HONDA XR250 Powered By TWR

Thousand Wave Racing のノーマルを基本としたXR250(MD30・ME08)のチープなチューンをしています!

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その1  規制前のRFVCエンジンにリファイン(プロローグ)

イメージ 1


予告のどおり早速チューンに着手しようと思いますが、まずは現在のエンジン状況を再確認しておきます。



まずは、試走後のプラグ燃焼状態をチェックしました。
各ギアをリミッターが働く約9,600回転まで引っぱり、全開の状態で走行しました。

イメージ 2

やっぱりというか、電極は「真っ白」に焼けており混合気はほとんどが「空気」といった感じです。
これでは燃焼温度が高いので、エンジンや油温の温度も上昇が早くエンジンヘッド機構にもよろしくない過酷な状況であり、最悪デトネーションを起しかねないような限界ギリギリの感じでしょう。



クランキングが正常に作動しているか確認するため、あらためてキックスタータを踏み下ろすのですが、踏み降ろしが「非常に重たく」キックするのがとてもしんどい状態。


当方のXRでは、セルが壊れてからセルレスにするまでの間でもこんなに重い経験は無かったので、これはどう考えてもおかしいと思い、とりあえずクランク回転がスムーズかを確認するため手動で動かして様子を見ることに。



タイミングキャップとクランクホールキャップを外して手動回転をすると、正転は何とも無く回るのですが、逆転させようとすると「全く動かない」

というか、ロックが掛かっているかのようでビクともしないのです。



試しにギアを入れた状態(6速ギア)でも前進はするのに後退できない…




最初はキックスタータの組違いを疑いましたが、キックはラッチ機構で踏み下ろす時にしか作動しないことを考えると、クランクシャフトと繋がっている他の機構に何らかの原因があると思い頭の中で色々と関連を考えた結果…




「セルモーターギア?」




セルモーターはフライホイールに設置されているワンウェイクラッチ機構と常時噛み合っていますが、セルモーターが回転してクラッチの外輪が回転した場合にのみ噛み合い、クランクシャフトへ始動トルクが伝達されます。始動した後にクランクシャフトが高速回転を始めるとクラッチの内輪のみが高速回転するために、外輪は作動せずにクランクシャフトからセルモーターへのトルク伝達は行われません。この作用によりセルモーターがエンジンの回転で高速回転して破損することが予防されています。仮にエンジンが回転中にセルモーターを回した場合でも、外輪よりも内輪の回転数が低い場合でしか噛み合わないので、外輪は空転するのみで双方へのトルクの伝達は行われません。

ちょっと長くなりましたが、この機構をあらためて考えるとワンウェイクラッチの特性により低速作用によって壊れたセルモーターのギアとクラッチギアが作動してしまい、キックと手動クランキングに影響があったものと推測。



早速セルとワンウェイクラッチを繋ぐリダクション及びスタータギアを取り除いて再確認するため、左クランクケースのリダクションギアカバーを外そうとボルトを抜きカバーを取ろうとしても固着して全く外れず、プラハンでショックをあたえながら徐々に浮かせて「パコッ」と外れたとたん





イメージ 3

ご覧のようにエンジンオイルが水分と攪拌された通称『マヨネーズ』がドロドロと出てきました。




イメージ 4




この『マヨネーズ』はとても厄介者で、フラッシングでは除去効果は期待できずミッション内にこれが溜まっていたら【全バラ】しか除去方法はありません。


このXRは見たところ、このリダクションギアカバー内のみで留まっているようなのでエンジン本体の潤滑系統には支障ありません。



コレを見た私は「もしや…」と思い、ブりーザードレンチューブの栓を外しました。


そしたら…





イメージ 5

チューブからは溢れんばかりの水分が滝のごとく流れ出してきました。


この現象は、外気温とミッション内の高温圧力によってできた『結露』でありまして、1シーズンも乗ればブリーザータンクの中には圧力によって運ばれてきた水分が必然的に溜まってきます。

ただ、これを溜めたままほって置いとけば抜道がないので、最悪ミッションブリーザーに逆流してしまい、気が付いた時には「マヨネーズの完成」です。


ですから、私のXRは応急処置として最初からブリーザードレンホースの栓を外していました。(ミッションの内圧を大気開放することも含めて)それでも、どうもセルモーターとギアカバー内には若干の水分が残ってしまい(構造上溜まりやすい)、結局セルのベアリングが固着破損して「THEEND」となりました。

※純正ブリーザーホースASSYのドレンボルトのみ取っても、構造上結露は要領よく排出しにくくて、ドレンホースの口が開きっぱなしのため異物混入の恐れもあり、あくまでも応急処置としてやっておりました。




結局のところ、セルモーターは水分による固着で当方と同様ベアリング固着破損によりコレが抵抗になり、キックが異常に重たかったのとクランクの逆転ができなかったと判断してリダクション及びスタータギアを取り除き再度作動を確認しました。




やっぱり予想は見事に的中して、キックも通常の軽さに戻り、クランキングも正転逆転とも軽く回るようになり圧縮も正常なことを確認しました。



※ みなさんも定期的に確認してみてください。でないと、XRが最悪『マヨネーズ製造機』になってしまいますよ!



次回は、AI装置の除去と補器類のリビルドに着手します。


つづく…








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