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特攻隊出撃。
想いで話 http://www.warbirds.jp/senri/
13-6332、「捷一号作戦」を開始
アメリカ軍の比島進攻に際して、海軍は 「捷一号作戦」を開始しました。
作戦構想の概略は、レイテ島方面に来襲した敵上陸軍を、水上部隊の
主力である、 第二艦隊の主砲でこれを水際で壊滅させることてせした。
そのために、 第三艦隊の空母部隊を比島北方で囮となって行動させ、
敵の機動部隊を牽制します。更に、第一航空艦隊の航空攻撃によって
第二艦隊の作戦を支援させます。
ところが、海軍首脳部はこれ以外に別の思惑を持っていました。圧倒
的な生産力を背景とした、 アメリカ軍の戦力と、 補給もままならずに
撤退を続ける我が軍との戦力差を認識すれば、既に勝利の見込みは
ありません。それならば、如何なる時期に如何なる形で講和を結ぶべ
きかを探り、その機会を作ることでした。
レイテの敵上陸軍を殲滅すれば、アメリカ軍の進攻も一時的に頓挫し
ます。その時期が講和を結ぶ絶好の機会です。その機会を作るために
は、如何なる犠牲を払ってもこの作戦を成功させなければなりません。
そこで、大西中将が急遽第一航空艦隊司令官として赴任しました。
そして、第二艦隊のレイテ突入を成功させる手段として生まれたのが
「神風特別攻撃隊」なのです。戦果もさることながら「体当たり攻撃」と
いう非常手段をとることで、 海軍にはこれ以外には、もう眞面に戦う
力は残っていないということを、 重臣たちを通じて天皇に知らせよう
としたのです。
「そのようにまでせねばならなかったか。まことに遺憾であるが、
しかし、よくやった」
これは、十月三十日に戦況を奏上した米内海軍大臣に賜った、天皇
のお言葉です。また、及川軍令部総長には、
「まことによくやった。 攻撃隊員に関しては、誠に哀惜に堪えない」と
仰せられたと承わっております。だが、海軍首脳部が期待したお言葉
は、 「それほどまでになっているのか、 それなら早く和平を考慮する
ように」との一言でした。
しかし、陛下のこのご認識には止むを得ないものがります。空母部隊
の囮となっての協力、航空部隊の死を賭しての特攻攻撃、更に、相討
ち覚悟でレイテに突入せよとの願いを込めて発令した、
「天佑ヲ確信シ、全軍突撃セヨ」
との聯合艦隊司令部からの電報も無視して、第二艦隊はレイテ突入を
断念して反転しました。大艦巨砲主義の古い思想の重臣たちが、戦艦
大和以下の艦隊主力が帰還したことで、飛行機が少々減っても海の守
りには問題ないとの判断をされたとしても致し方のないことでした。
☆今日の一言☆
誰か烏の雌雄を知らん
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