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彼が先に死んでくれと言う
看取りたいからと
わたしはもう彼が居れば目をつむるその瞬間まで彼に包まれて居られる
そんなことを誰かに言われたのは初めてで
誰かの人生を変えるようなそんなことは怖くて勇気がいることだ
この前それを誰かに話したら
こんどは郁の番だよ
甘えていいんだよ
そう言われた
いつも在りのままを愛してきた
いつも
愛されなくっても
傷ついても
在りのまましか愛せなかった
辛くなったら誰かに抱かれたりしてみた
愛を性欲で誤摩化せば
痛みは薄れることは知っていた
自分が疲れていることや悲しんでいることには鈍感だった
こんな世界は知らなかった
そしてずっとずっと彼の傍で眠っていたいと思う
まるで家に帰ってきたみたいだよ
長く辛かった日々 遠い昔のよう
誰かの腕の中 私は眠る
ハンバートハンバート 旅の終わり
彼が
こんな気持ちになることは一生ないと思っていた、こんな気持ちでこの歌を聴く日が来るなんて
そう話すと私の手を握った
私に出来ることは少ないけれど
とても小さな温かい家を造ろうと思う
セナがそこで笑う
私はそこで生きてる意味を初めて感じる
初めて長生きしたいなと感じる
そしてふと海の底のジョゼを思い出す
初めて長生きしたいとありきたりの感情を持った私は
何を失ったって
きっと
前の私には戻らないし 戻れない
何だかそう思う
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