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2018年12月9日(日) おはようございます。 昨日は川越保育をよくする会の学習会で浅井春夫先生にお話をいただきました。 「子育ての中でチャレンジしてみたいこと〜乳幼児期の性教育と子ども貧困を考える」 終了後、事務局のみんなとちょっとお茶して余韻を楽しんで、 それから僕は仕事に出かけなければならなかったのでご報告が今朝になりました。 いや〜貧乏って本当にコワいですね。 さて、学習会です。 講演中、僕は参加者の皆さんが集中して聴いてくれているか、満足してくれているか、 そんなことがいつも気になるのですね。 浅井先生ならまったくそんな心配はいらないはずなのですが、主催者の悲しいサガですかね。 終わってみれば感想文がびっしり集まり、書籍も完売。 参加者にとっても、とてもよい講演だったことが証明されました。 やっぱり、いいお話を聴くとその思いを誰かに話したい、感想文にも書きたいってことになるんですよね。 本当に良かった。 僕が心配したことの一つに、欲張ったお願いをしたことがあるんですね。 性教育も子どもの貧困も、別々に話すだけの大きなイシューなんです。 それを短時間で両方ですし、テーマとしてもかなりかけ離れていますからね。 ただ、関連性がなくはなく、たとえば貧困と「あきらめの文化」のなかで、 子どもたちが自分の体を大切にしない(大切にする感覚を持てないで育つ)、 その結果、安易な性行動をとったり、あるいは性被害にあったり、風俗産業に従事したり、 ということも現実としてあるのですね。 講演の中でも浅井先生は話されました。 貧困がいじめの原因となり、いじめは究極的には性的なものに発展することが多い。 集団で川につけられ、マスターベーションを強要され、射精するところを笑われて、 人間としての尊厳をズタズタにされて自ら命を絶った男の子の話も衝撃的でした。 子どもの貧困に関しては、現在の子どたちもが置かれた状況とそれに対する支援の状況を話された後、 例えばススプレイ1機200億円を17機購入したり、 沖縄の辺野古の警備の警察官の一日当たりの手当てが9万円という実例も紹介され、 「国が何にお金を使うかではないでしょうか」 と問題提起もされました。 性教育の話では、乳幼児期の性教育がそもそもエアポケットだったことから問題提起が始まりました。 子どもたちは産まれた瞬間からジェンダーの刷り込みにさらされていること。 例えば産着の色が男の子はブルー、女の子はピンクとされていることが多い。 ブルーは冷徹な行動ができるように、ピンクはかわいらしくおしとやかに、と生活文化に根差した 社会からのメッセージを受け取ることになっているのですね。 そうであれば乳幼児期からの性教育や、親や保育者の意識や行動が重要であると。 その一つの例としてスウェーデンの保育園の園庭の使い方の調査。 男女平等意識が比較的高く、そういうことを推進している保育園ですら、 園庭の中央の大部分を男の子が使って活発な遊びをし、 外周部分で女の子が“ごっこ遊び”のようなおとなしい遊びをしている。 「自然に」(つまり社会のジェンダー意識にさらされた子どもたちにとって)任せるのではなく、 保育者が意識的に男女が一緒に遊べるような働きかけをしてみることも重要ではないかと。 それから日本の性教育の問題点。 依然として「寝た子を起こすな」論に立脚し、正確な知識を教えようとしない。 しかし、正確な知識を持っている子のほうが性行動には慎重になる(つまり自分を守ることに前向きになる) ということが世界中の調査で明らかになっており、これが国際的なスタンダードであること。 そんなWHOやユニセフやが一緒になって行った調査報告も政府が翻訳しないから、 浅井先生たちのグループで翻訳して出版していることなど。 他にも日本では女性器に固有の名前がないこと(性行為とイコールの方言しかない)、 夫婦間の性愛の在り方、それと子どもたちとの関係、 子どもたちが自分を守るためには「プライベートパーツ」を教えるだけでは不十分であること、 などなど、本当に盛りだくさんでした。 浅井先生のレジュメにはもっともっとたくさんのことが書かれてあって、 本当に全部聴きたい話ばかりでした。 浅井先生には2006年の全国保育合研埼玉大会で実行委員長をやっていただき、 僕はその時に知り合って、本当に密に一緒に準備をしてそれ以来のお付き合いです。 その時は同じ釜のメシを食い、辛酸も喜びも分かち合った感覚でした。 が、合研が終われば当然、それぞれ自分の持ち場に戻ってなかなかお会いすることもないわけですね。 昨日は川越駅からの送り迎えも僕がやって、車内でお話をしたのも最高の時間でした。 先生は児童養護施設を出た青年たちの支援のサークルも運営されていて、 今はグループホームを一つ運営されているそうです。 そこには必ず大人が夜勤で泊まりこむことになっており、 先生も何度も泊まり込んでいるとの事。 子どもたちが話をしたいときに話を聴けることが大切なんだそうです。 大学に行ってる子や看護学校に通ってる子や、みんな毎日何かあるそうです。 親のいるご家庭なら愚痴を聞いてあげたりということもあるでしょうが、 その子たちにはそういう環境が過去にもなかったし現在もない。 それを補うということでしょうね。 それぞれ持ち場は違っても、やはり同じ方向をむいて活動している、 同じ気持ちでつながってるんだなと、本当に充実した気持ちになれた一日でした。 |
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2018年12月09日
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