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私の名はセフィロス、本名は私も知りはしない。今日からようやく休暇(本当は一昨日からだが)なわけだが、正直休日をすることに私は枯渇している。 そんなときに思いついたのがなんてことはない、フィアルーと行く、ミッドガルでの買い物だ。ん?何故急に買い物なのかだと…? …ジェネシスがだな、提案してきたんだが、なぜかそれで絶対にフィアルーが喜ぶと言い張って聞かなかったんだ(前回意気投合していたしな)。とにかく、行って来た。 ○月×日△曜日 初めてではない、だがミッドガルの街を下層まで降りてきたのはかなり久しぶりだ。 (街の上層に行く提案ははアンジールに駄目出しされた) フィアルーも好奇の目で辺りを見回している。……どうやら来たことがないらしい。 「お前はここに来たのは初めてなのか?」 「はい、こういう所には来た事は一度もありません。」 「そういえば、神羅の連中から以前追われていたな。今は私が管理許可を得ているから良いが、以前はどこで暮らしていたんだ?」 「……あ、その……言いたくありません…。」 ……まぁ、言いたくないのなら、無闇に聞いても仕方がない。別に興味あって聞いたわけではないしな。 さて、買い物と言ったら、やはり最初に行くべき所は… 「あの、ここはどういう所なのですかー?」 「ん?別に普通のマテリア店だが…。」 やはり、ここも初めてだったか。ここはマテリア店と言って、下層の店でも比較的普通に営業しており、 実践でも使えるが希少なマテリアをショーケースに飾り展示している。もちろん購入も可能だ。最近足らなくなったマテリアがあったことを思い出したので買いに来たのだが、ではさっさと終わらせた方が…。そう考えたその時、 「へえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 ……フィアルーがショーケースに張り付いた。 「なんだ、気に入ったのか?」 「いえ、私前にも言いましたけど魔法の波…みたいのが見えるので、それがとっても綺麗に感じて。」 はっとマテリア群を見るが、私の目には特に何もうつっていない。…やはりこいつにしか見えていないようだ。 「……私の目には何も見えないが…」 「あっ、す、すいません。」 慌てて取り繕うフィアルー。 「いや、そのまま、気の済むまで見ていて構わないぞ?」 「え……?」 元より、私には買い物を慌しくする理由がない。こいつだって息抜きをしたいだろうからな。 (まぁ、勝手に居座って仕事しているんだが) 「じゃ、じゃあ遠慮なく。」 再びショーケースにぺたりとくっつく。……何やら物珍しそうな視線を感じるが。まぁ、たまにはいいだろう(たまにではないが)。 マテリア鑑賞&購入も終えたところで、次はどうするか・・・ 「あの、セフィロスさん。」 「ん?」 グ〜〜〜〜 「……………(照)。」 「…………………。」 どうやら、腹が減ったらしい。素直な体だ。 「何か食べるか。」 「……す、すいません。」 私たちは簡単なレストランに入った。もちろん、こんな下層のエリアで食事をとるのは私にとっても初めてだ。少し興味が湧く。…と、店員がやってきた。 「お客さん、ソルジャーですか?随分ここいらでは珍しい格好をしていますね。」 「そうか?」 「お連れの方も美しくていいですね……」 バッ ジャキ 「動くな。今握りかけたナイフを床におけ。」 「くっ、誰が!あんたらは囲まれてるんだぜ。」 ワラワラと回りから三下なゴロツキが現れた。まったく、なんて店だ。 その数12人……ソルジャーを侮り過ぎている。 「へっへっへ、そのデカイ刀とじょーちゃんを置いて行きな。」 「せ、セフィロスさん……この人達さっきの『まてりあ』というのを持っています。」 「何?」 ……私には見えない。だが、こいつが言うのならそうなのだろう。まぁそのくらいでないと襲う度胸も湧かないのだろう。 「ちっ、そこのじょーちゃんなんで分かった?…まぁいい、こいつで死んじまいな!!」 ポケットからなんらかのマテリアを取り出そうとする雑魚、だがその努力は無駄に終わる。 シュバッ 「へ?」 ゴロツキは一瞬で動けなくなった。なんてことはない、数箇所を切り刻んだだけなのだが。 「う、嘘だろ……なんだよ今の…?」 「お前達も切られたいのか?」 「う、うわああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 バタバタと逃げていく、情けないことだ。 「もう大丈夫だ。フィアルー……」 「い、今、あなたは人を殺したのですか?」 「?……ああいや……」 「私は……人の命はもっと尊い物だと思います!」 「…………。」 「どんなに悪い人でも、簡単に命を消し去ってはいけないのです……!」 タッ そう言って、フィアルーはどこかへと走っていった。…命が尊い、か。 さっきのゴロツキは動けなくするために切っただけで、急所をはずしたため死ぬことはないのだが…… 「…………ちっ。」 追いかけるしかないか、後でジェネシス達に何を言われるか分からないしな。
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『セフィロス日記』
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私の名はセフィロス、本名は私も知りはしない。最近は物騒な日記を書いていたのだが、どうやら今回はおだやか路線で書けそうだ。 ただし、それは前回の視点からの話であって、この私自体の感想で言えば、今回も・・・ 少し疲れたな。 ともかくも始まりだ。 ○月×日△曜日 今日から3日程休暇だ。 本当は昨日からだったんだが、前回の日記でも書いた緊急任務のおかげで、 結果的には今日からが休暇となる。 ・・・しかし、私にはすでに今日の予約が入っているのだ。こういうのも休暇と言うのだろうか? 何にせよ行くのだからと覚悟を決め、文句もそこそこに私は目的地に向かった。 私が向かった所、それはニブール平原に存在する巨木パノーラグラウンド通称『バカリンゴの天国』 そう、私はこれからジェネシスとアンジールとでバカリンゴの料理法を研究しに行くのだ。 これは年に1回は『バカリンゴを食べに行く』と言う命題で行われている。これでも私はフィアルーの来るまでは(来た後もだが)神羅特注オーダーを注文せずに自分で食事を作っていた(疲れていない時は)。 ジェネシスはジェネシスでリンゴの調理についてはとても熱心だ。 アンジールもやる気を出せばすぐに上達する。 まぁ、だからと言ってなぜこの3人が協力してリンゴの調理方法を思案しなけばならないのかは甚だ疑問ではあるか。 ・・・さて、目的地には到着した。飛行機でも見えていたが近くで見ると相当巨大に感じる。 ん、なんの話かって? もちろんパノーラグラウンドの話だが。 パノーラグラウンドは世界でも2本しか生えていない世界最大のリンゴの木なのだ。 その大きさは400メートルを越えていて、無論飛行機からも普通に確認することが可能だ。 と、どうやらジェネシスとアンジールが到着したらしい。少し遅れてやってきた飛行機から二人は悠々と降りてきた。 「すまん、少し遅れた。」 「なに、構わないさ。」 「だってさ、良かったなアンジール。」 「って、お前も遅れただろうジェネシス。」 「ふーまぁいい、それより早くいくぞ。」 軽い雑談をしながら(もっとも私はあまりしなかったが)私達はパノーラグラウンドへと向かった。 目前に見えていながらパノーラグラウンドまでの道のりは少し時間がかかった。 山が険しすぎるのだ。一般人では上ることすら出来ないだろう。これは自然のままの状態で残すことによってこの巨木を守っているのだが、流石の我々でも根元到着まで2時間かかってしまった・・・。 「着いたか。」 ・・・この光景も少しひさしぶりだな。自然が生み出した神秘の光景、根元からは魔洸があふれ出し今にも噴出しそうである。さらに根だけではない。魔洸の力を何百、何千年と吸ったこの木は全身が青い輝きで満たされているのだ。普通魔洸の力をすった植物に成長はないはずなのだが、この木は明らかにこの条件化で成長してる。自然とは不思議なものだ。写真も撮ったため掲載しておく。 さて、根元には到着した。あとはパノーラホワイトの収集だが、これは私達の仕事となる。 大変に巨大な木だが、クラス1stのソルジャーならば登れない程ではない。すばやく上っては抱えられるだけのリンゴを持って降りる。この作業の繰り返しだ。だが、それだけの作業にも私達3人は再び2時間ほどの時間がかかってしまう。・・・やはり今日は疲れる日だ。 収集が終わり私達は近くに立地しているホテルで休憩をとった。もちろん、休憩後はパノーラホワイトの調理である。 しかしながら、ここで製作した調理法をこの場で公開することは出来ない。これも仕事なのだ。このリンゴ料理はジェネシスが管理するファンクラブで使われることになっている。 どうしてもみたい人はそちらへ行ってくれ。 そして時は過ぎ、別れの時間が訪れた。もちろん私は(精神的に)疲労しきっているが、これで帰れると思うと嬉しいやら空しいやら。ここでは書けなかったが今日の料理作業は雑談も交えて少し楽しかったのだ。まさに交流会と言っても差し支えないくらいに。 「ふぅー、今日は例年に勝って疲れたな。」 「おいおいセフィロス。お前もおいしそうにリンゴ食べていたろ。」 「無論、ここのリンゴはおいしかったが・・・。」 「ならそれでいいじゃないか。」 「ジェネシス?」 「リンゴの奥は深い。ここのパノーラホワイトは特にな。そんな食材を上手く調理出来たんだ。最高の一日だったじゃないか(嬉)。」 「・・・・・・あー、いやそうではなくな。」 「?」 「つまりだな、ここのリンゴはおいしいという意味で・・・。」 「・・・・・・・・・・つまり、俺の調理でおいしくなった訳じゃないのか?」 「いや、お前の調理は中々だった。」 一瞬危ない空気になりかけたがこれは本心だ。 「ただ、さっきの言葉の意味を訂正しただけで・・・。」 「セフィロス、フォローは不要だ。大丈夫だ、俺にだって意地がある。」 「ん?」 「いつかお前が食べた瞬間喜びで埋め尽くされて失神するような、そんな料理を作ってやるぞ。」 「ジェネシス・・・・・・。」 どこか意思疎通が出来ていないような気がしたが。アンジールもほっとしているし、これはこれでアリ…なのか?というか、この行事はまだまだ続くってことなのか・・・。 とにもかくにも私達は帰りの飛行機に乗り込む。私以外の二人は今日だけが休暇日なのだ。今日疲れた体で重要な任務をこなせるかが少し心配だが、多分大丈夫だろう。 なんたって私の強く逞しい友人達なのだから。飛行機から再び見える広大で壮大なパノーラグラウンド。 「多分また戻ってくるぞ。」 「ん、何か言ったか?セフィロス。」 「いや、なんでもない。」 私の言葉に一瞬ほんの一瞬だけ木が光ったような気がしたと言ったら、諸君らは随分と笑うのだろうな。 ところで、帰った所で私の帰った後の予定は今のところ存在しない。一体どうしたものか。 ・・・とりあえず、まともな休日を過ごしたいと思った今日この頃だった。 おまけだ 「フィアルー、いるのか?今帰ったぞ。」 「あ、セフィロス。」 「・・・・・・?なぜ急に呼び捨てなんだ?」 「いやあのーゼイェイシス?」 「・・・ジェネシスのことか?」 「あ、そうだった、ジェネシスさんが『セフィロスさんなんて硬くて迷惑だ。呼び捨てにしろ。』って言ってたんでやってみました!どうですか、セフィロス?」 「やめろ・・・。」 ソルジャー達へ送る言葉 「自然の力は偉大だ。越える気で努力しろ。」
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私の名はセフィロス、本名は私も知りはしない。前回とは打って変わり、今回はこれから来る休日についてのプランを考えるとしよう。と思っていたのだが。 ・・・・・・今日の任務も特に何も起こらなかったかため、思いたいため、あまり書くこともないのだが、書くとする。 ○月×日△曜日 神羅にも休日は訪れる。何故ならソルジャーだからと言って、傷を高速回復させることが出来る者はごくわずかしかいないからだ。 私も高速回復は出来るのだが、やはり心にも安らぐ時間を与えた方が良いため、休日を四日程得ることにした。 さて、では今私は休日とやらを満喫できているのか? 残念ながら、そうではない。これは休日とは言わないのだから。 ・・・・・地獄だ。 そろそろ現状を教えるとしよう。ここは神羅カンパニーの宝条専用研究所だ。薄暗いのだが天井に浮かぶライトによって研究所内の様子は意外とはっきりと目に映る。もちらん、見たくもない怪しげな機械や実験に使用されたであろう謎の肉塊も目に入る。まるで心臓のように鼓動するその塊については考えまい。 さらに目の前では豊富な種類の召喚獣が暴走状態にある。・・・これは罠だ。 私は休暇をとったのだ。とったのだが、本部から緊急の呼び出しがかかった。宝条の研究室でどこかのバカな助手がバカをしてバカなことをしでかしてくれたらしい。本当に最悪だ。 つまりは研究対象の開放である。 研究所の召喚獣はほとんど開放されており、広大な研究所ないで暴れまわっていた。 一体何をどうしたらこう言う状態になるのか・・・。まぁ文句を言っても終わらない、いつまでもこんな所に居たら私の気分まで暗く沈んでしまいそうだからな。 召喚獣なら、戦闘で破壊しても存在が消えることはないか。召喚石に戻るだろう。 まずは弱い召喚獣を一掃することを考えた。ザコ退治といえばマテリアだ。 私はそれなりに強力なマテリアのクエイクを発動した。クエイクは地を揺るがす魔法だ。 ズグゴゴゴゴ それだけで小さめの召喚獣は地に倒れていく。やはり所詮捕まる程度の召喚獣、次々と石に戻っていく。次は中型の召喚獣だが。これは刀のなぎ払いで対処することにした。 正宗の長さはこういった場合に役に立つ。この長さは敵を一振りで一刀両断して再起不能に出来る。 一瞬で三匹の召喚獣を大破させる。と、 「グゴォォォォオォッォォォォォッォォォアアアアアアアアアアアア!!!」 異常な叫び声が辺りに響き渡った。振り返るとそこにいたのは初めてみる謎の召喚獣だ。 いや、それは筋肉脂質のモンスターと言っても良いかもしれない。ぐちゃぐちゃに繋がった五体、口から出ている止まる気配のないよだれ。 ・・・宝条の研究の産物か。 よくもまぁこんな生物を作れるものだ。常人なら気が狂っても不思議ではない位だが、おそらくこういった場所も神羅からは高く買われているのだろうな。とりあえずは破壊するか。 先に動いたのは敵の方だ。脳みそが小さいのか、その化け物は真正面から突っ込んでくる。かわすのは簡単だが、こいつにどんな能力があるのか分からない、一気にけりをつけてやろう。 私は正宗をゆっくりと構えた。受けるのではない、力をためた上でのカウンターだ。 迫りくる怪物を冷静に見定める。そして見つけたのは体を結び付けている中心の縫い目。 「そこか。」 一閃。縫い目を貫くと怪物は一瞬で声もあげずに朽ち果てた。影も形も残さず。 おかしい・・・脆い、脆過ぎる。宝条が製作したのならもう少しタフでもおかしくないはずだが。 それに、いくら研究過程で出来たとしても、召喚獣が石に戻らないのも違和感を感じる。いくつかの召喚獣を合体させてつくったのならまだ分かるが、さっきの怪物はどう考えても一匹のモンスターが基盤となっていた。それならば、その基盤であるモンスターの召喚石のレリーフがその場に残るはずだが。 その後他の召喚獣をすべて倒し、その任務は終了に至った。 だが、疑問は残る。だいたいこの研究所だって神羅が選んだ人材がきちんと運営しているはずだ。こういうこと事態がかなり珍しい。それにあの怪物・・・本当に宝条の製作物か? 任務終了後に宝条に確認に行った(とても嫌だったが)。 「おい、宝条。研究所内にとても召喚獣とは思えない怪物がいたが、あれはお前製作か?」 「怪物〜?おいおいセフィロスぅ〜私が作っているのは別に怪物ではな・・・」 「論点をずらすな。呼び捨てで呼ぶな。・・・で、どうなんだ?」 「あそこは第6研究室召喚獣観察所といってだなぁ、現存する召喚獣の研究及び観測、育成を行う場所だ。だから私の作品があそこにいるわけがない。たまに失敗作が出来たりもするが、そういうのも私はきちんと番号記録して保管してある。居なくなれば気づくはずだ。」 「そうか・・・。」 宝条のいうことにも一理ある。こいつが本当の事を言っているかは疑わしいものだが、大体こいつが自分の保有する研究所を攻撃するメリットが考え付かない。そうすると、あれは・・・。 「もしも〜だ。」 「ん?」 「もしも君の言うように私の研究所になんらかの怪物がいたのなら、それは神羅を襲撃しようと考える輩のモンスターの可能性が高い。私作品に見えたと言うことはなんらかの肉体改造を施していたのだろう? それには明確な敵意を感じる。」 「やはりそうか。」 どうにもこの組織には敵が多い。まだ見ぬ存在がモンスターに改造手術を施すさまなど想像したくもないが(知っている相手でも十分嫌だ)、それが神羅だけではなく、住民まで攻撃するようになったなら、その時は・・・作った奴まできっちりと止めなければならないな。 神羅に勤める者として。 おまけだ 「やれやれ、とにかくこれでようやく休暇に・・・ん、電話か。」 「セフィロスさん、少し良いですか。」 「フィアルーか、どうした?」 「いやあのー、さっきアンジールさんとジェネシスさんって人から連絡があって、なんかメッセージを伝えといてくれって。」 「そうか、で、なんと言ってきたんだ?」 「えーと、『休暇を取ったのならバカリンゴを食べに来ないか』って。何ですかねバカリンゴって?」 「!!!・・・・・・・・・・分かった。ありがとう。」 ブチッ 「はぁー、アンジールのおせっかいが。」 ソルジャーへ送る言葉
「・・・疲れることも大切だ。」 |
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私の名はセフィロス、本名は私も知りはしない。久しぶりの更新の理由は・・・特にないな。 |
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私の名はセフィロス、本名は私も知りはしない。前回で一気に待機命令と神羅への信頼を失った私だが、今日は新しい神羅兵を選別することになった。 |



