老兵の繰り言

「特攻隊」の生き残りが後世に語り継ぐ鎮魂の記録です。続いて、自衛隊草創期のうら話などを紹介致します。

2白菊特攻隊

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2-27、飛行術練習生卒業

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             百里原航空隊 第37期飛行術練習生卒業記念。
後列       杉山・田中・内田・上原・佐伯・石橋・寺門・小林・吉田・今野
3列目    川崎・江藤・島原・平原・穂坂・梶山・田中・福迫・永末・石川
2列目 酒井・平岡・†増子・†高尾・†春原・†横山・加藤・†桐畑・†吉池・†須藤・藤井・出
前列    †五十嵐 ・  平野 ・  橘 ・  後藤 ・ †西森 ・  †中西 ・  ◇◇
     ライフジャケットを着用しているのが卒業生。 †印 特攻戦死された教官・教員。


白菊特攻隊
          27、第37期 飛行術練習生卒業

 昭和19年12月25日、我々24名は第37期飛行術練習生を卒業した。鹿児島海軍航空隊に
入隊以来1年5ヶ月、厳しい訓練の連続であった。ここに漸く一人前の搭乗員として戦列に参加
することとなったのである。実施部隊の配属先は次のとおりであった。


903航空隊(館山基地)
近野信雄・吉田実・梶山功・内田美昭・永末千里

210航空隊(明治基地)
艦攻隊(攻撃254飛行隊)
上原俊一・福迫満・石橋光男・田中一夫・穂坂信也(後931空へ)

艦攻隊(攻撃256飛行隊)
平岡健哉・石川繁・出直敏・島原芳高・酒井知通・小林毅

陸偵隊
藤井憲次・江藤光總・寺門静夫・佐伯與志男・川崎久次郎

鈴鹿航空隊
横田啓二・杉山省治

大井航空隊
平原武則

百里原航空隊
(殉職)浅井勇三・中根良夫・石徹白郁夫

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            ☆神風特別攻撃隊 第一・第二・第三正気隊の勇士。
後列 山田二飛曹・前田二飛曹・桐畑上飛曹・星野二飛曹・弥永二飛曹・上田候補生・岩崎少尉・江名少尉
中列 有池上飛曹・根岸二飛曹・正久上飛曹・加藤二飛曹・須田少尉・小田切少尉・須賀少尉・菅沢二飛曹
前列 分隊長 ・ 飛行隊長 ・ 副 長 ・ 司 令  ・  飛行長 ・ 五十嵐中尉 ・ 安達少尉


白菊特攻隊
         26、九七艦攻最後のご奉公(三)


    ☆神風特別攻撃隊 第一正気隊 搭乗割。

一番機  操縦 少  尉 須賀 芳宗  (東京・予備14期・立大)
       偵察 少  尉 岩崎 久豊  (山口・予備14期・中大) 
       電信 二飛曹 弥永 光男  (福岡・甲飛12期)

二番機  操縦 上飛曹 桐畑 小太郎 (大分・丙飛4期)
       偵察 少  尉 安達 卓也  (兵庫・予備14期・東大)
       電信 二飛曹 菅沢   健  (千葉・甲飛12期)

    ☆神風特別攻撃隊 第二正気隊 搭乗割。

一番機  操縦 上飛曹 有池 慶信   (東京・予備練13期)
       偵察 中  尉 五十嵐 正栄 (新潟・予備13期・大阪師)
       電信 二飛曹 根岸 幸一  (埼玉・乙飛18期)

二番機  操縦 候補生 上田 隆保  (福岡・生徒1期・興亜専)
       偵察 一飛曹 星野 省平  (新潟・甲飛12期)
       電信 二飛曹 山田 新八郎 (岐阜・甲飛13期)

    ☆神風特別攻撃隊 第三正気隊 搭乗割。

一番機  操縦 少  尉 小田切 徳一(山梨・予備14期・日大)
       偵察 少  尉 堀江 荘次  (奈良・予備13期・東京農大)
       電信 二飛曹 村田 正作  (高知・特乙1期)

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            ☆神風特別攻撃隊 皇花隊の勇士。
後列     吉池上飛曹・井ケ谷二飛曹・戸倉二飛曹・須田少尉・加藤二飛曹・□□・高橋二飛曹
中列 藤田少尉・遠藤二飛曹・足立少尉・清水上飛曹・□□・成谷上飛曹・村田二飛曹・□□・□□・吉田中尉
前列            橘大尉  ・ 飛行隊長  ・ 司 令  ・ 飛行長  ・ 畑中尉


白菊特攻隊
         25、九七艦攻最後のご奉公(二)



   ☆神風特別攻撃隊 皇花隊 搭乗割。

一番機  操縦 上飛曹 清水   清 (広島・甲飛6期)
       偵察 中  尉 畑   岩治 (東京・海兵72期)
       電信 二飛曹 高橋 賢光 (愛知・甲飛12期)

二番機  操縦 上飛曹 成谷 広一 (東京・甲飛10期)
       偵察 少  尉 藤田 州司 (愛媛・予備13期・秋田鉱専)
       電信 二飛曹 戸倉   勝 (香川・甲飛13期)

三番機  操縦 少  尉 足立 芳郎 (東京・予備13期・早大)
       偵察 中  尉 吉田 種三 (青森・予備13期・仙台高工)
       電信 二飛曹 片谷 有三 (青森・甲飛12期)

四番機  操縦 上飛曹 吉池 邦夫 (東京・乙飛16期)
       偵察 少  尉 三好 重成 (愛媛・予備13期・法大)
       電信 二飛曹 遠藤 徳敏 (山形・乙飛18期)


四番機操縦員、吉池上飛曹は私のペアの教員でした。60年後の今でも、
当時の面影が眼前に彷彿とします。

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         ☆神風特別攻撃隊 常磐忠華隊の勇士。
後列 高尾上飛曹・横山少尉・田辺飛曹長・田沢少尉・横山上飛曹・増子上飛曹
中列 酒巻少尉・右高中尉・西森大尉・中西中尉・滝本少尉・川野少尉
前列 須藤二飛曹・石原上飛曹・春原上飛曹・阿部二飛曹・田中二飛曹・奈良二飛曹


白菊特攻隊
         24、九七艦攻最後のご奉公(一)

 当時第一線部隊には、新鋭機「天山艦攻」が配備されていた。われわれが訓練に使用し
ていた九七式一号艦攻は、既に使用限度を越えた感じで、エンジン・機体ともいろいろな
故障が続出していた。同じペアの川崎練習生がやはり故障で脚が出ないため、応援に離陸
した飛行機に同乗した整備員から手先信号と指示板を使っての指導により、操縦しながら
脚操作部分のカバーを外し、故障を直した事例もあった。

 当時われわれは、暇さえあれば古い機体の点検を行い、ビスの緩みなどを締め付けるた
めドライバーは常時持ち歩いていたのである。

 この使い古しの九七艦攻に、最後のご奉公の機会が与えられた。翌二十年四月、当時の
教官や教員を中心にして編成された「神風特別攻撃隊」の使用機として、鹿児島県の串良
基地へ進出した。そして、「菊水二号作戦」が発令されるや、勇躍して串良基地を発進し
たのである。離陸と同時に収納された脚は、再び大地を踏むこともなく、沖縄周辺の海上
に砕け散ったのである。

 彼ら「特攻隊員」は、私たちを手とり足とりして一人前の搭乗員に育て上げた親鷲たち
である。あたら豊富な経験と優秀な腕前を、ただ一回の「体当たり攻撃」で消耗するとは、
真に不経済な戦法と思われてならない。

 彼らに、新鋭機「天山艦攻」で夜間雷撃を敢行させれば、「体当たり攻撃」以上の戦果
が期待できたはずである。いや使い古しの九七艦攻であっても、夜間雷撃を反復すること
で、昼間強襲の「特攻隊」に、決して劣らぬ戦果を挙げたであろうと確信する。

 またこの出撃では、魚雷の機械部分を切り離し実用頭部だけに改造した、特攻機専用の
ヒレのない爆雷が、初めて使用された。そして、全機目標に突入して、多大の戦果を挙げ
たことが、戦果確認機によって報告された。聯合艦隊告示第一四三号により、その功績が
全軍に布告されたのが、せめてもの慰めである。

   ☆神風特別攻撃隊 常磐忠華隊 搭乗割。

第一小隊
一番機  操縦 大  尉 西森 秀夫 (福井・予備9期・岐阜高農)
      偵察 飛曹長 田辺 武雄 (鹿児島・偵練35期)
      電信 上飛曹 春原 宗治 (長野・乙飛10期)

二番機  操縦 中  尉 右高 武男 (愛知・予備13期・東京高師)
       偵察 少  尉 滝本 義正 (山口・予備13期・山口高商)
       電信 上飛曹 石原   勝  (北海道・乙飛16期)

三番機  操縦 上飛曹 高尾 重夫 (山口・操練54期)
       偵察 少  尉 酒巻 一夫 (埼玉・予備14期・中大)
       電信 二飛曹 須藤 岸雄 (埼玉・乙飛18期)

第二小隊        
一番機  操縦 中  尉 中西 達二 (山口・海兵72期)
       偵察 少  尉 田沢 義治 (東京・予備13期・一早高)
       電信 二飛曹 阿部   正 (東京・乙飛18期)

二番機  操縦 上飛曹 横山 安詔 (鹿児島・丙飛8期)
       偵察 少  尉 横山   保 (宮城・予備13期・明大)
       電信 二飛曹 田中 宏平 (岡山・甲飛12期)

三番機  操縦 上飛曹 増子 定正 (福島・丙飛8期)
       偵察 少  尉 川野 博章 (兵庫・予備14期・明大)
       電信 二飛曹 奈良 営太郎(秋田・乙飛18期)

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               犠牲となった中根君最後の姿(前列左)。


白菊特攻隊    
         23、事故の原因は技量未熟?
 
 事故の原因は、三番機操縦員の技量未熟として片づけられた。しかし、その誘因は訓練
計画の不備にあると考えられる。編隊解散から魚雷発射までは問題ないにしても、編隊集
合に疑問が残る。

 出発前の編隊集合要領についての指示は、
「集合地点、涸沼上空、高度二千メートル、右回り」であった。ところで、大洗崎の突堤
を標的にして、南東方向の海上から魚雷発射を行い、左上昇旋回をしながら涸沼上空に集
合すれば、そのまま左回りで編隊を組むのが合理的である。

 また、この右回り集合の指示が、私の参加をためらわせた理由でもあった。右回りでの
編隊集合では、四番機は編隊の外側を必死になって追いかける格好になる。左回りの集合
だと内側にいるため一番機の方が近づいてくるので、馬力の不足をそれほど気にしなくて
すむのだ。

 当日の状況は、発射運動を終わった一番機が、大きく左に上昇旋回しながら涸沼上空に
達した。ここで計画どおり右旋回に切り替えようとした。だが、二番機は内側のコースを
近回りして、既に定位置に付いていた。

 やや遅れた三番機は、一番機の行動に疑問を持ったに違いない。右回り集合の指示に対
して、左旋回している一番機と、左旋回のまますでに編隊を組んでいる二番機を見て、現
況に応じて、左旋回のまま編隊の位置につこうとした。そして、その予想進路へ先回りし
ようとしたものと思う。

 次の瞬間、一番機は予定の右旋回に切り替えたのだ。そのため、増速して余力の残って
いた三番機の左翼端が、一番機の尾翼に接触、そのまま左に滑って二番機に衝突した。そ
の結果、二番機と三番機はともに操縦不能となり墜落したのである。

 初めから、左回りでの集合を指示し、編隊の集合が完全に終わるまで、急激な操作を控
えていれば避けられた事故であると断言できる。もし私が、あの飛行機で四番機として参
加していれば、馬力が弱いため、三番機より更に遅れて追従し、眼前でこの惨事を目撃す
ることになっていたであろう。

      * 
 私はその数日前、同じ飛行機で事故寸前の体験をしていた。その日も大洗崎で単機での
雷撃訓練を行い、飛行場上空に帰った。私の操縦で後席も練習生の互乗で教員は乗ってい
ない。鼻歌まじりであった。風向を確認して「誘導コース」に入った。そして、脚出しの
操作を行った。ところが、どうしたことか右脚が出ない。脚の表示灯は赤のままである。
さあ大変、故障したのだ。直ちに状況をメモして指揮所に投下した。

次に、後席に指示して、偵察席の横にある「手動脚出し装置」を操作してもらった。と
ころが、ハンドルが折れるほど力を入れても、びくともしないと言う。仕方がないので少
し高度を上げて、降下から急に引き起こしたり、横滑りしたり、思い付く処置をいろいろ
と試みた。だが、依然として右脚は収まったままである。

 初冬の太陽は西に傾き、夕暮れが迫ってくる。不時着するなら明るいうちの方が安心で
ある。燃料は十分にあるが、今となっては逆に燃料が残っているのが心配になってきた。
万策尽きて胴体着陸を決意した。

 指揮所にその旨を連絡し、座席バンドを締め直し、再び「誘導コース」に入った。次に、
胴体着陸を少しでも安全にするため、出ていた左脚を収納した。これは以前、予備学生の
教育を担当している隣の分隊の久保教員が、 胴体着陸をして全員無事だったのを偶然に見
ていたからである。フラップを降ろし、第四旋回を終わってパスに乗った。

 地面がぐんぐんと浮き上がってくる。眼高七メートル、静かにエンジンを絞った。突然
「ピー」とブザーが鳴った。慌ててスロットルレバーを全開し、接地寸前でやり直した。
九七艦攻は、艦上機で初めて引込脚を採用した飛行機である。だから、慣れない操縦員に
脚の出し忘れを知らせるために、脚を収納したままでエンジンを微速に絞ると、ブザーが
鳴る構造になっている。この装置が作動したのである。

 この警報の意味を承知していながら、とっさにやり直しの操作を行ったのである。胴体
着陸に対する不安が無意識にそうさせたのかも知れない。それとも、火災の発生を防止す
るため、あそこでメインスイッチを切れという暗示だったのかも知れない。

 再び「誘導コース」を回りながら、念のためもう一度脚出し操作を試みた。すると今度
は、何の支障もなく、左右とも青灯に変わった。脚が出たのである。込み上げてくる嬉し
さに胸を弾ませながら無事に着陸した。列線はすでに撤収されていたので、薄暗くなった
飛行場を格納庫へと急いだ。

 恐らく最初に脚出し操作を行った際に、右脚のケッチが完全に外れなかったのであろう。
だから、いくら油圧をかけても、脚は出なかったのである。また、手動ハンドルがビクと
もしなかったのもうなずける。


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