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なぜかここのところ観賞が続いているヴァンパイア映画。
『狼の血族』の二―ル・ジョーダン監督による1994年の製作です。
なにしろ出演者が豪華ですね。
トム・クルーズ演じるヴァンパイアのレスタトが目をつけたのは、妻を亡くしたばかりの若い領主ルイ(ブラッド・ピット)。アメリカがまだ合衆国となる前の頃です。
ルイが誤ってヴァンパイアに引き込んでしまった少女クローディアを演じるのが、製作当時まだ12歳のキルスティン・ダンスト。
永遠の少女となった彼女の天使のような表情と悪魔のような表情。
(萩尾望都さんの名作『ポーの一族』のメリーベルを思い出しましたが、こちらの少女の方が毒が強いですね)
そして、ルイがヨーロッパで出会うヴァンパイアを演じるのがアントニオ・バンデラス。
現代を舞台にルイにインタビューをするのが、クリスチャン・スレイター。
この映画でも描かれるのはヴァンパイアとなった人間(元人間だ)の苦悩。
血を求めざるを得ない宿命と人間性のはざまで引き裂かれる自我。
これは私たちにも当てはまるテーマかもしれません。
善を求めながらも、ときに悪をなす私たち。
悪をこの身に持ちながらも、善をなすこともできる私たち。
美しい夜のシーンの数々。
闇を抱えた私たちにとって、その美しさはひとつの救いです。
ヴァンパイアたちの孤独は、私たちにも通じる孤独。
その孤独を埋めることができる可能性は、愛にしかないのかもしれません。
でも、やはり、求める愛よりも、与える愛にしか救いはないのかもしれません。
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