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さて、今回はJR東海の名車、313系についてまとめてみる企画です。 313系の歴史は、当時のJR東海管内に蔓延っていた国鉄型電車を置き換えるべく、1999年に第一陣が落成した所から始まります。 それから16年間、細かいマイナーチェンジは行われたものの、JR東海はひたすら313系を作り続け、8両のみ存在するレア車・211系0番台を除くすべての国鉄型電車を置き換え、現在ではJR東海の所有するすべての電化路線でその姿を見ることができる、まさに"在来線の顔"といえる存在です。 ここまで長きに渡って製造されている事が証明しているのですが、故障の少ない安定性やその乗り心地の良さはまさに名車と言えるでしょう。 しかしそんな313系の全貌を把握している人は少ないのではないでしょうか。 16年間も作り続けているからには、それなりのバリエーションが生じていて、残念ながらそれらを端的に纏めているサイトや本は少ないのが現状です。 そこで313系について、管理人の知り得ている現状を整理することで、少しでも知っていただこうと思います。 なお、この記事の目的は313系を系統的に分類することにあります。全ての313系に共通する走行機器や、細かな違い等は触れませんので悪しからず。 前置きが長くなりました。それでは始まります。 0.313系の大まかな分類 たくさんのバリエーションのある313系ですが、大まかに5種類に分類することができます。 1.東海道本線名古屋地区を走る313系 2.中央本線を走る313系 3.東海道本線静岡地区を走る313系 4.地方ローカル線を走る313系 5.セントラルライナー向け313系 後述するのですが、この5つは分かりやすく座席形状で分類できます。すなわち、 1.転換クロスシート 2.転換クロスシート(但し車端部はロングシート) 3.ロングシート 4.固定ボックスシート 5.ライナー向け転換クロスシート と分けることができます。JR東海としても、この内装の差は最も重要らしく、番台区分の1000の位はここで決まります。 すなわち 1.は0xxx/5xxx番台 2.1xxx番台 3.2xxx番台 4.3xxx番台 5.8500番台 となります。これは重要なルールなので、覚えておいてください。 それでは、順番に見ていきましょう。 1.東海道本線名古屋地区向け313系 ここの313系は、基本的に東海道本線を走り、それも早朝の静岡始発の一本を除いて、掛川以西に限られます。 全ては豊橋〜岐阜で競合する名鉄に対抗するため。一番最初に投入された区間がここだった他、内装は転換クロスシートを採用するなど、その本気度が伺えます。 所属基地は全て大垣車両区。99年から投入された1次車、06年から投入された3次車、10年から投入された4次車・5次車の三つのグループに大別されます。 (1)1次車 (Wikipediaより引用。) 313系の元祖です。4両編成と2両編成の二種類があり、それぞれ0番台と300番台を名乗ります。 内装については前述した通りの転換クロスシート。行き先表示幕が幕式なのが特徴です。 投入当初は花形の新快速運用が中心でしたが、5000番台登場により一部を除いて撤退し、現在では普通列車を担う他、中央本線や関西本線、3/1からは武豊線でも運用を持つなど、裏方ながら活躍の場を広げています。 300番台は2連という小回りを生かして、新快速の増結運用や飯田線の新城以南でも活躍している他、2編成を繋いで、米原〜大垣の普通列車を中心に活躍しています。 ・0番台:Y1編成〜Y15編成の15編成60両が在籍 ・300番台:Y31編成〜Y46編成の16編成32両が在籍 (2)3次車 (Wikipediaより引用。) 新快速の6両編成化のために導入されたグループで、313系の現在の花形です。 313系では唯一の6両編成と増結用の2両編成が存在し、それぞれ5000番台と5300番台を名乗ります。 (実は増備の過程で4次車として登場した5000番台が存在する他、5300番台に至っては全車が4次車に分類されるのですが、ここでは無視させてください。) このグループは新幹線で培われた技術である、セミアクティブサスペンションや車体間ダンパを装備しており、313系の中でも特に乗り心地がいい車両群です。 3次車では、前照灯をHIDに変更した他、行き先表示をフルカラーLED方式に変更しました。1次車との違いは一目瞭然です。 3次車は東海道本線以外の運用を持っておらず、新快速を中心に東海道本線のみで活躍します。 ・5000番台:Y101編成〜Y117編成の17編成102両が在籍 ・5300番台:Z1編成〜Z5編成の5編成10両が在籍 (3)4次車・5次車 (Wikipediaより引用。) 武豊線電化に備えて増備が進められたグループで、1100番台を名乗ります。 東海道本線を走る313系としては異例の1000代です。 1000代を名乗るということは、車端部はロングシートということ。これは名古屋地区の東海道本線では1100番台のみの特徴です。 4両編成のみ、というのもまた1100番台だけの特徴です。 4次車と5次車の違いは、室内灯にLEDが採用されたか否か、くらいなものです。 運用は掛川以西の東海道本線と武豊線で普通列車を中心に請け負うというもの。 0番台と似かよっているのですが、一応運用は分けられているようです。 ・1100番台:J1編成〜J10編成の10編成40両が在籍 2.中央本線向け313系 続いて中央本線向けの313系を見ていきます。 中央本線向けといっても、(沿線民の方や中央本線を乗り通した経験をお持ちの方ならお分かりのように)、中央西線の中津川以東は完全にローカル線です。 なので、本来は一括りにしてしまっては不味いのですが、ここでは返って分けない方が理解しやすいので、無視しておきます。 ここの313系は全て神領車両区に所属。大きく1700番台とそれ以外の2グループに分類できます。 (1)1700番台 (Wikipediaより引用。) この1700番台は313系の中でもかなり希少な子達で、中央本線は走りますが、JR東海ではなくJR東日本の中央本線を走ります。 飯田線から中央本線、篠ノ井線に直通する快速みすず号の置き換えのために登場したのが、この1700番台です。 行き先表示がフルカラーLEDであることから分かるように、3次車に分類されます。 ちなみに、全車3両編成です。 中央本線の313系が、なぜ1700番台とそれ以外に分けられるかというと、1700番台は発電ブレーキを搭載している点が特殊なのです。 (ちなみに後に登場した1600番台や1300番台は装備していません。) 運用範囲は、先ほど述べたように、快速みすず号が中心。塩尻以東のJR東日本管内に乗り入れるのはこのグループのみです。 しかし運用本数に対して、在籍本数が1編成過剰なので、中央本線の名古屋口でも見かけることは少なくありません。 ・1700番台:B151編成〜B153編成の3編成9両が在籍 (2)1700番台以外 かなり広いくくりでまとめてしまいましたが、中央本線では東海道本線のように編成両数や番台区分による運用の違いはさほどないので、問題ありません。 4両編成、3両編成、2両編成の3種類が在籍し、それぞれ1000/1100番台、1500/1600番台、1300番台を名乗ります。 このうち、99年から増備された1次車は1000番台と1500番台に、06年から増備された3次車は1100番台と1600番台に、10年から増備された4次車・5次車は1300番台に該当します。 "行き先表示がLEDになったら100を足す"というイメージで問題ないかと思います。 (実は1100番台に1本だけ4次車がいるのですが、4両だけですし、気にしないでおきましょう。) 4両編成は中央本線の中津川以南を中心に、愛知環状鉄道全線、東海道線の名古屋〜岐阜でも定期運用を持ちます。 3両編成は中央本線の中津川以南の他に、関西本線でのワンマン運用、愛知環状鉄道で一往復の運用を持ちます。 2両編成は中央本線全線の他、武豊線、関西本線などマルチに働きます。塩尻以北でJR東日本管内に乗り入れる運用も存在します。 ・1000番台:B1編成〜B3編成の3編成12両が在籍 ・1100番台:B4編成〜B6編成の3編成12両が在籍 ・1300番台:B401編成〜B408編成とB501編成〜B524編成の計32編成64両が在籍 (※B500代はワンマン運転機器装備車、B400代は準備工事施工車) ・1500番台:B101編成〜B103編成の3編成9両が在籍 ・1600番台:B104編成〜B107編成の4編成12両が在籍 3.東海道本線静岡地区向け313系 静岡地区向けの313系といったら、"泣く子も黙るロングシート車"として、このブログを読んでくださっている鉄道ファンの方々ならきっとご存知でしょう。 (私は関東人なので、個人的には熱海駅でE231系のロングシートから313系のロングシートに乗り換えると、涙も止まるというものですが、なかなか共感が得られず困ったものです笑) さて静岡地区の313系には4種類存在します。(実際には4章で扱うローカル向けの313系も走っているので、6種類の313系が走っていることになります。) が、大した差もないので、1括りにしてしまいます。 静岡地区の313系は、全車が06年に投入された3次車に分類され、静岡車両区に在籍します。 2両編成と3両編成の2種類が存在し、それぞれ2300番台と2500番台/2600番台を名乗ります。 2両編成2300番台のうち、W1編成とW2編成の2編成は霜取り用にパンタグラフを2基装備しているため、熱海側の先頭車クモハ313形を2350番台としています。 2600番台は2500番台をベースに、ローカル線向けに車イススペースと発電ブレーキをオプションとして追加した仕様です。 運用範囲は、東海道本線の熱海〜豊橋と、御殿場線の沼津〜御殿場、身延線の三路線です。 この身延線の運用ですが、2500番台は西富士宮以南、2両編成及び2600番台は全線で運用されます。 また2350番台は、前述したように霜取り用パンタを装備している特殊車両であるため、冬期は御殿場線と身延線で限定運用されます。 ・2300番台:W3編成〜W9編成の7編成14両が在籍 ・2350番台:W1編成,W2編成の2編成4両が在籍 ・2500番台:T1編成〜T17編成の17編成51両が在籍 ・2600番台:N1編成〜N10編成の10編成30両が在籍 4.地方ローカル線向け313系 (Wikipediaより引用。) 地方ローカル線でも活躍できる事こそ、313系最大の強み。313系が名車と名高い理由の一つです。 そんな、地方ローカル線で活躍する313系を見ていきましょう。 これらは所属基地によって分類します。 (1)静岡車両区所属車 主に御殿場線と身延線で活躍する313系で、99年に投入された1次車と06年に投入された3次車の2種類があります。前者が3000番台、後者が3100番台を名乗ります。 "行き先表示がLEDになったら100を足す"ルールがここでも発動していますね。 固定ボックスシートで、 しかし、入出庫の関係で東海道本線での運用もあり、静岡地区にいながらクロスシート車に乗ることもできます。 ワンマン運転に対応しており、御殿場線の御殿場以東では3000番台/3100番台以外を見ることはありません。 東京方面から下ってきた東海道線ユーザーが最初に目にする313系はこのグループということになります。 ・3000番台:V1編成〜V12編成の12編成24両が在籍 ・3100番台:V13編成,V14編成の2編成4両が在籍 (2)大垣車両区所属車 飯田線で活躍するために投入されたグループで、全車が99年に投入された1次車です。静岡区と同じく3000番台を名乗ります。 当初は神領車両区に配属されていましたが、1300番台に追い出され、編成番号書き換えの上で大垣にやってきました。 当初の目的の飯田線はもちろんのこと、ワンマン運転が始まった美濃赤坂線でも運用を開始。さらには武豊線や東海道本線での増結運用でも活躍するマルチな存在です。 ・3000番台:R101編成〜R116編成の16編成32両が在籍 5.セントラルライナー向け313系 中央本線の有料ライナー列車:セントラルライナー向けに特別仕様で投入された313系が8500番台です。 内装や外装も並の313系とは違う意匠をまとい、313系では最速の130km/h運転を行っているなど、まさに華と言える存在でした。 が、東海道本線で5000番台が順調に増備されていったのとは対照に、2013年のダイヤ改正でセントラルライナーが廃止され、本来の仕事を失う結果となりました。。 が、その豪華な内装は未だに健在。中央本線の当たり目車両と言えるでしょう。 全車が神領車両区に在籍し、現在でも中央本線以外での運用は持ちません。 南木曽以南の快速・普通運用に入る他、ホームライナー瑞浪号の運用も持ちます。 ・8500番台:B201編成〜B206編成の6編成18両が在籍 6.おわりに いかがだったでしょうか。案の定長文となってしまい、筆者はもうクタクタです。 私の拙い文のお陰で、苦しめられた読者の方々も多いことと存じます。申し訳ございません。 復習までに、313系の番台区分は何種類あったでしょうか。 正解は、、 0番台、300番台、1000番台、1100番台、1300番台、1500番台、1600番台、1700番台、2300番台、2350番台、2500番台、2600番台、3000番台、3100番台、5000番台、5300番台、8500番台 で17種類です。16年間の増備の結果、総勢607両の313系に対して、これだけの番台区分が発生しました。 煩雑だと思うのも然り。しかし、それだけ細かに、マルチに、需要に対応しているということです。その偉大さを理解し、また敬意を払って乗っていただければ筆者としては幸いです。 資料編 ・0番台(1次車):15編成60両 ・300番台(1次車):16編成32両 ・1000番台(1次車):3編成12両 ・1100番台(3・4・5次車):13編成52両 ・1300番台(4・5次車):32編成64両 ・1500番台(1次車):3編成9両 ・1600番台(3次車):4編成12両 ・1700番台(3次車):3編成9両 ・2300番台(3次車):7編成14両 ・2350番台(3次車):2編成4両 ・2500番台(3次車):17編成51両 ・2600番台(3次車):10編成30両 ・3000番台(1次車):28編成56両 ・3100番台(3次車):2編成4両 ・5000番台(3・4次車):17編成102両 ・5300番台(4次車):5編成10両 ・8500番台(1・2次車):6編成18両 この記事はここまでです。最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。 |
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2500番台と2600番台の違いは、ブレーキ用抵抗器の有無です。
こういうこともあって、3両編成の313系の運用のうち、身延線や御殿場線全線で運用されるのは、ブレーキ用抵抗器を備えた2600番台に限られます。
[ リニモ1号 ]
2015/4/29(水) 午後 1:25
> リニモ1号さん
コメントありがとうございます!
早速記事に反映させました。ご指摘ありがとうございました!!
[ SeriesN1000 ]
2015/5/3(日) 午前 0:10