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【真珠湾攻撃エピソード1】 真偽の確認 出品された計器が絵画の様に、作者のサインがあったり、無二の品であれば真偽の確認は簡単です。 しかし、このブースト計が70年前に真珠湾で入手した事を、裏付ける資料は全くありません。 入手時の記念撮影などがあれば話は簡単ですが、日本との戦争が始まったばかりの緊迫した状況です から無理な話です。 せめて、入手した当時に書かれた父親の説明書きでもあれば良いのですが、 説明文によれば父親が若い頃の思い出の品として家宝として大切にしていたものであり、 まさか年老いて、自分の医療費の為に売却することになるとは考えてもいなかった事でしょう。 重要な事は、真珠湾攻撃に由来する物であるかどうかを、どう見極めるかです。 アメリカのオークションは、日本のオークションに比べ基本的にフェアーだと思います。 私はアメリカのオークションを数多く経験していますが、一度も騙された経験がありません。 経験的、感覚的に怪しい出品かどうかは、見極め出来ます。 その意味で、このオークションは企業出品ではなく、誠実な個人の出品である事がすぐに判別出来ました。 また、この種の計器はレプリカの可能性はありますが、作為的な偽造品は無い世界です。 限られたマニアの世界ですから、市場規模が少なく偽造品を作るメリットが全く無いからです。 私も、写真から簡単に当時のオリジナル計器である事は確認できました。 しかし、父親の計器を入手した経緯が、戦争から故郷に戻った時の「誇張されたお土産話」である可能性も ありますから、真珠湾物であるかどうか真偽の検証が必要です。 前述しましたが、オークションのメイン画面の右側には出品者の信頼性を確認出来る項目があります。 過去の落札者の出品者に対する評価や、過去及び現在の出品内容が確認できます。 評価内容から出品者の評価は、とても信頼できる人物である事が分かりました。 また、過去と現在の出品物し安価な映像メディアやTシャツ等の衣類がほとんどであり、 今回出品したブースト計が異質なものであり、父親が大切にしていた家宝を出品するとの説明と 整合性が撮れる内容であり、間違いなく嘘ではない真実を語っている事が分かりました。 【ブースト計の検証】 もっとも重要な物的証拠である「ブースト計二型」にはふたつの大きな特徴がありました。 まずは銘板に記入されている製造年月日です。 昭和14年10月 田中計器製作所と書かれてます。 真珠湾攻撃が昭和16年12月です、それ以前に生産されていますから説明文との整合性があります。 戦闘機は撃墜等による消耗が激しく、太平洋戦争初期までに生産された機体は、終戦時点ではほとんど 残存していなかった事でしょう。 昭和17年初期以前のものには、製造年月日が記入されています。 昭和18年以降に生産された太平洋戦争中の日本陸海軍の計器は製造年月日が記入されていません。 軍事的に生産時期の機密を守る為です。 現存する多くの計器は、終戦直後に進駐軍兵士がお土産として母国に持ち帰ったり、海外の日本軍の 基地にあった機体から取り外したものがほとんどです。 従って、出品者の父親は開戦前に生産された古い機体から取り外した可能性があります。 その意味からしても、真珠湾攻撃で撃墜された機体から外したとの説明に整合性があるのです。 次にこのブースト計の外観的特徴は前面ガラスや目盛板がとても汚れている点です。 いままで計器を見ていますが、これほど汚れてコンディションの悪い計器は、初めての経験でした。 何故この様に汚れているのでしょう。 ・
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