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育児に参加する父親のことを「イクメン」と呼ぶそうだ。 こんな言葉、僕は全く知らなかったのだが、たまたま昨日の新聞の読者投書欄でそんな記事が載っていた。 理由はそれぞれあろうが育児に参加する父親が目立って増えているからこその命名であろう。 喜ばしいことである。 それにしても、いろんな「メン」がいるのだな。 今日は「お弁当の日」の竹下和男先生の講演会へ。 生活クラブ生協の組合員3万人達成記念イベントだそうで、 僕は組合員ではないのだが、組合員である林さんにお誘いいただいたのだ。 ちなみに、うちは自然食品店での購入が多いから宅配型の生協を利用する必要性は少ないのだが、 家人の関係で他の生協を多少利用している。 しかし、商品に対する選球眼だとか、林さんから時々もらう小冊子「生活と自治」で活動を見る限りでは、 生活クラブ生協に圧倒的に軍配が上がるという印象を持っている。 さて、「お弁当の日」といえば去年のちょうど今頃、 CI協会主催の「お弁当の日」を広めるイベントに参加し、 (この時の登壇者は西日本新聞社の佐藤さんと長崎の小学校の先生福田さんだった) 竹下先生の本もその時早速買って読んでいたので、ある程度の前提知識を持っての参加だった。 しかし、さすがに本物の迫力は違うといわざるを得ない。 ご本人の言によると竹下先生は16時間分くらいの講演の準備があって、 その会場の雰囲気を見ながら(あるいは許された時間を睨みながら?)お話をされるそうだ。 とはいっても、その16時間の大部分は豊富な実例の紹介であって、 本当に伝えたいことと言うのはものすごくシンプル、おそらく1分か2分でしゃべれることだろうと思う。 その、ものすごくシンプルなメッセージを、他に代えがたい分厚い実践を交えながらたたみかけるように 話されるので、ほんとうに伝わってくるのだ。 「たたみかけるように」というのはこちらの感慨であって、先生のほうは早口で淡々と話される。 その、ものすごくシンプルなメッセージ(と僕が思っていること)をここで勝手に披露するのはやめておこう。 いくつか印象に残っていることを紹介するにとどめようと思う。 まず、子どもたちにとって大切なことは「自分の存在価値を認める」ということ。 自分が社会の中で必要とされている、あるいは自分の生活空間の中で居場所があると思えれば、 大人になっても自分の力で自分の人生を切り開いていける。 その、「自分の存在価値を認める」状況というのが二つあって、 一つは自分が誰かのためにしてあげたことに喜びを感じる時、 もうひとつは自分のために誰かが何かをしてくれることを感じた時 であり、お弁当づくりにはこの両方がどこかで必ず入っているそうである。 それから、大人が子どもに自ら率先して見せることの大切さも話しておられた。 たとえば料理でいえば、親が子どもや家族のために料理を作ることを楽しいと感じる姿。 これを身近に見て成長する子どもは自分も将来そういう大人になろうと思う。 子どもは大人の背中を見て育つということだ。 言葉で「やりなさい」ではなく、理屈で「やるべきだ」でもなく、 自分の姿で見せる。 また、初めから最後まですべて自分でやらせることの大切さも印象に残ったことの一つだ。 お弁当づくりでいえば、献立から買い物から調理まで、全部自分でやらせる。 それにより得られるものは、単に料理のスキルではなく、達成感であったり食をめぐる興味関心であったり、 逆に自分だけでは何もできない(つまりお弁当は作れるが、自分ではお米も野菜も作ってないし、誰かが それを運んでくれ、販売してくれるからお弁当を作れるのだ)という気づきであったり。 そこからさらに職業や社会に対する理解が深まり、他者への感謝の気持ちが生まれたりとつながってい行く。 まあ、こんなことを僕が断片的に書いたところで何も伝わらないであろう。 これらがすべて、秩序だて順序立て、実例も含めて語られていくのだ。 ぜひ一度、竹下先生の講演に足を運ばれることをお勧めする。 まずは本だけでも。 一介の教育者の努力によりものすごい成果が生まれている。 それは今の社会の中では「救い」であると思う。 そんな一人の実践がポツンと一つあるわけではなく、いろんな人がそれぞれの持ち場で、 自分にできることを頑張っているのだと思う。 だからそんな実践が目に見えない糸で結ばれていると考えれば、 この世の中も捨てたものではない。 今週末はもう一人の偉大な教育者、大塚貢先生の講演会であるが、 まだまだ席が埋まっていないのではないかと危惧している。 せっかくの機会であり、一人でも多くの人に聴いていただき、 身の回りを変えていくきっかけとしてもらいたいと思う。 大塚先生も竹下先生も、アプローチの方法こそ違え、 その熱意と努力と得られた大きな成果という点で本当に参考になるのだ。 過去の関連記事 川越保育をよくする会←ホームページはこちら にほんブログ村←こちらもどうぞ
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食に関する問題
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私も小学校主催の講演会で「お弁当の日」を知りました。
私が聴いたのは、九大の佐藤先生の講演会でしたが、
すごく泣けて、すごく笑って。本当に面白かった。
エチカの鏡、という番組でも、本が紹介されたそうです。
でもこれ、私だったら、ついつい手が出ちゃいそうだな〜(笑)
2010/5/26(水) 午前 9:39 [ - ]
わかさん、すばらしい!
「お弁当の日」の講演会に参加されたんですね!?
実はこの日の講演で竹下先生自ら紹介されていたんですが、
その九州大学の佐藤先生が竹下先生の退官記念に(今年の3月で定年退職になったそうです)、九州大学で5時間しゃべりっぱなし、その後の懇親会で3時間、合計8時間の講演会を設定してくれたとの事です。
なんでも、100名定員の教室はすぐに予約でいっぱいになったのでもっと大きな教室に振り替えているところだとのことで・・・。
聴きに行きたいのは山々なんだけどさすがに九州までは・・・。
わかさんならすぐ近くでしょ?
2010/5/30(日) 午前 1:02 [ よくする会長 ]
竹下和男校長 わが町の方です。
食 大切ですねー!
2011/11/30(水) 午後 7:23
やまちゃんさん、ご投稿ありがとうございます。
竹下先生は本当にすばらしい活動をされていますね。
僕は川越市がこれから市の食育基本計画を作ろうという段階で
市のお役人に竹下先生の本を貸して読んでもらったんですね。
そのとき言いたかったことは、食にはすごい力があるんだということと、
「お弁当の日」そのものをやらないとしても、これくらい本気でやらないと意味がないよ、
ということでもあったんですが、
結果としては非常につまらない基本計画ができてしまいました。
まだあきらめませんけどね。
2011/12/1(木) 午前 3:39 [ よくする会長 ]