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霊的体験者のための物理学入門
[2]現代科学の限界
(1)はじめに
現代はインターネットやパソコンなどが普及し極めて便利な時代になっている。これは何よりも現代科学の成果である。とくに半導体の高性能化は著しい。
それで、科学がもっと発達すればもっと便利でもっと快適な華やかな未来を科学が築いてゆくと想像している人も多いかもしれない。科学は万能であると思っている人もいるかもしれない。
そこで、注意しておかなくてはならないのは、現代科学は唯物論が前提であるということである。そう、心は扱えないのである。茂木健一郎の研究している脳科学が進めば心も解明できると思っている人は多いと思う。心は脳が生みだすというのが現代科学の迷妄である。脳が心を産みだすことは唯物論では説明できないということは強調しても強調しすぎることは無い。これは後ほど詳しく説明する。
本章は現代科学が心を扱えないということの説明を目的とする。
(2)脳生理学の誤謬
「赤い光を見た」の解釈を考察しよう。
眼に0.7μの波長の電磁波が入射し、視覚神経が吸収する。すると視覚神経は興奮しその信号が視覚中枢に到達する。そのときに我々は「赤い光を見た」になるのだと多くの人は思っているし、そう習うのだろう。しかし、視覚中枢とは何だろうか。原子の複雑な集まりである。原子の集まりが如何にして「赤」という意識を産むのだろうか。そもそも意識とは何だろうか。意識とは物の産みだす何かであろう。物とは脳のことだろう。脳は如何にして意識を産むか。堂々巡りである。脳という訳の分からないものが分けの分からない仕方で意識を産むと思い込まされていたのである。意識は原子に還元できないのである。原子を如何に複雑に集めたところでロボットはできるかもしれないが、意識を作ることはできないのである。意識は独自に意識なるものがあると考えるほかないのである。唯物論哲学は4次元時空内の物理現象だけに当てはまるのである。唯物論では生命や精神は説明できないのである。
(3)アリストテレスの四原因論
現代物理学を広い見地からその特徴をあぶりだそう。
アリストテレスは四原因論を唱えた。物の何から出来ているかを説明するのが質料因、例えば机の質料因は木である。物に如何なる作用が働いてできたかを説明するのが作用因である。机の作用因は机を作った大工である。形相因とは対象の性質を実現する潜勢力のことである。チューリップの形相因は、チューリップを実現する潜勢力のことである。目的因とは物の存在目的のことである。肺の目的因とは酸素を摂取することである。
近代科学はこの四つの原因の中で質料因と作用因のみを説明の原理としている。物は如何なる構成要素から出来ているかという質料因を問う問いと、物にいかなる力が働いているかと作用因を問う問いは科学的問いと認められているが、猫の本来あるべき姿はどのようなものかという猫の形相因を問う問いや、台風が日本に上陸した目的は何かと言う目的因を問う問いは科学的問いとは認められない。
しかし、人間を認識するとき目的因的認識は当然肯定されると思う。ある男がある道を銀行に金をおろすために歩いていた人がいたとしよう。これを認識するとは、この男が原子から出来ており、外部の原子と相互作用しながら複雑な運動方程式を解いたら道を運動している解が出たのだと理解するより、銀行へ金をおろす目的を持っていたから道を歩いていたのだと理解するのが普通であろう。しかし、現代科学ではこういう認識方法の数式的理解ができないのである。因果律的、即ち作用因と質料因の数式的表現は出来ているが目的因の数式的表現ができていないのである。物理の方程式というのは、質量のある物体に力が働いたらどういう運動をするかを求めるものであり、「目的」なるものは一切扱えないのである。生命や精神が物質と異なるのは、「目的」を持つことにある。ところがこの「目的」を完全に無視するのが現代科学である。したがって、現代科学は生命や精神を適切には扱えない。現在の分子生物学は生物を分子機械と認識しているが、質料因と作用因のみを説明原理とする限り、生命も機械として捉えるしかないのであり、生命を生きた生命として捉えることはできないのは当然のことである。
したがって、生命や精神を適切に扱えるようになるためには「目的」を扱える数学を開発する必要がある。これが私の課題である。
(4)結論
脳が精神を産むというのは現代科学の迷妄である。
現代科学は「目的」を扱えないので生命や精神を適切には扱えない。これが現代科学の限界である。
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