科学革命

遂に「意識―生命―物質の統一理論」の骨格が完成しました。

沖縄問題

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沖縄と日本の未来を考える会設立構想(案)
【1】 構想
 現在は戦後世界秩序が崩壊しつつあるというのみならず、西洋発の近代文明が行き詰っているのではないかと思われる。今は、そういう時代の大きな変わり目なのであるから、従来の常識の延長上には沖縄の未来のビジョンを構想することはできない。
 そこで、あらゆる学問の知のみならず、世間の知も総動員して、未来の沖縄を構想する集団を設立したい。そのためには、その場しのぎの対策ではなく、大きく世界史を見据えながら、現在の文明の在り方を相対化することによって、常識の束縛から解放され、自由に未来の沖縄を構想する団体を設立したい。
 それは、ホッブスやロックが、近代に突入し時代が変わってきたのを自覚し、近代文明の在り方を構想したのに匹敵する試みである。つまり、世界に先駆けて、沖縄で近代文明の行き詰まりを突破しようということである。
 そこで、「沖縄と日本の未来を考える会」を設立し、特定の主義・思想に偏ることなく、沖縄知識人、あるいは本土の知識人、海外の知識人も含めて、タブー抜きに自由にアイデアを発信する場を提供するとともに、沖縄県民全体が沖縄の未来について考えるヒントとなる情報を提供していきたい。
 
【2】 前提
 何を問題とするかは人それぞれであろうが、皆に承認してもらいたい前提は、沖縄においては、長い歴史において、沖縄県民が自ら沖縄の未来を構想し、建設することが阻まれてきたということが問題であるということであり、特に現在においては米軍の軍事要塞化されることによって、なかなか沖縄の未来を自ら建設できないということが問題だということである。
 そこで、「沖縄と日本の未来を考える会」の主要目的は、いかにして、沖縄県民が主体的に沖縄の未来を建設できるかを考えることである。
 この目的を共有したうえで、本会に参加していただきたい。
 
【3】 事実認識の共有の課題
 どうやって沖縄の未来を建設するかの方法を議論するためには、目的と事実認識を共有しなければならず、そのうえで、その目的の実現の手段の妥当性の議論が可能となる。
 したがって、目的が共有できたならば、目指すべきは事実認識の共有である。
 事実認識でよくありがちなまずい態度は自分の思想信条に合わせて、事実を歪曲して認識する態度である。例えば、日本は侵略戦争したという立場の人は、南京虐殺があったという立場の情報ばかりを集め、反対の情報は軽視するし、いや太平洋戦争は西洋の世界侵略からのアジアの解放戦争であるという立場の人は、南京虐殺なんてデマであるという情報ばかりを集めて、反対の情報は無視する傾向にある。
 したがって、「何が事実か」を認識するときは、自分の主義主張はいったん忘れ、無になって事実を認識することである。
 客観的事実を公平に認識して、初めて正しい沖縄の未来の構想が描けるのである。
 
【4】 好ましい議論の態度
 よくある反対意見を拒否する動機は、自分が認識していることを相手側が見落としていることを認識しているときなのであるが、そのとき相手の認識の欠落を指摘して喜ぶのではなく、逆に相手が認識していて自分が見落としていることにより多く気付こうと努力することが建設的議論の態度である。というのは相手が見落としていて自分がよく認識していることに気付くのは容易であるが、相手が認識していて自分が見落としているのに気付くのは困難だからであり、これに気付くことこそが議論の目的であり、これこそが認識の拡大であり、そのことによってより正しく目的を達成できるからである。
 
【5】 議論のテーマのたたき台
 必ずしも私が提案する案が最も重要な議論の課題でないかもしれないが、とりあえず、私がこういうことを議論したらどうかという案を提出する。
 
【6】 米軍基地問題
 米軍基地が沖縄にあることは、沖縄県民にとって大きな負担になっているが、最近明らかになった天地がひっくり返るような事実として、米軍と日本の官僚の密約によって、実質上沖縄のみならず日本が米国の属国状態になっているということがある。これは大変な事実である。
 日米地位協定あるいは日米密約は日本の法律や憲法よりも上位に位置づけられている。
 この事実をさらに確認するとともに、沖縄県民全体で共有する事実認識としたい。この厳しい事実を踏まえたうえで、どうしたら平和裡に沖縄県民の主体性を獲得できるかを皆で考えていきたい。
 参考文献
   「日米指揮権密約」の研究   末浪靖司著
    日米地位協定入門       前泊博盛著
   「日米合同委員会」の研究   吉田敏浩著
 
【7】 教育問題
 正しい教育とはどういうものかはいろいろな考えがあるだろうが、ここでは私の考えを提起しておきたい。
 教育で最も大切なことは、知識の詰め込みや義務の押しつけではなく、本人が内発的にやりたいことを見つけることを手助け、やる気をくじかれないように、そしてやる気を維持できるように補助することだと思っている。
 だから教育とは本人がしたくない勉強を我慢させてやらせることではなく、学問の興味を触発し勉強する気にさせることである。勉強以外にも沖縄や日本や世界に何らかの貢献をしたくなるように感化することである。私はこれが本当の教育だと思っている。
 それは最近流行りだしたアドラー心理学では、「勇気づけの教育」として知られているし、一般向けには「自己肯定感の高め方」として知られている。
 つまり、沖縄をよくするためには、沖縄をよくすることに貢献したいと思う人を増やすことであり、それが本当の教育なのである。しかし、それはある指導者に従属するロボットのような人間を作ることではなく、自分で目的を立て、正しく現状を認識し、自分で正しい手段を考え実行し、目的を実現するという主体的に生きる人間を育てることであり、戦争中のように国家に盲目的に従うことによって日本に貢献しようとするようなロボット人間を育てることではない。
 つまり、教育問題の課題はどういう教育がやる気を引き出し、そしてその教育法をどう普及させるかと言うことが課題である。
 
【8】 経済問題
 これは、沖縄経済界がいかにして、沖縄が主体性を以て沖縄を建設できるかという問題である。
 それには、政府の補助金漬けで、何ら主体的に沖縄の未来を設計しないとか、あるいは親米路線、親中路線で、アメリカや中国の言いなりになって、売「沖縄」奴になっていないかという問題である。
 主体的に他人とかかわるということは、自分のわがままを他人に押し付けることではなく、他人と良好な関係を保ったまま相手を傷つけることなく自分の言い分を通すことである。だから、沖縄が本土、アメリカ、中国の言いなりにならないことは、わがままを言って、それらと決裂・断交することではなく、それらと良好な関係を保ったまま、沖縄の言い分を通すことである。
 これをいかにすれば実現できるかが課題である。
 
【9】 歴史・文化・民族
 琉球・沖縄の歴史、日本史、世界史をすべて知っておかないと、沖縄の世界での位置づけと現在の世界史での位置づけができないので、沖縄の未来の構想は不可能である。
 まず、琉球・沖縄の歴史で、島津氏侵攻、琉球処分、米軍統治、本土復帰をどう位置付けるかは、沖縄は大和民族に一部なのかどうかで分かれるところである。
 いろいろな立場があるが、先ず分かれるのは沖縄県を他の都府県と対等な一地方県とみなす立場と、日本は本土と沖縄の二つに大きく分かれて、琉球民族と大和民族は日本人を構成する二つの異なる民族とする立場である。
 そう解釈することによって、沖縄の未来構想は三つに分かれる。
   琉球民族は大和民族と一体だから、沖縄はより本土と一体化を目指すべき。
   琉球民族は大和民族と異なるうえ、現在でも沖縄は日米の植民地状態だから、用意周到に独立を目指すべき。
   琉球民族は大和民族と異なるので、日本は多民族国家であることを認め、多民族国家の一員として、沖縄は日本の一員となるべき。
   その他、独立ではなく連邦制をとるべき。
こういうように沖縄の未来構想はいろいろ考えられる。
沖縄にはこういう民族問題があるが、そもそも民族と国家を一体化しようとするナショナリズムとは何なのかということも考えるべきである。
 それには近代化を推し進めナショナリズムは解消すべきという考えもあるし、人間にとってナショナリズムによって伝統のある魂の故郷につながるという考えもある。
 ともかく、近代化とナショナリズムの理解を深めなければならない。
 
 
沖縄の文化をどう後世に伝え、どう外部に発信していくか。伝統文化をどう修正し、どう新しい文化を創造していくか。
 
 もう一つ重要なのはグローバリズムであり、これによって国家より多国籍企業の方が主権を握っているようであり、グローバル化によって、近代国民国家の枠組みがぐらついている。従来の近代国家の観念では、正しい未来構想はできそうにない。グローバル化によって国家の役割はどう変わったかを検討する必要がある。
 沖縄の歴史を研究しどう県民に啓蒙していくか。
 
【10】健康・医療
 県民の健康をどう維持していくか、医療費をどう節約するか、健康のための運動をどう促進していくか。
 
【11】最後に
 基本的な私の考えは、沖縄の未来は沖縄県民全体で考えるべきだし、そうした方が沖縄県民にとって生きがいがあるし、沖縄の未来に貢献した方がより沖縄を愛せるし、誇りある沖縄県民になれるであろう。少数の人に沖縄の未来の構想を任せるべきではない。それは独裁である。そうして、その中で、本土やアメリカや中国とどうかかわるかも真剣に考えなければならない。
 本質的課題は、いかにして沖縄県民が主体的に沖縄の未来を建設できるかである。

「報道特集 象徴天皇として〜沖縄への思い」の感想
 
(1)はじめに 
上の動画は、今上陛下の沖縄への思いのドキュメンタリーである。感想は結論から言うと、今上陛下は日本統合の象徴天皇として立派に役割を果たされておられるなというものである。それは近代の国民を画一化する象徴としてでなく、大和民族と琉球民族という差異のある民族を多様性の中で調和的に統合する象徴としてである。
 
(2)沖縄の側の天皇への反感の原因
 沖縄は明治に日本の政治に組み込まれると、実は本土より強い皇民化教育がなされたのである。そして県民の側としても一人前の日本人として認められたい欲求から能動的に皇民化して行ったのであるが、皇民化の結末はどうなったのかというと、20万人が犠牲になった悲惨な沖縄戦、そして27年間の米軍統治、そして巨大な米軍基地の押しつけという辛苦を舐める歴史を経験してきた。日本のためと思って、皇民化した結果、悲惨な目(沖縄戦)にあい、さらには日本から切り離され捨てられる(米軍統治)となると、あの皇民化教育は何だったのかと誰もが当然思うだろう。それが、沖縄県民の天皇への屈折した感情の原因である。
 
(3)ひめゆりの塔事件
 1975年の沖縄国際海洋博覧会のとき、当時の皇太子および同妃が沖縄県を訪問し、献花のために糸満市にあるひめゆりの塔を訪れられた。そのとき、沖縄解放同盟のメンバー知念功らから火炎瓶と爆竹を投擲された「ひめゆりの塔事件」が起こった。
 この事件は何を意味するかというと、大和民族と琉球民族の心情的分断があることの顕在化であり、そのことを当時の皇太子、現今上陛下は骨身にしみて理解され、大和民族と琉球民族の統合の象徴としての役割を自分が果たさなければならない使命を自覚されたきっかけになったと思う。
 火炎瓶事件のあった夜陛下は沖縄県民に向けて次の談話を発表なされた。
「払われた多くの尊い犠牲は一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけてこれを記憶し、一人ひとり深い内省に中にあってこの地に心を寄せ続けていくことをおいて考えられません。」
 この談話は陛下の大和民族と琉球民族を日本民族として統合していく象徴天皇としての使命の自覚を表されていると思う。
 そしてその精神は火炎瓶を投擲されたにもかかわらず、その相手を敵視することなく包容することから、日本的和の精神を具現化されていると思う。この陛下の和の精神が、その後本土や天皇への沖縄県民の感情のしこりを溶かしていったのである。
 
(4)陛下の民族統合の精神の発信
 今上陛下が日本人として、沖縄に対する精神態度の模範を発信されている次の談話がある。
「先の戦争が歴史上の出来事として考えられるようになっている今日、沖縄の人々が経験した辛苦を、国民全体で分かち合うことが非常に重要なことだと思います。」
 「沖縄の人々が経験した辛苦を分かち合う」のは陛下だけがなされるべきことではなく、すべての国民がなすべきことなのであり、天皇を崇敬する保守層も、天皇を崇敬するならば陛下を見習って、沖縄の人々の経験した辛苦を分かち合わなければならないだろう。
 
(5)陛下の沖縄の歴史と文化に寄せる思い
 陛下は沖縄の歴史と文化へ寄せる思いについて次の談話を発表されている。
「苦難の道を歩み、日本への復帰を願った沖縄県民の気持ちを日本人全体が決して忘れてはならないと思います。私が沖縄の歴史と文化への関心を寄せているのも、復帰に当たって沖縄の歴史と文化を理解し、県民と共有することが、県民を迎える私どもの務めだと思ったからです。後に沖縄の音楽を聞くことが非常に楽しくなりました。」
 沖縄の歴史と文化を共有するのは陛下だけがなされるべきことではなく、陛下を見習って日本国民全体がなさなければならないことなのである。日本国民全体がなさなければならないことを陛下が国民統合の象徴として率先してなされているのである。
 
(6)近代の天皇から超近代の天皇へ
 近代の国家の統合は国民を画一化することによってなされた。その統合の機能を果たされたのが明治天皇であられ、それは戦前の昭和天皇まで続いた。しかし、戦後の天皇制は象徴天皇になったが、その在り方を明確に自覚されたのが今上天皇であられるであろう。それは大和民族と琉球民族を統合するという大きな使命を自覚されていることに表れている。これは近代の画一化による統合ではなく、多様な個性の中の調和的統合であり、それは超近代的統合と言える。それは今上陛下が超近代の日本国の統合の象徴としての役割を果たされているのである。つまり、沖縄県民の苦難を国民全体で分かち、沖縄に大和の文化を押し付けるのではなく、沖縄の歴史と文化を国民全体で共有するのを率先してなされている。日本国民統合の象徴としての役割を立派に果たされていると思う。
 
(7)大和民族と琉球民族の統合のさらなる課題
 大和民族と琉球民族の統合の第一段階は沖縄の日本への復帰であった。そしてこれからなさなくてはならないことであり、陛下が率先してなされているのが第二段階であり、それは沖縄の戦争と米軍支配の悲惨な体験と沖縄の歴史と文化を日本国民全体で共有することである。
 そして第三段階の課題は、大和の歴史と文化を貫く精神と沖縄の歴史と文化を貫く精神の両者を統合する精神を発見することである。それが、大和民族と琉球民族を統合する精神であり、それは大和民族も琉球民族もそのルーツは縄文人であることから縄文精神であることは推測がつく。そういう精神を発見するのが日本精神の発見とその復興のためになさなければならないさらなる課題である。

沖縄問題に対する私の見解
(1)はじめに
 沖縄問題の考察を始めてからだいたい2年経っている。それで、それについてどう考えるかの方針は固まってきたので、ここで整理をしておきたい。解決方法を結論したのではなく、考察の方向性が固まってきたということである。
 1番目の問題はアイデンティティの問題であると思う。沖縄人は日本人なのかどうか。現在は沖縄独立論の本も書店で山積みされているので、これは真剣に考えねばならない。
 2番目は尖閣・中国問題である。中国が尖閣だけでなく、沖縄も中国のものだと主張し始めている。これにどう応じるかが問題である。
 3番目は米軍基地問題で、沖縄に広大な米軍基地があるのであるが、それはそもそも地球の反対側からやってきているのであるが、それにどう応じるべきかという問題である。
 この3つについて私の見解を述べよう。
 
(2)ウチナーンチュ(沖縄人)のアイデンティティはどうあるべきか
 結論から言えば、ウチナーンチュは沖縄人アイデンティティと日本人アイデンティティの両者を持ち、沖縄人としての個性を通して、日本の発展の貢献する心構えを持つのが理想であるということである。
 これには次の記事を参考にしてほしい。
「個性アイデンティティと帰属アイデンティティ」
 
 例えば左翼傾向のある人はウチナーンチュの個性にプライドを高く持ち、それはそれでよいことなのだが、極論は自分は日本人ではないと思い込む。私はそうではなく、沖縄人として誇りを持つのは否定しないが、沖縄人の個性を通して日本に貢献するのが理想だと思う。
 他方、右翼傾向のある人は、自分は日本人なのだということにプライドを持ち、自分が沖縄の伝統と文化の上に生きていることを無視し、あるいは沖縄的なことを軽視し始める。それは自分の出自を無視しているので、アイデンティティは接ぎ木状態で健全な人格の成長は妨げられる。というのは自己実現するためには自分の個性を受け入れた方が良いからである。自分の個性を否定し無視して他人と同じになろうというのは、失敗に終わる。自分の境遇を直視し、自分の個性を受け入れて初めて健全な自己実現が可能となるのである。
 結局、自分はウチナーンチュであるという自分の個性を認識しそれにアイデンティティを持つという個性アイデンティティと、自分は日本人であり、そこに帰属していてそれに奉仕するのだという帰属アイデンティティの両者を持ち、自分は個性ある沖縄人として日本に奉仕するのだという、アイデンティティの在り方が理想だと思う。
 
(3)尖閣・中国問題
 中国が尖閣諸島の領海侵犯を繰り返し、それを日本が批判しても、中国は「尖閣は中国の領土だ」と反論し、それだけでなく、「沖縄も中国に属するのだ」と強弁しているのである。
 それに対し、日本はどう対抗すべきであろうか。単純な発想では「武力で対抗すべき」ということになるのだろう。しかし、それでは悲惨な戦争へと向かっていくことになる。そこで、私は武力に対しても精神的な圧倒的優位さで対抗すべきと考えている。その記事は下のものである。
 
「中国対策の方法」
 
 確かに武力をなくし、丸腰にするのは確実に間違いであるが、武力に対しては武力のみではなく、圧倒的精神的優位さを見せつけ、感服させるのが良いと思う。そのためには日本人の精神の基調である日本精神を発掘し、拡大し展開させねばならない。しかし、これには時間がかかる。
 それと、もっと即効性のある対策として中国の意図を見抜き、対策を立てることが挙げられる。これは主に中国の沖縄工作を見抜くことである。これは中国が沖縄侵略をしにくくする有効な対策である。中国はどうも沖縄独立論を煽るように、工作していると思われる。沖縄を本土から切り離し、侵略しやすくしようとしているようである。それは、琉球独立学会というのができて、沖縄は日本ではないという方向の研究がなされていて、中国の思うつぼにはまろうとしているのである。この中国の沖縄工作の意図を見抜き対抗するのは、戦争を防ぐ良い方法である。
 しかし、日本側にももともと不備があり、それは歴史家と政治家の怠慢であるが、沖縄が日本であることの根拠が、歴史的に不明確になっていることである。沖縄がいつから日本なのか、それはどういう根拠によるのかが不明確なのである。それを整備しないと、中国に弱点を突かれる余地を与えることになる。中国は日本が琉球を侵略したのだと世界中に宣伝しようとしている。それは防がないといけない。
 結論は先ずある程度の武力を装備したならば、武力の他に圧倒的精神的優位性を誇示するように日本精神を発掘し拡大し発展させること、そして中国の沖縄工作を見抜くこと、沖縄が日本である根拠を学問的にも政治的にも固めること、そういうことが必要であると思う。
 
(4)米軍基地問題
 左翼的傾向のある人は、「基地のない平和な島沖縄」を標語にして、基地をなくせば平和になると妄想している。少し考えれば、基地を無くし丸腰になれば侵略を誘発することは分かるだろう。平和になれば基地がいらないのは事実だが、基地が無くなれば平和になるというものではないのだ。
 右翼的傾向のある人は、軍備があるから攻められないのだという認識に基づいて、「基地の無い平和な島沖縄」を断念し、軍備の必要性を主張する。しかし、軍備拡張をすれば平和が実現できるとは保証できないだろう。そのまま悲惨な戦争に陥るかもしれない。
 しかし、私はそうではなく、「基地の無い平和な島沖縄」を理想とし、それを安直に基地を無くせばよいと考えるのではなく、どうしたら現実にそれを実現できるかを考えていくべきであると思う。
そこで、現実を考えてみると、沖縄に広大な米軍基地が存在するのは当たり前なことではなく、米軍はわざわざ地球の反対側からやってきて沖縄に基地を造ったのである。なぜそういうことになるのかというと、近代の世界秩序が軍事力による世界秩序というあり方をしているからである。
近代という時代はヨーロッパの白人が世界中を侵略し搾取した時代である。その延長上に現在があり、現在は世界中に米軍基地があり、そのひとつが沖縄にあるというのも軍事力による世界支配という、白人の武力主義による結果である。それで現代は軍事力による世界支配という秩序の在り方をしているのであり、これが沖縄に米軍基地がある理由である。
つまり、沖縄の米軍基地の問題を解決しようとしてきちんと考えようとするならば、数千年の世界史を眺めてそこから現代を認識しないといけないし、沖縄だけを見てもダメであり、世界全体を視野に収めないといけない。
近代・現代の世界史の流れを見てみると、今は近代的世界秩序が崩壊し始めている時代である。それは主に物質制御によって幸福を得ようとする時代である。それが物質科学と経済を中心にする人間の生き方である。そして、私は近代を超克する超近代がやがて始まると思っている。それで超近代はいかなる時代であるかを構想し、そしてそういう方向にどう世界を導くかを考えて、武力主義を乗り越える方法を模索するのが、米軍基地問題の解決につながると思う。私は超近代とはどういう時代かを簡単に言うと、中世のような不合理な精神主義でもなく、近代の合理的な物質主義でもなく、合理的な精神主義であると確信している。その方向がこれからの時代の前進なのである。もはや物質主義では近代は前進できなくなっているのである。
結局沖縄を平和にしようとしても、沖縄だけの平和というものは実現不可能であり、沖縄を平和にするためには世界全体を平和にしなければいけないということである。米軍基地問題の解決には近代の武力主義に基づく世界秩序を超克した、超近代の秩序の在り方を構想しないといけないということである。
考察の課題は膨大になったが、こういう方向に考えるしか沖縄問題の根本的解決方法は見つからないと思う。

沖縄の個性の意義

沖縄の個性の意義

(1)はじめに

 最近は、沖縄問題を考えるうえで最重要な本質的課題は「沖縄の個性の意義」を探究することではないかと考え始めている。

 通常の安直な考察方法は、「沖縄と本土は民族は同じか違うか?」「同じならば沖縄は日本であり、違うならば独立が望ましい」という、単純な発想である。このとき「同じ」とみなされたら、沖縄の個性は無視されてしまう。「違う」とみなされたら、沖縄は日本から切り離されてしまう。私はこのどちらでもない考えを持っている。

 

(2)大和民族と琉球民族の統一

 私はこれまでの考察で、沖縄は独立すべきかどうかに対しては、琉球は薩摩の琉球侵攻や琉球処分、本土復帰で大和に段階的に統一されていったが、統一はまだ半ばであり、これからもさらに統一へ向かうべきであると結論した。

 それは次の考え方である。大和民族と琉球民族は縄文人を共通の祖先として持ち、しかし、琉球が本土と海を隔てているので異なる歴史を経て、大和との間に言語・文化に距離ができた。そして琉球は独自の琉球王国という国家を持ち個性ある琉球文化を花開かせた。しかし、江戸時代の薩摩の琉球侵攻以後は、民族の統一へと向かっているという考え方である。しかし、この統一はこれまでは琉球の意志を否定した統一であった。薩摩の支配では琉球には主権を認められなかった。明治以降は沖縄の文化に対するプライドは否定された。しかしこれからの統一は沖縄の個性を尊重した統一になるべきであると私は考えている。

 

(3)右翼の論調に対する私の見解

 沖縄の右翼は「琉球民族なんて実在しないのである。沖縄人は大和民族である。」と主張する。その精神構造には本土コンプレックスがあるように思われる。「沖縄的なものは劣っているのであり、大和的なものが優れている。そして自分はこの劣っている沖縄人ではなく、優れている大和人である」と思いたいのである。こういう人たちは民俗学的なことを考えるにしても、例えば沖縄の習俗としての宗教は本土の神道と同一であるということを認識して、沖縄的なものに価値を感じ取ろうとする。そして最たるものは、沖縄がいかに皇族と血縁が近いかということで沖縄人としてのプライドを持とうとする。まさに本土コンプレックスである。

 私はそうでなく、沖縄の本土と異なる個性にこそプライドを持つべきだと思っている。その個性でもっていかに日本の文化的・政治的・経済的発展に貢献するかを考えた方が本土にも沖縄にも建設的生き方ができると思う。個人の場合でも自己の個性を否定したら未来は拓かない。自己の個性・独自性を認識しそれを肯定し活かしてこそ未来は拓くのである。

 

(4)左翼の論調に対する私の見解

 沖縄の左翼一般は沖縄の個性を重視するが、それを沖縄と本土を切り離す方向で考えていく。その極論が沖縄独立論である。沖縄の個性を尊重するのは私と同じであるが、私はそれを本土と切り離す方向ではなく、大和と琉球の統一の方向で、その過程で大和と琉球の発展にいかに寄与するかを考えている。沖縄の個性が日本全体の発展にいかに寄与できるかという意味で、沖縄の個性の意義を考えることが、建設的態度であると思うのである。

 

(5)沖縄の個性で分かっていること

 沖縄民族の精神的傾向性で知られていることは平和志向であるところだと思っている。それは、縄文民族が1万年にわたって戦争をしてこなかったと言われているが、沖縄はその縄文人の血を濃く受け継いでいるからである。そういう理由から、沖縄は平和運動に大きく貢献できるのではないかと思う。しかし、日本全体に言えることであるが平和志向が非理性的になりがちである。「平和ならば軍事基地はいらない」とは確実に言えるが、それを「軍事基地が無くなれば平和」と勘違いしている。「基地のない平和な島沖縄」は沖縄左翼のスローガンであり、それを私は認めるが、それは平和を実現してから基地をなくすべきであり、いきなり基地を無くしたら大変なことになる。

 

(6)現在の沖縄の個性の日本への貢献

 現在沖縄は観光立県となり、沖縄の文化・気候・地理が観光資源として、日本人の精神の豊かさに貢献している。沖縄民謡が日本全体に流行しているが、それは沖縄民謡が癒しの音楽として日本人全体に受け入れられているからであろう。

 つまり、「沖縄の個性の意義とは何か」と明確に自覚しないでも、常識的認識で、すでに沖縄の個性が日本全体に貢献しているのである。

 

(7)さらなる貢献のために

 確かに沖縄の個性は無自覚的にも日本に貢献しているかもしれないが、さらなる貢献のためには、「沖縄の個性の本質は何か」を探究する必要があるだろう。

 「沖縄文化の独自性の本質は何か」、「それは日本の文化の発展にどう貢献できるか」、とかを考える必要があるだろう。それは例えば芸術と精神の関係を捉えた芸術哲学的考察が必要であると思う。そういうことを解明することによって沖縄と本土の関係が調和されていくだろう。そういうことを解明せずに、いたずらに独立を主張しても何も良くならないし、いたずらに沖縄は日本であるといっても、違うところを違うと明確に自覚しないと摩擦が生じて不幸を産むだろう。大和と琉球はどこが同じでどこが異なるかをはっきりさせてこそ調和のある関係を築くことができるのである。

 「沖縄とは何か」という問題は沖縄の学校では教えられていない。沖縄の歴史さえきちんと教えられていない。それは教育の大きな欠陥であると思う。本土と沖縄は何か違うとみな知っているが、沖縄と本土の関係はどうあるべきなのかということを知っている人は少ない。それで「沖縄の個性の意義は何か」という問いを立て考察し答えを出し、それを普及させることは重要な課題である。

 しかし、私はまだその問いを自覚的に立てたばかりで、まだ答えを持っているわけではない。ただそれを考えるべきであると認識したばかりである。

沖縄問題のまとめ

沖縄問題のまとめ
去年後半から今年初めにかけて、「沖縄問題」について考察して、結果をブログ記事にしてきました。
 それを紹介します。
 最初は(1)「日本にとって沖縄とは何か」2014/10/17
 
です。この段階ではまだ何も分からず、問題提起しただけです。琉球独立学会が独立論を主張しているのに見られるように、「日本にとって沖縄とは何か」は沖縄県民にも自明でないし、日本国民全体にとっても自明な共通認識には至っていないように思います。
 
 次は(2)「ウチナーンチュ(沖縄人)のアイデンティティ―構造」2014/10/19
 
で、沖縄論はそもそも沖縄人のアイデンティティ―問題であると認識しました。つまり、沖縄では、自分は沖縄人であるということよりも日本人であるというアイデンティティーが強い人は右翼的になり、自分は日本人であるというよりも沖縄人であるというアイデンティティ―が強い人は左翼的になります。そして、私自身が日本人アイデンティティーと沖縄人アイデンティティ―とで葛藤を引き起こし、整合的になっていないので、それこそが沖縄の根本問題ではないかと思い至ったのです。
 
次が(3)「大和民族と琉球民族の統一」2015/1/19
 
このとき沖縄人にとって、自分は日本人であるという日本人アイデンティーティーが正しく大和と合一して行くべきか、それとも自分は沖縄人であるという沖縄人アイデンティティーを持って独立の方が理想的なのかという二者択一を乗り越え、日本人アイデンティーティーと沖縄人アイデンティティーの両者を強く持ち、沖縄文化の個性を尊重したうえで大和と統合して行く方向が正しいという結論に至りました。
 
そして、(4)「琉球精神の意味」2015/2/15
 
です。これは沖縄が世界の臍であるという認識ですが、これが沖縄人以外に認められるかどうかは分かりません。自分でも自己中な感じがしますが、客観的思考の結論です。
 
最後の結論がこれです。(5)「大和―琉球統一の有機体模型」2015/3/16
 
です。これは「食べる」が「噛む」と「飲み込む」から有機的に構成されてますが、これと同じように「日本」は「大和」と「琉球」の有機的統一体であるという結論です。つまり、「噛む」と「飲み込む」は異なりつつ統一されて「食べる」が実現するように「大和」と「琉球」は異なりつつ統一されて本来の「日本」が実現されるという結論です。現在の沖縄問題は、「噛む」と「飲み込む」が整合的に統一されないで食べるという行為のトラブルが起きている状態に対応し、未だ大和と琉球の統一が完成していない状態と考えます。
 大和と琉球を比べれば大和の方が土地も人口も巨大なので、大和と琉球の統合というように、対等に扱うのはおかしいと思う人が多いのではないかと思いますが、しかし、文化的個性を見れば対等と見なせるのではないかと思います。
 この認識で私自身の日本人アイデンティティーと沖縄人アイデンティティーに整合的にまとまってきました。これで、これから沖縄はどこへ向かうべきかという問いに、自らの文化を崩壊させて本土化するのでもなく、自らの文化の個性を尊重して独立へ向かうのでもなく、自らの個性を大切にしつつ大和と統一へ向かうのが正しいという結論が出ました。
 しかし、これだけの記事はきちんとした理論とは言えず、まだ単なる着想でしかないので、今後この立場の理論(沖縄民族理論)をきちんとした理論に構築して行きたいと思っています。

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