|
8月から、上野の東京都美術館で開催されている「フェルメール展」に昨日、行って来ました。 フェルメ−ルが好きな友達と約束をして、前売りまで用意してありました。 お互いの都合が合わず、やっと出かけてきました。 世界に30数点しか現存していないフェルメール作品を、7点も一度に観ることができるのは、奇跡とし か思えない企画です。 想像していましたが、たいそう混雑しています。 展示予定でした、ウィーン美術史美術館所蔵の「絵画芸術」は、作品保全のため、今回は展示中止となり ましたが、それでも7点展示は凄いことです。 7点の絵にはそれぞれ部分写真で説明がされ、とても解りやすくなっています。 アムステルダム国立美術館からは去年の「牛乳を注ぐ女」に続き、今回は「小路」が来ています。 フェルメールには珍しい風景画です。 ハーグのマウリッツハイス王立美術館からは「ディアナとニンフたち」 神話を題材にした作品で、注文を受け描いたらしい。 スコットランド.ナショナル.ギャラリーからは「マルタとマリアの家のキリスト」 フェルメールは宗教画も描いていたんですね。フェルメールの絵だと納得させられる赤が印象的な絵 ドイツのアントン.ウルリッヒ美術館からは「ワイングラスを持つ娘」 いかにも、これぞフェルメールと、ため息がでる素晴らしい作品。見学の列が止まってしまい渋滞です。 アイルランド.ナショナル.ギャラリーからは「手紙を書く婦人と召使い」 この作品は2度の盗難に会い、発見された作品です。意味深な召使の態度が話題になります。 ニューヨークのメトロポリタン美術館からは「リュートを調弦する女」 フェルメールの円熟期の作品とかで、とても柔らかい光の中に女性が浮び出ています。 最後は、個人所蔵の「ヴァージナルの前に座る若い女」です。 最近になって、フェルメールの作品と判明した作品です。 ルーブル美術館の「レースを編む女」と、同じカンパス地だった事などから判断されたようです。 2004年オークションにかけられ、日本円で、約33億円で落札されたそうです。 25cm×20cm の小さな作品ですが素晴らしい作品です。 勿論、ここも、見学者渋滞となっています。 世界中から、集まったフェルメール作品。 色々な国にある30数点の作品を、観て歩く熱烈なファンもいるのだとか。 ここ上野に、7点もの作品は、やはり奇跡です。 (写真が上手くいかず、フェルメールの絵の素晴らしさが伝わらず、申し訳なく思います。 フェルメールさん、ごめんなさい! 12月14日まで開催されています。是非、お出かけください。) |
美術館、博物館
[ リスト | 詳細 ]
|
北京オリンピックも明日で終了となりました。 期待以上に楽しんだオリンピックでしたが、皆さんはどうでしたか? この北京オリンピックと同時に、日中平和友好条約締結30周年記念、江戸東京博物館開館15周年記念 として、「書の名宝展」が開催されています。 9月15日まで、両国の江戸東京博物館で開催されています。 王羲之の「蘭亭序」が、初めて故宮の外に出て、日本にやって来てくれたのです。 王羲之(303〜361年)は、貴族の出で、右軍将軍の職責に就き、王右軍と称されました。 武人の才能と文筆に優れ、楷書、行書、草書の三体を書き分け、書を芸術の域に高め「書聖」とあがめら れています。 永和九年(353年)三月三日、現在の紹興市の景勝地、蘭亭に名士42人を招き曲水の宴を催し、その 際に詠んだ詩編を集め、序文をしたためました。 これが有名な「蘭亭序」です。 唐の二代皇帝「太宗皇帝」は、王羲之の書を崇拝し収集、勿論この「蘭亭序」も手に入れました。 そして、多くの書の名手に臨書させました。 その後、王羲之の真跡は、太宗皇帝の遺言により、太宗皇帝の死とともに、墳墓「昭陵」に埋葬されてし まうのです。 なんという事でしょうか、もったいない、残念な事です。 今回出品の「蘭亭序」は、太宗皇帝が臨書させた中の「八柱第三本」です。 王羲之ではないけれど、王羲之の書に近い・・・かなり近い・・・そうです・・・王羲之だと思っ て・・・鑑賞するのです。 今回、名品65点が展示されています。 私が一番惹かれた書は、黄庭堅の「草書諸上座帖」です。 躍動感があって、書に色彩や音色まで感じてしまう、美しい書でした。 書の世界の奥深さを感じる名宝展でした。 |
|
熱中症になりそうな・・・蒸し暑い中をお友達に誘われて有楽町の出光美術館に行って来ました。 帝劇の9階にある出光美術館。 8月17日まで、「ルオー回顧展」を開催しています。 ジョルジュ・ルオーの没後50年の回顧展です。 出光美術館にルオーのコレクションがあるのは前から知っていましたが、これほどの数があるとは驚きで した。 代表作、油彩連作「受難」、版画連作「ミセレーレ」等、約230点の展示です。 出光興産の創業者、初代館長の出光佐三氏が生涯をかけて蒐集した作品です。 そのお陰で散在せずに残ったようです。 ルオー(1871〜1958)はパリに誕生。 ステンドグラス職人の弟子となり、後に美術学校に行き、ギュスターブ・モローに学びました。 学友にはマチスがいました。 お互い刺激しあったのでしょう、マチスのダンスを思わせる絵もあります。 キリスト、道化師、娼婦、ルオーの描く題材です。 私の一番好きな、ルオーの題材は、風景の中に佇むキリストの絵です。 風景の中に佇むキリストの絵は晩年になって、多く描いたのだそうです。 穏やかで観る者の心に温かく沁みてきます。 正義感の強かったルオーは権力のある者にたいしての反発等もあったようです。 皮肉ともとれる絵も描いています。 しかし晩年には、心も穏やかに優しい気持ちになったのでしょうね。 ここ、出光美術館は皇居の方角に、まるで額縁のように窓があり、ソファが用意されています。 そして、お茶の用意もされて、ゆったりと景色を眺めながら休憩ができます。 帰り道、大丸の物産展に立ち寄りました。 友達が、今話題の、「堂島ロール」というロールケーキがある事に気が付いたのです。 行くと、「堂島ロール」には長い列。 めったに東京には出てこないらしい。 私も一本お買い上げです(1200円) スポンジがもっちりとした感じです。 夫はクリームが美味しいと言っています。 今日も、「花より団子」でなく「花と団子」となりました。 |
|
美術鑑賞の好きな私ですが、食わず嫌いの作家がいます、池田満寿夫です。 どうも・・・、なんとも・・・、という気持ちで・・・。 千葉市美術館で「池田満寿夫ー知られざる全貌展」が開催されている事は知っていましたが・・・。 NHKの日曜美術館で、次回「池田満寿夫」を放送するとの事。 放送を見る前に何故か、「観ておかなくては」、という気になりました。 なんだか、食わず嫌いでは、失礼な気がしますし・・・。 放送で、解説を聞く前に、自分の目で観て、自分の感じ方をしたいなと思いました。。 池田満寿夫、= エロス そんなイメージしかない私でしたが・・・。 性に目覚めた少年が、どうしようもない気持ちを、いたずら描きしたような画。 観ていても恥ずかしくなるのです。でも、これが池田芸術。 しかし、いたずら描きを芸術にまでに持っていった池田満寿夫は凄い人なのだろう。 そんな池田満寿夫が高校生の時に描いた油彩「我が家」「橋のある風景」は、純粋で心に迫ります。 1954年に描かれた「骨を持つ女」はピカソの影響が大で、ピカソ本人が描いたかと・・・。 公募展にこの作品を出展しますが、認められず、この後、彼は公募展には出展はしなかったとか。 頑固だなあと思いましたが、きっと、すごく自信があったのでしょう。 理解されなかった、若い池田の悲しさを感じてしまいます。 (しかし、この作品はピカソの真似でしかない、といわれても仕方ないと思う絵なんですが・・・) ピカソ以外でも、これは、ミロの作品かと思う画があったり、マチスかと思う画も。 とても感受性が強く豊かな人だったんですね。 色々な人の影響が刺激になって、作品を生み出していたんだという事がよくわかります。 22歳で初めて版画を製作し、版画が主だった池田ですが、亡くなった時に3点の描きかけの画が残され ていました。 今回、絶筆となった、その3点のうち、「裸婦」2点が展示されています。 未完の作品ですから完成した時はどういう作品になったのかは分かりませんが、激しく勢いのある筆づか いが、逆に魅力的な作品になっています。未完ゆえの魅力でしょうか。 版画が主(1000点もの作品を残しています)の池田ですが、写真の左「にんぎょう」は鮮やかな美し いアクリル画です。 右は版画で「聖なる手」という作品、ちょっと心引かれる作品でした。 今回、池田の書も展示されています。 とても個性的で温かみがあって、人間味が滲み出ていて、好感がもてる書です。 「般若心経」を書いていますが、誤字があって、指摘されても、そのまま直そうとしなかったとか。 「いろはに」の作品も、「め」の字を忘れ「み」と書きかけて「み」の上から「め」に直して、そのまま 続けてしまうし、落款も逆さまに押してしまい、余白に押し直してあったり。 子供のような、可愛い人だったんですね。 49歳(1983年)の時に初めて陶芸の作品を作ります。 書と同じく、個性的で温かみがあって素晴らしい作品の数々です。 陶板に「空即是色」「不生不滅」等の文字を書き削った「心経碑」の数々は胸に熱く響きます。 こういう作品を制作していた事を初めて知りました。 これは感動的でした。 左の作品は、佛画陶板です。 版画家の池田ならではの作品ではないかと思う、素晴らしい作品だと私は思います。 たくさんの人に観て欲しいという気持ちにさせる作品です。 右は犬好きならではの、愛情あふれる版画作品です。 亡くなるまでに、陶芸作品を3000点も残したそうです。 会場出口前の陶板画、「富士」は爽やかな青が印象的な清々しい作品です。 エロスの池田満寿夫とは違う、穏やかな笑顔の池田満寿夫に会えたようでした。 |
|
明日から、又、雨が3日ばかり続くらしい。 まるで、梅雨に入ったかと思う天気が続きます。 生誕100年、東山魁夷展を観に、竹橋まで行ってきました。 駅を降りると、春霞が、辺りの景色をやわらかく美しくしています。 パレスサイドビルの前、道路をはさんで、平川門が見えます、橋が美しいですね。 この平川門(江戸城の東を流れていた平川にちなんだ名)は、大奥女中の通用門で「お局門」、また、死 者や、罪人が出て行くことから「不浄門」とも呼ばれ、外出した春日局が閉門の時間に遅れ、この門前で 一夜を明かしたとか、また、吉良上野介を斬りつけた浅野長矩も事件後、この門から出されました。 国立近代美術館です。 代表作の、「残照」「道」「冬華」「白い朝」「白夜光」は、ここ国立近代美術館所蔵の作品で、何度 か、拝見した作品です。 「残照」は、千葉の鹿野山での山並みをスケッチし、それを元に描き、世に初めて認められた絵です。 戦争から帰り、次々と家族を亡くし、失意の底にあった時期でした。(1947年製作) 「残照」に続く代表作「道」(1950年製作)は、魁夷の孤独感とともに、強い絵の道への決意を感じ る事ができます。この「道」は魁夷の色といわれた、美しい青で描かれています。 ドイツ留学も経験した魁夷ですが、北欧の自然の美しさを描いた作品は人気があります。 (パリでなく、ドイツに留学というところが、実直な魁夷らしくて面白いですね。) ちなみに、千葉、市川のアトリエ跡の「東山魁夷記念館」は、ドイツ風です。 東山記念館の記事はこちらです 川端康成に「京都がなくならないうちに、京都を描いておいてください」と勧められて、京都を描く事になります。(京都の連作です) 京都の円山公園の枝垂れ桜を描いた作品です。(1968年製作) おぼろな月と、妖艶な枝垂れ桜、本当に美しい作品です。 この素晴らしい作品は個人所蔵です。どなたの所蔵でしょう。羨ましい事ですね。 唐招提寺の障壁画を依頼され、製作準備にあったていた頃、白馬が魁夷の前に現れて・・・。 そして、白馬の連作が描かれる事になります。 写真(下)の「白馬の森」は、「長野県信濃美術館東山魁夷館」にあります。 生前、自宅にあった作品を、この長野の美術館に寄贈してしまった魁夷です。 この写真の上の絵「夕星」は、魁夷の絶筆となった作品です。 皆さんにお別れを絵で伝えているような作品です。 魁夷を想わせる夕星一つ、輝いています。 この作品も長野に寄贈されています。この機会に是非、竹橋でお会いしてください。 国立近代美術館工芸館に寄ります。(近代美術館の券に工芸館の入場券も付いていますので) 5月11日迄、春らしい企画で「花と人形」です。 素晴らしい作品が並びますが、平田郷陽(1903〜1981)の作「桜梅の少将」は、1936年作と は信じられない程に艶やかで美しい。 工芸館の向かいに、皇居の乾門があります。 花を残した枝垂れ桜は、まだまだ、美しく、色を添えています。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用


