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イルカの「ボヘミアの森から」というホワイトアルバムの曲です。
この前何十年ぶりかにLPを引っ張り出して聞きました♪
なんとレコードが真っ白け^^
「ジェレミーの木」は、イルカの絵本、ちいさな空シリーズの第4巻です。
いいおはなしです
おはなし/ジェレミーの木
「あとから、あとから降ってくる雪を見てると何だか自分が空に舞い上がって行くみたいだな。」 ジェレミーは街角のブリキのカバンによりかかって、ずっと空を見ていました。
おとなも子供もまるで粉雪の様にはしゃいでいる街のざわめきは、親のない貧しいジェレミーにとって、あまりにもさみしい風景だったからです。
今日はクリスマス。 あたたかい家の中では、みんなごちそうを作って幸せそうな笑い声が聞こえて来ます。
おなかのへったジェレミーは人ごみにまじってケーキを盗んだのです。
「アッ、ドロボーだ。つかまえろ!」でもなれっこのジェレミーはたくさんの角を曲がって、
もう誰も来ないことを知ると小屋にかくれ、ケーキをほおばりました。
窓から外をボンヤリ見ていると空から何かが落ちてきたのです。 ジェレミーは外へ出てみると、それは冷たくなった小鳥でした。
「かわいそうに・・・・」と自分のふところに入れて暖めました。
ジェレミーはいつもみんなに「悪い子だ」と言われているけれど、でも本当はとてもやさしい子なのです。
そのうち小鳥は気が付いてチッチッと鳴きました。
ジェレミーはとても嬉しくなりました。すると小鳥は言いました。
「ありがとう。僕は樅の木を探しに飛んで来たんです。
森の中でぼくらはいつも一緒だった。でも人間に切りたおされてしまったんだ。
たった一枝でもいい、あの樅の木をもう一度森へ返してあげたい。」ジェレミーはうなずきました。
「でも君はまだ飛べないよ。だからぼくのふところに入って、一緒に探しに行こう」と言うと、ジェレミーと小鳥は出かけました。
ところがなかなかその樅の木はみつかりません。
そのうち空はすっかり暗くなってしまいました。
その時、大きなお屋敷の中から広間に飾られたあの樅の木をみつけたのです。
でもどうやって外に持ち出そう。ジェレミーは夜中を待って忍び込む事に決めました。
夢の様なごちそうやワインを飲みほしている楽しそうな人々をジェレミーと小鳥は冷たい雪の中で、
ひっそりとみつめていました。そして人々が眠ってしまうと、そっと中に入りました。
そーっと、そーっと樅の木を運ぼうとした時、「あっ!」足をすべらしたジェレミーはテーブルをたおしてしまいました。大きな音に驚いた人々は急いで広間にやってきます。
あわてたジェレミーは樅の木を一枝つかむと度とへ飛び出しました。
「あっ!ドロボー」その時ズドーンとジェレミーの足を貫いたのはライフル銃の玉でした。
それでもジェレミーは血が流れる足をひきずりながら必死ではしりました。
そして橋のたもとに着くとヨロヨロとたおれました。「ごめんよジェレミー。
ぼくが悪いんだ。」小鳥は悲しそうな声を出しました。
「いいんだよ。それよりも樅の木に会えてよかったね。ぼくも森まで行ってみたいな。」
でもジェレミーは力がドンドンぬけて行く様な気がしました。
その時太ったやさしいおじいさんがジェレミーの頭をなでました。
「坊や、かわいそうにね。」ジェレミーは驚きました。
赤い服を着たおじいさんは、きっとサンタクロースだと思ったからです。
おじいさんのやさしい胸の中でジェレミーはなつかしい子守唄を聞いた様な気がしました。
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