って話すその空気はとても温かく幸福な気持ちになる。
 
きゅんとなったり過去の恋愛にもやもやしたりするような
この恋にはほんとうにいつもの恋の刹那的な感情が無くて
 
ゆーっくりと育んでいく感覚と光の筋のような繋がりが感じられる
 
なんかよくわかんないけど沢山のことが大丈夫って思える。
永く一緒に居ることになったら出会いのこのいつもと違う感じをなれそめとして話せるよねと二人で笑って
今日も乗り切ろうと伝え合う
 
こんなにも相手の過去を優しく受け止められる恋愛は初めてだし
こんなにも気負いなく未来をイメージできる恋愛も初めて
 
あたたかい何かに満たされている。
しあわせです。
この恋愛が終わってもなんか違う自分になれるような
 
そんな気がする。
そんな年末です。

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