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雷撃隊の攻撃。
昔日を偲んで http://www.warbirds.jp/senri/
15-38、「襲撃運動」訓練
最後に「襲撃運動」訓練が実施されます。 これは実戦形式の雷撃訓練です。離陸
して飛行場上空を旋回しながら編隊を組み、鹿島灘に向かって進撃を開始します。
標的を左前方に見ながら、1番機のバンクを合図に編隊を解散します。「単縦陣」を
作りながら、標的に向かって突撃を開始します。魚雷発射後は標的上空まで直進し、
次に左上昇旋回しながら退避します。そして、指定された空域に集合して再び編隊
を組みます。
雷撃は敵艦に対して発射角90度(真横)から実施するのが理想です。60度以下や
120度以上になると命中率は低下します。 しかし、転舵しながら高速で回避運動
を実施する敵艦に対して、最良の発射点を占めることは非常に困難です。そのため、
多数機で取り囲んで一斉に攻撃することで、その内の何機かが最良の射点を占める
ことができるような陣形を作るのです。
各種の陣形を作る要領は地上で教育を受け、編隊の位置により各機ごとに決められ
た行動要領を理解します。 またその当時「母艦戦闘法」と題する、搭乗員教育用の
映画がありました。 これは、索敵に始まり各機種が協同して実施する攻撃要領など
を映画にしたものです。
編隊を組んで進撃中、 「敵発見」で指揮官は、 1,0000メートル付近まで近寄り、
「トツレトツレ(突撃準備隊形作レ)」を発令します。 中隊から小隊へ、そして単機へ
と編隊を解散し「単縦陣」になりながら、敵艦を中心に円を描いた陣形を作ります。
陣形が完成する時期を見計らって指揮官は、 「トトト(突撃セヨ)」 を発令します。
全機一斉に敵艦に向かって突撃を開始し魚雷を発射します。この陣形を「馬蹄形
包囲陣」と呼んでいました。
ところが、この陣形では突撃準備隊形を作るのに時間がかかるので、その間に敵の
直衛戦闘機に各個撃破される恐れがあります。だから陣形は迅速に作る必要があり
ます。新しい戦法は、「敵発見」と同時に距離にかかわらず指揮官は「トツレ トツレ」
を発令します。 指揮官機は敵艦に向かって方向を変え進撃を開始します。 第2中隊
はその左側へ各機ごとに決められた間隔をとりながら、横隊に開いて増速して先行
します。第3中隊は同じく右側に展開しながら増速先行します。第1中隊も当然解散
して左右に間隔を開きます。 そして、左右両翼が指揮官機よりも前方に出て、敵艦
を両翼から包み込む陣形を作ります。
頃合いを見計らって指揮官は、 「トトトト(突撃セヨ)」 を発令します。全機が一斉に
敵艦に向かって方向を変え、海面すれすれまで高度を下げながら全速力で突撃して
魚雷を発射します。この陣形を「扇形挟撃」又は「鶴翼の陣」と呼んでいました。
☆今日の一言☆
虚無僧の尺八
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