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お昼過ぎ、松延正之先生より直々にお電話いただいた。
2週間後に迫ったよくする会の学習会をひかえ、確認とお願いのお手紙を差し上げておいたのだが、
それに対してのものだ。
その中で「学習会を小耳にはさんだ人が参加したいといっているがお願いできないか」と
おっしゃっていただいた。
「どうぞどうぞ、大歓迎です」とお答えした。
学習会ではこれまでも、会員以外の方に聴いていただいたことがあるし、
一緒に聴いてほしい方(市のお役人や子育てサークルの代表者など)は
こちらからお誘いしたこともある。
基本は会員のための学習会なのだが、趣旨としては学習を通じてまずは子育てや保育に関して
何か考えてほしいし、少しでも子育てをめぐる環境が良くなれば、ということである。
会員の学ぶ機会が保障される限りにおいて、会員でない方(大体は会員のお知り合いだろう)にも
ご参加いただき、一つの機会としていただければ、と思う。
今回は子どものアレルギー問題という、今もって切実な課題をテーマにしたものであり、
その道で大変な実績をあげてこられた松延先生の講演ということで、
聴いてみたいという方もいらっしゃるだろう。
ご希望の方はどうぞ、といっておこう。
張り切ってこう言い切っても、このブログの読者の範囲もまだまだ狭いので、
どしどし人が来る、ということも無かろうと踏んでいる。
夕方はご飯を炊いた。
なんということもない日常の行為だが、お米を入れている缶のふたを開けてお米の香りをかいだとたん、
なんとも言えぬお米に対する感謝の気持ちがわいてきて話題にする気になったのである。
もう皆さんも今年の新米を口にされていることだろう。
うちもひと月前くらいから新米になっている。
いつもお米を買うOH自然食で扱っているお米のうち、店長さんが農家さんと提携して入れている
お米があるのだが、去年の新米から「ピロール資材」という土壌改良剤を用いたピロール米が入っている。
詳しいことは別の機会に譲るが、要するにいいコメを作るにはいい土からということで、
コストアップを承知で農家さんが導入に踏み切ったものらしい。
それを全量かどうかはわからないがOHさんで買い取っているのだ。
はっきりいってピロール米でなくとも十分おいしいのだが、ピロール米になってコメの粒が大きく、
よくなった気がする。
だが量に限りがあるので、昨年度は途中から普通のお米になった。
さらに7月、8月と進むにつれお米の質が低下してきて、かなりモミ米や割れ米が混じるようになった。
だからこの時期はモミよりが一仕事で、子どもたちも総出で手伝ってくれた。
おそらく、品質のいいものから優先して出荷して、最後に残ったのがそういう米だったのだろうと思う。
それだけに新米の出るのが心待ちに待ち遠しかったのだった。
モミよりというのはリマ・クッキングスクールに通い始めて初めて知ったのだが、
お米の中からモミのついたお米や黒くなったお米、割れたおコメなどを取り除く作業だ。
命のないものを取り除く、自分の体に合わないものを取り除くという実利的な意味もさることながら、
一つの命に向き合うという意味も大きいだろう。
実際問題としては、玄米ご飯を食べる上で、モミのついたお米は歯ごたえが極めて悪いので、
これを取り除くことはおいしく食べるための至上命題といえる。
モミは取り除いて食べてもいいが、基本的には未熟米なので僕は庭に撒いて鳥にやることにしている。
玄米を食べ始めたころはどこか頭で食べてるようなところがあったのだと思う。
玄米よりは白米の方がおいしいというのが正直な感想だった。もう十何年も前のことである。
が、今は心から、玄米ご飯の方がおいしいと思う。
精米して削られてしまう部分にたくさんの微量ミネラルが含まれている。
そういうものがデンプンと結びついて複雑な甘さを醸し出しているんだろう。
自分の炊飯技術が向上したのもあるかもしれないし、味覚や感覚が研ぎ澄まされてきたのもあるかもしれない。
最近は電子ジャーも性能が良くなって玄米もおいしく炊けるらしいが、
僕は圧力鍋か土鍋で炊く。だから水加減や火加減やその日の気温や加熱時間のちょっとしたことで
炊きあがりがまったく異なったものになる。
それをある程度予想して「こういうご飯を炊こう」と目標を定め、そのように炊けたときはうれしい。
蓋を開けた時の香りも、一口含んだ瞬間のお米の甘みも、
大自然への感謝を感じるに十分な動機となるのである。
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