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南雲中将、最期の中将旗(4) もう一枚の将旗 私が軍六幅の「縫い合わせ旗」が別格な存在であると考える根拠となっている、もう一枚の「将旗」について 触れておきたいと思います。 私はこの旗を購入しましたが、残念ながら事情があってこの旗を一度も手にとって見た事がありません。 手元に何枚かの写真がありますので、それを基に紹介したいと思います。 (注)旗は2012年2月、無事到着しました。 その旗は、海軍の沖縄方面根拠地隊司令官大田實少将の「少将旗」です。 戦史に詳しい方であれば、その様な旗の存在は確認されていないと思われるかもしれません。 この旗の存在は、地元沖縄県を含め日本では全く知られていません。 昭和20年4月1日、連合軍は沖縄本島への上陸作戦を開始しました。 沖縄の守備にあたっていたのは、陸軍32軍の牛島司令官(中将)と、海軍大田實司令官(少将)でした。 圧倒的な戦力の差により、次第に追い詰められ海軍部隊は、小禄(現在の那覇空港近く)にあった海軍 司令部壕で最期の戦いをしました。 そして、昭和20年6月13日力尽きた大田司令官は、沖縄海軍司令部壕内の司令官室で幕僚5名と共に 自決されました。 沖縄戦では20万人の方々が亡くなり、海軍司令部壕では4000人が亡くなりました。 大田司令官は自決に先立ち、海軍次官に宛に「沖縄県民斯ク戦ヘリ」との有名な電文を送りました。 伝文の最後には「県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」と結んでいます。 海軍司令部壕付近での組織的戦闘が終わった6月15日、アメリカ第六海兵団トーマス・ウイリアム中佐 以下6名の将兵が、投降した日本兵の案内で壕の中に入りました。 この時、大田司令官以下6名の遺体を確認しましたが、壕内の残存日本兵の手榴弾攻撃を受け、 2名が死亡しました。 次にアメリカ軍が壕内に入ったのは8月28日、バーシー中佐他15名でした。 終戦後でしたが、この時も壕内で日本兵から手投弾攻撃を受けました。 このどちらの日かは確認できていませんが、大田實司令官の遺体から5フィート(1.5メートル)の位置に折り畳んだ状態で置かれていた少将旗を発見回収したのです。 この旗は、アメリカに個人の戦利品として持ち帰られ、以後65年間人知れず保管されていました。 そして昨年、その兵士が高齢により亡くなり、家族が売りに出しました。 旗には、回収された時の様子が書かれた文書が添付されていました。 その文書には、発見回収者の所属部隊、氏名、発見者しか知らない壕内の様子が書かれています。 また、旗は折りたたんで壕内に置かれていた為、縦方向に連なった火炎による焦げ穴があります。 壕内は爆風によって水漏れがあり、旗は水に濡れたまま一定期間放置された為に、赤色が白地部分に 転写されています。 現時点では断定までは至っていませんが、私は旗の状況と添付書類から、ほぼ間違いなく大田司令官の 「少将旗」だと確信しています。 この旧海軍司令部壕は戦後、沖縄県民の手で修復され、戦争の事実を今に伝える貴重な資料として整備、 保存されています。 ※旧海軍司令部壕ホームページ http://kaigungou.ocvb.or.jp/top.html 司令官室正面の壁には、大田司令官自身が書いた、 「大君の 御旗のもとに死してこそ 人と生まれし 甲斐ぞありれり」 海軍の旗に対する考え方は、司令官によって異なっていたかもしれませんが、少なくとも大田司令官は 「少将旗」、を天皇陛下から拝領した旗との認識があったのだと思います。 旗を司令官室の上座の位置に置いての自決だった事でしょう。 さて、この海軍壕内で発見回収された少将旗は「軍六幅の縫い合わせ旗」です。 この旗の存在が、「軍六幅の縫い合わせ旗」は別格な旗だとの、私の考え方の根拠です。 冒頭で、残念ながら事情があってこの旗を一度も手にとって見た事がありませんと書きました。 実は、私はこの旗を購入しましたが、アメリカの郵便局員のミスでスベインに行ってしまいました。 JAPAN→ SAPAN→ SPAINと読み誤ったものと思います。 追跡番号の記録から、2011年9月20日スベイン着の記録を最後に行方不明となっています。 現時点では、旗が私の手元に届く可能性は厳しい状況にあります。 しかし、いつかこの「少将旗」が私の手元に届いたならば、このブログで紹介したいと考えています。 この旗は本来保管されるべき沖縄の公的な資料館に託し、常設展示してもらいたいとも考えています。 2012.2.4追記 約5ケ月間、スペインへの旅を終え、2012年2月4日、少将旗は66年振りに祖国日本に帰ってきました。 現在、旗は私の自宅で大切に保管しております。 この旗については真偽を検証後、このブログでまとめたいと考えています。 ・
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