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この事件当時、私が新聞等を通して感じていた佐藤優氏の印象は、まさに検察の思惑通りのものでした。同志社大学大学院神学研究科修了の外交官。ロシアを中心とした日本のインテリジェンス(諜報)活動の中心人物で外務省のラスプーチンと呼ばれた男。2002年5月、背任容疑で逮捕、7月に偽計業務妨害容疑で再逮捕され、その後512日間東京拘置所に勾留された中での記録や手紙を元にした獄中記。
検察とのやりとりや獄中での旺盛な研究の数々(神学からアナーキズム、マルクス、ヘーゲル等)には驚嘆する。
外務省の決裁手続きにそった活動が背任に問われ、外務省は己の組織を守る為に佐藤氏を切り捨てる。時代の変化を象徴する国策捜査の恐ろしさは、国家が最大の暴力装置であることを明確に語っている。
現代日本の知の巨人となるであろう佐藤氏の静かな目で日本の危機が語られる。
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