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4級賞状受賞当時の会計隊一同。
自衛隊うら話
5-161、事故処理には万全を期しました
現在自衛隊の「殉職」に対する考え方は、旧軍におけるそれと大きな開きがあります。それは、
旧軍のように「戦死」と比較対照されないからです。また公務か非公務かの判断にも部隊指揮
官の人格が反映されます。だが、同じ公務死亡と認定されても、その内容は千差万別です。
航空機事故についても同様です。スクランブルの指令を受けての行動中で、止むを得ない事故
もあるし、これに準ずる訓練実施中の事故もあります。これらは、自衛隊の任務遂行のための
貴い犠牲であり、またそれによって貴重な教訓が遺されるのです。
ところが、中には疑問の残る事故もあります。例えば、本来の任務を逸脱し、上司の許可も受け
ずに意識的に訓練空域を遠く外れて飛行し、同乗させた整備員に迎合して気象状況も考慮せず
に低空飛行を行って山腹に激突した事例です。
当時者は生命で代償を払います。部隊側は貴重な飛行機を喪失したうえ、捜索や遺体収容それ
に後始末と、費用と時間の浪費を重ねる結果となります。 そのうえ新聞種にでもなれば、恥の
上塗りです。 関係者はこれらの対応に悪戦苦闘します。航空自衛隊の正常な発展のためにも、
この種の事故は撲滅したいものです。
それには、 訓練中の「殉職」は名誉ではなく恥辱であるという旧軍時代の考え方を復活させる
必要があると思います。 死者を鞭打つ気持ちは更々ありません。しかし、公務中であればいく
ら本人の不注意が原因の事故であっても、すべて名誉であるかのように取り扱う現在の風潮は
改めるべきではないでしょうか。
自衛隊最後の勤務地、第12飛行教育団は思い出多い場所でした。編成単位部隊としての功績
が認められ、空幕より「4級賞状」が授与されたのです。 自衛隊最後の勤務に華を添えました。
これも部下隊員の協力によるものです。ありがとうございました。
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