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とある大通り、
歩道橋のあるところでの飛び出しによる事故の多発、
それも屈強な感じの青年が多い、と
当初は歩道橋を渡るのをめんどくさがっての横断、で
事故に遭っているのだろうと見られていたんだが
それにしては飛び出してくる勢いが激しい、
事故の頻度が高い、
生存者によると女の子が、などと言う、
その近くに住んでいる方々がまことしやかにささやく
数年前、
体操部の少女が大会前、
大会といってもそんな全国規模の大きなものではなかったらしいが
体操部の少女が大会前、
平均台に見立てて
横断歩道の手すりの上を歩いていた、
体操部の平均台をやっている少女だからといっても
手すりの上で前転したりするような
アクロバティックなことをしていたわけではなく
ただ手すりの上を歩いていたんだが
途中、交通標語だか標識だかなんだかが
手すりにぴったりをはっつけてあり
その看板部分がちょいと上にはみだしていた、
はみだしている脇の手すりは歩きにくいので
看板の上を歩こうと看板に乗り
2,3歩進んだ所で看板を固定いていたネジだか針金だか、
の片一方が外れガクン、って
ガクンってなった衝撃で少女は道路に投げ出され、
歩道橋側に倒れればよかったのだが、
道路に投げ出され、
ちょうど走ってきた車にはねられ、
亡くなったそうな、
だもんで青年たちは
その映像を感じとり、助けねば、と飛びだすんでしょう、と、
どんだけその少女が無念だったか、と
お察しはしますが、
善意の青年を巻き添えようとするのは如何なものでしょうな、
という物語
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