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2018年11月30日(金) たいへん遅い時間にはなりましたが簡単にでもレポートしておこうと思います。 今夜は深谷にある「ふかや七ツ梅こども食堂」に行ってきました。 ここは自由の森学園の保護者仲間でもあるシノザキさんが運営に携わっているということで、 前々から一度訪問したいと思っていたところです。 一言で言うと、とても幸せな空間でした。 最大の特徴として、必要に迫られて始めた食堂ではないということが挙げられるでしょう。 つまり、困っている子どもたちを目の当たりにして、ということではなく、 ここは最初にお店があり、コミュニティがあり、そのコミュニケーションの中から 「子ども食堂やってみるか」 という流れでスタートしたということです。 こども食堂としての営業は月に1回ですが、季節に応じて流しそうめんをやったり、 中庭で映画の上映会のようなことをやったこともあるそうです。 言い忘れましたが、ここはかつて「七ツ梅酒造」という酒蔵があった場所。 建物や蔵を利用して、深谷シネマはじめ、いくつかのテナントが入っていい感じのスポットになっています。 そのテナントの一つとして「シネマかふぇ七ツ梅結ぃ房。」というお店があり、 そこのマスターやお客さん、仲間を中心に運営されているのが「ふかや七ツ梅こども食堂」なのです。 だからといって、中庭での上映会は「深谷シネマ」によるものではありません。 実はマスターが大の映画好きで、しばしば映画の撮影現場にも足を運ぶほど。 店内にも映画のポスター(監督のサイン入りとか)がたくさん貼られています。 少し話が横道にそれましたね。多い時で60組くらいの利用があるそうですが、 現時点で、いわゆる子ども食堂がターゲットとしているような家庭の利用はなさそうとのことではあります。 そうではありますが、こういうオープンなコミュニティができていると、 仮に本当に利用したい子がいたとしたら利用できるということですよね。 こちらは子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の利用があるそうです。 どんな人も分け隔てなく受け入れているのです。 「子ども食堂」であれ「学習支援塾」であれ、 僕は基本的には地域コミュニティの再生の問題だと考えています。 つまり、かつては(昭和の中ごろまでは)地縁血縁を中心としたコミュニティが存在し、 ある程度の社会保障(セイフティネット)の機能も果たしていた。 それが経済成長、都市化、核家族化という流れの中で崩壊しつつ機能の大半を行政に移行した。 しかし行政需要の肥大化と地域コミュニティの崩壊、社会矛盾の先鋭化で どんなセイフティネットからもこぼれ落ちる人が出てきたわけですね。 そんな人を再び包摂するような新たなコミュニティづくりが「子どもの貧困」対策であり、 「子どもの貧困」こそが社会矛盾の最も先鋭化したイシューの一つなのではないかと思います。 したがって、「子どもの貧困」が目の前に見えていようがいまいが、 どんな人をも包摂しうるコミュニティが形成されるというのはすばらしいことではないかと思います。 そして、「子ども食堂」を始めたがなかなか子どもが来てくれない、というのはよく聞く話ですし、 いざ始めるにしても、食材の問題とかスタッフの問題とか、いろいろと課題はあるのです。 こちらはすでに、そういう問題をすべてクリアして、いつでもウェルカムな状態になっているのですから。 ちなみに、こちらは食材はすべて“いただき物”だそうです。 ということはすなわち、食材の供給源まで含めてコミュニティが出来上がっているということなんですね。 ただ、すべて野菜で肉や魚がないということで、「業者さんとタイアップしたら」「ワカサギ釣りに行くか」 なんて話も今日は出ていました。 しかし「驚くなかれ」ですよ。 例えば今日の大根は「固定種」の大根なんだそうで。 そういうものをくださるかたがいらっしゃるというのも、 このグループの人徳でもありましょうし、豊かな自然に囲まれた地の利でもありましょう。 それから、深谷といえば保育の世界では「さくらさくらんぼ保育」のメッカでありますが、 やはりこちらのグループの「会長さん」はさくらんぼ保育園の保護者でもあった方で、 そちらとのつながりも深い方のようです。 したがって、固定種の話、野口さんのタネの話、さくらんぼ保育園の話など、 初参加の僕にとっては望外に縁のある話でスタッフの皆さんとも盛り上がりました。 スタッフの皆さんが帰られた後はマスターの戸坂さんとシノザキさんと三人で、 しばし映画の話、日本酒の話、コミュニティづくりの話などで語り合いました。 “七ツ梅”というブランド、製造法が灘の方の酒蔵に引き取られ、 そこでできた酒がこちらのカフェに里帰りして、ここで呑むことができるという話や、 映画のロケめぐりと合わせた全国各地の選りすぐりの酒蔵巡りの話など、 本当に興味が尽きませんでした。 あらためて、大切なのは「人」であり「コミュニティ」なのだと実感した訪問でした。 過去の関連記事 「子どもの貧困」問題一歩踏み出す 子ども子育て会議で「子どもの貧困」問題を考える 「子どもの貧困」プロジェクト進む 「子どもの貧困」プロジェクト次なる展開 「子どもの貧困」シンポジウム実行委員会立ち上がりました! 実り多き「こども食堂フォーラム」! |
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2018年12月01日
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