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昨日までの雨もカラッと晴れ上がり気持のよい日曜日。 子どもたち3人を連れて東京へ。 向かうは江戸東京博物館。 「子どもの未来を守る!だから『お弁当の日』をしよう!」のイベントがあるのだ。 まずは午前中、博物館の展示の見学とする。 博物館の展示の仕方というのも時代によりブームというのがあるのだろう、 旅先で方々訪れるが何通りかの傾向があるように思う。 ここは実物展示は最小限度に、むしろ実物の精巧なレプリカと映像などのテクニックにより 当時の生活をイメージ(擬似体験)させるといった手法に思える。 一言で江戸といっても300年からのスパンがあり、 見方、切り取り方によって様々な江戸があるだろう。 「ココ!」と誰かの強力なリーダーシップで、エイッっと作ってしまった、 そんな印象の展示である。 手法としてはわが川越市立博物館も同類に分類できると思う。 ここも最初に訪れたときはびっくりしたが、 はっきりいって菓子屋横丁なんかよりはるかにお勧めの観光スポットである。 (といったら叱られそうだな、菓子屋横丁の皆さんに) 3階には広場があり、無料の休憩所が利用できる。 お弁当を広げ早めの昼食で午後に備える。 あわただしいが、それもまた楽しい。 トイレにも行かせて急いで1階のホールへ。 もう真弓先生の講演が始まろうとしている。 なんだ、ずいぶんガラガラだな、こんなにいい企画なのに。 そう思いながら席に着こうとすると事務局の林さんが来ている。 ためらっていたが思い切って子連れで来たらしい。 真弓先生の基調講演は1時間。 基本線はいつもと同じだがコンパクトにまとめた分、かえって迫力を感じる。 動物としての人間の食のあり方(=自然)、そこから離れれば離れるほど不自然になり、 不自然になると体に変調をきたす。その不自然となった大きな転換点が、 敗戦とアメリカの占領政策による食の欧米化や牛乳の押し付けにあった、というのが、 真弓先生の主張。それが小児科医としての長い臨床経験に裏打ちされているから説得力がある。 続いて西日本新聞社の佐藤弘さんと長崎の小学校教諭福田泰三さんのクロストーク。 混沌たる学校の実情、その打破の一つの方策として、佐藤さんたちは「お弁当の日」を選択する。 「お弁当の日」とは香川の竹下和男校長先生が始めた実践で、年に何回か、子どもたちが 大人の手を借りず、自分で献立から買い物から調理からあと片づけから行って、 お弁当を持参する日を設ける試みで、これによって食材への感謝とか、親への感謝とか、 達成感とか友情とか、子どもたちは数えきれないものを得るのだとか。 佐藤さんと福田さんもまわりの反対にあいながらもできることから始め、やはり大きな成果を上げつつ 賛同者を増やし続けているらしい。それが実に軽妙な二人のやり取りと、佐藤さん手作りの ドラマチックなスライドで楽しくも感動的に示される。 今日のテーマはこの「お弁当の日」を、東京でも始めて行こうというのである。 休憩時間、寺本さんがやってくる。林さんと僕を含め、川越からは3人の参加。 休憩後は5人のシンポジストによるシンポジウム。 「お弁当の日軍団VSマクロビオティック医学研究科会」と銘打たれている。 マクロ側からは「お弁当の日」に賛意を示しつつも、徹底してきちんとやっていくことの大切さも あるのではないか、という問題提起。 対してお弁当軍団からは、学校という、異質なものへの抵抗感が強い場所で多くの人に受け入れてもらう 大切さと、間口を広く、ハードルを低くすることで現実に多くの人に参加してもらえるという主張。 結局、両方必要なのであり、子どもたちのために心ある人たちが手をつなぎあっていこう、 そんなことをコンセンサスにできたのではないかと思う。 僕もマクロビオティックの素晴らしさは自覚しつつも、 これを徹底することの難しさを肌身で感じている。 と同時に、そこまでやらなくても大きな成果を得ることができるほど、 現代社会がおかしくなっているのだということも事実だと思う。 去年お呼びした大塚貢先生の取組なんかも、マクロビオティックではないが大いに賛同できる。 つくづく思うのは、伝える側に回ることの大切さだ。 僕もこの川越で、よくする会という舞台を借りて伝えることは行っているのだが、 「食」ということにスポットを当てて本格的にやらないといけないな、ということを 最近ひしひしと感じている。 こういう講演を聴くたびに、その思いは一層強くなる。 帰りがけ、林さん、寺本さん、子どもたちでお茶をする。 こういう講演の後では尚更、話題は尽きない。 川越保育をよくする会←ホームページはこちら にほんブログ村←こちらもどうぞ
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