アメリカ/米国不動産投資日記

ノルマは1日、5オファー(買い付け申し込み)

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経営コンサルタントの波頭亮さんが、「世界で最も教育を軽視している国」という記事を日経ビジネスオンラインに寄稿し、ツイッターでちょっとした論争を呼んでいました。要旨としては以下の通りです。

成熟日本の社会を支えるために必要な経済の生産性を高めるための手段は、もう一方の「知識集約型産業」の強化を本命とするしかない。/どうすれば知識集約型産業を育成・強化し、日本経済の生産性を向上させていくことができるのか。答えは「教育」である。
教育に対する公的支出の対GDP比のOECD平均は5.0%である。これに対して、日本はわずか3.3%でしかない。実際は日本は少子化なので、一人あたりの教育費はOECD平均並だそうです。
これに関する僕の見解は以下のとおりです:
  • 日本の進学率は50%近くまで上がっているが、多くの大学が無試験入学化しており、大学新卒の内定率の下落も顕著なので、多くの大学はVocational Education(職業教育)に力をそそぐべき。
そこで本題ですが、2点目の検証の為に、日本とアメリカを代表する名門大学の東京大学とハーバード大学の経営面を比べてみました。まず、東大とハーバードの世界的な評価をみてみましょう。グローバル言語の英語とローカル言語の日本語の差が大きいと思いますが、世界的な評価はハーバードが圧倒的に高いですね。東大はなんとかアジア一の地位を確保していますが、一部のランキングではUniversity of Hong Kongに抜かれたりしています。

そして両大学の経営の比較ですが以下のチャートの通りです。
  • 2010年の収入に関してはハーバードが$3.7Bn東大が$2.5Bnです。両大学ともちょっとした大企業並の巨大な収入ですね。
  • 学生数はハーバードが2.1万人、東大が2.8万人なので、学生一人あたりの支出は17万ドルと9万ドルになります。
  • 学部と大学院生の比率だと、ハーバードが1:2、東大がほぼ1:1です。ハーバードが大学院生教育に力を入れているのが明確ですね。アメリカだとそれなりの地位に就くには院卒がマストなので、卒業者に成功者を増やしたいハーバードの戦略でしょうね。
  • 収入の内訳ですが、ハーバードには$27Bnという寄付金からなりたつ巨大な大学基金があり、収入の半分を寄付・基金からの資金に支えられています。年間4-5万ドルと言われる高額な学費の収入は19%足らずです。あとは私学ですが、公的助成金比率が19%あるのも興味深いですね。
  • 東京大学の場合は、国からの助成と施設補助金が45%と大半を占めています。ハーバードと比べ大きな違いは、1)寄付や基金からの収入が8%足らず、2)大学病院からの収入が20%超える、という点でしょうか。
イメージ 1


東京大学の学長も懸念していますが、東京大学の基金額は5億9百万ドルでハーバードと50倍位の違いがあり、世界の大学で競争が激しくなるなか、国からの助成に45%を頼る構造は東大のアキレス腱と言えるでしょう。国も財政がボロボロなので、今後、助成金減額も十分ありますからね。
東大の卒業生の皆さん、もっともっと母校に寄付しましょう!ということでしょうか(笑)。大学が世界的な名声を得れば、東大卒業生の転職価値も上がりますから!

次に、幾つかの分野で英語での授業を行い、英語教育で世界的のトップレベルを目指すのも有りなのかもしれませんね。この辺は国や大企業との連動で十分実施可能だと思います。

最後に、起業のサポートやインキュベーションはもっと力を入れるべきでしょうね。社会的な使命もありますが、米名門大学の寄付は大成功した卒業生の多額の寄付が大部分を占めますので。

と、無理やりまとめてみました。

では、Happy Investing!!!

P.S. ブロゴスに関連する記事が投稿されましたので追記します⇒東大の競争力の低さは学生ではなく教授の問題 和田秀樹 http://t.co/tXf6ZL5V「地頭の良い人を集めることには成功しています」;「今の東大生は大学に入ってからすぐに勉強を始め、目的志 向も高い。」;「(海外一流大卒との競争時代)質の低い教授では困ります。」

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こんばんは、いつも楽しく読ませていただいております。

現在私は東京大学に通っているのですが、私の同期や先輩を見ても、理系は多くが院に進学するものの、文系(経済学部、文学部)に関しては学部卒でほとんどが就職するという状況です。個人個人で理由はあると思いますが、文系がほとんど院に進まないのは、日本企業が学部卒を好むということにあるかと思います。このような社会構造を変えない限り、いくら院の教育の質を上げたり院卒の人数を闇雲に増やそうとしても結局学生は院に進もうとせず、現状が余り変わらないと思っております。(もちろん院卒を増やすことが必ずしもいいと思いませんが)

米国などでは経済学部などでは院に進学する学生が多いと聞いたのですが、実際はどうなのでしょうか?

2012/1/9(月) 午後 10:32 [ tuttimate ] 返信する

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米アイビー校の学卒後の進路は下記リンク参照ください。

"卒業生の半数近くが金融、コンサル、会計等のプロサービスに⇒米トップ大学就職先 http://t.co/1ApSieZq プリンストン:金融36%>プロサービス26%>非営利・教育21%。イェール:教育24%>プロサービス21%>金融14%。ハーバード:金融17%>コンサル12%”

グローバルエリートは基本的に戦略コン、金融が王道ですね(東大も増えたでしょ)?

2012/1/10(火) 午前 3:52 [ Gen ] 返信する

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大学院卒率は以下の通りで、日本の低さが目立つわけですが、これは日本企業がOJTで会社の色に染めるのに拘り、大学院で勉強してきた知識を職場で活かせないという背景が大きそうですね。あとは日本は国内市場が大きいので、外に出ようという若者が少ないからでしょう(グローバルビジネスの世界に入り込むには欧米有名大学院卒が必須条件)。

”経済協力開発機構(OECD)によると、人口1000人当たりの大学院の在学者数は、日本の2.06人(2008年)に対して、アメリカは4.56人(パートタイム在学者を含めれば8.53人。05年)、英国は4.03人(同9.36人。06年)、フランスは8.40人(06年)、いずれもわが国の2倍から4倍だ。国際連合の事務総長を送り出しているお隣の韓国は6.12人(07年)である。”http://bit.ly/x33L8e

2012/1/10(火) 午前 4:01 [ Gen ] 返信する

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2010年のハーバードの学部卒で直接大学院に行くのは22.9%。景気がよくなったので前年の24.6%より下落傾向みたいですね。 http://bit.ly/wFDAl7

2012/1/10(火) 午前 4:35 [ Gen ] 返信する

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2011年卒は約25%が大学院進学(14%は医学部等の科学系大学院)だって http://bit.ly/wrHsOP

2012/1/10(火) 午前 4:37 [ Gen ] 返信する

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アメリカの大学院とは性質が違うものだと思っています。だから比較が難しいですよね。グローバルエリートというものを「優秀」の基準にすれば確かに遅れているでしょう。日本は全てにおいてガラパゴスだから。
あと日本の場合は企業に就職してから、特定の研究目的で大学院に送られるってのもありますしねえ。それはそれでいいように思います。
東大大学院、行きましたけど。 削除

2012/1/10(火) 午前 7:22 [ Chee ] 返信する

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Genさん

詳しくありがとうございます。アメリカでは、学部卒で院に行く人はもっと多いものだと思っていたので、少し意外でした。

そうですね。東大でも人気業種は、戦略コンサル、外資系の金融(リーマンショックで以前より人気に陰りもあるようですが)、総合商社が人気というのがここ最近続いているようです。

2012/1/10(火) 午前 10:59 [ tuttimate ] 返信する

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Cheeさん、お久しぶりです。カミングアウトですね!

2012/1/10(火) 午後 3:28 [ Gen ] 返信する

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